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イラフィオ注意でそ( ˘ω˘ )

フィオナ・ジルマン

ふぅ⋯大丈夫よフィオナ。さりげなく自然に渡せばいいだけ⋯。

イライ・クラーク

何をしているんだい?人の部屋の前で。

フィオナ・ジルマン

ひゃっ!!

全身をダークで包み込んだ彼、イライ・クラークは私の持っている物を確認したのか?

イライ・クラーク

とりあえず入るか?

と部屋にいれてくれた。

今日はバレンタインということもあり、荘園内の女性軍は【愛しの彼】へ手作りのお菓子渡すべく奮闘していた。私もその1人。

イライのことが好きなのか私自身でもよくわからないけど、一緒にいると落ち着くし、安心するし、離れたくないって思う唯一の存在。

恋愛マスターのマーサによるとそれは恋らしいけど。

現に彼の部屋の前でもドキドキが止まらなかったし、部屋へ通された今も緊張で落ち着かないでいた。

イライ・クラーク

どうして部屋に?

とりあえず何か話そうと私の方から話かける。

イライ・クラーク

特に理由はないが⋯⋯立ち話もなんだろう

フィオナ・ジルマン

⋯そうね

私はその流れでウィラと作ったチョコパイを彼に手渡す。

ラッピングも可愛くできたし、彼の好きな梟のシールも貼っておいた。

フィオナ・ジルマン

はい、ウィラと一緒に作ったチョコよ。

イライ・クラーク

ん⋯ありがとう、美味しそうだな。

言葉は少し冷たいものの、微笑んでくれた彼から目を逸らした。

その笑顔は本当に美しく、私以外にも見せているのかと嫉妬してしまう程。

彼に不審に思われないようにまた私から口を開いた。

フィオナ・ジルマン

そういえばさっきね、トレイシーさんとナワーブさんが良い感じだったのよ。

フィオナ・ジルマン

ちょっと心配していたけれどナワーブもトレイシーさんにゾッコンなのね。

それは本当に心から嬉しかったし、胸の前で手を合わせて私は微笑む。

あの二人はお互いのことを1番に考えているようで、お似合いのカップルになれると思う。

イライ・クラーク

何回も味見して苦くないか?なんてうるさかったからな、ナワーブは⋯

そういうと彼は私の首元に手をやった。一瞬の出来事で冷たい手が触れた時、

フィオナ・ジルマン

ひやっ!!

と声を漏らしてしまった⋯

フィオナ・ジルマン

どうしたのよイライ⋯冷たいわ

もう少し触れていて欲しい、なんて言えるはずもなく彼の謎の行動が何をしようとしているのか問いかける。

イライ・クラーク

この部屋で他の男の名前なんて出さなくていいだろう。

フィオナ・ジルマン

あ⋯⋯えぇ⋯?ごめんなさい

何よそれ何よそれっ⋯!

アイマスクをしている彼からは何の表情も読み取れず、私に対してどのような感情でそう言ったのか予想もできなかった。

少しはだけていた洋服の裾を整え、改めて座り直す。近くも遠くもないこの距離が私をウズウズさせ、部屋から出ていくという選択肢は既に頭から消えていた。

イライ・クラーク

フィオナ

フィオナ・ジルマン

⋯なに?

イライ・クラーク

チョコレート、食べさせて。

コクリと頷き自分が彼に渡したチョコを1つだけ取り出した。手袋を外すのが面倒臭いからか、あーんと口を開けて待っている。

フィオナ・ジルマン

ふふっ⋯子供じゃないんだから⋯

私はコロンとそれを運んでやり、味の感想を求めた。

イライ・クラーク

うん⋯美味しいな。もう1つ。

フィオナ・ジルマン

良かった⋯

流れ作業のようにもう1つ取り出して、彼の口へ運ぶ。美味しいと言ってくれただけで作ったかいがあったなと満足してしまう。

お返しなんていらない。ただ美味しいと言ってもらえれば十分だった。

フィオナ・ジルマン

私もひとつ食べてもいいかしら。

イライ・クラーク

ああ。

彼から許可を貰い、袋に手を伸ばす。

ーーーグイッーーー

フィオナ・ジルマン

!?

急に腕をひかれ彼に抱きつく体制になる。

フィオナ・ジルマン

ちょっと⋯⋯なによ。

イライ・クラーク

僕が食べさせてあげるから。

ゆっくりと近づく彼から逃げることもなく、それを受け入れていた。頭も体も彼からの口付けを期待しているようで。

そのまま口の中に甘いチョコレートが入ってくる。食べさせてあげると言われた時、何をされるかは分かっていたが実際にされると何十倍も恥ずかしい。

フィオナ・ジルマン

もう離して。

イライ・クラーク

なんだ?まだチョコは残っているが⋯

フィオナ・ジルマン

残りは自分で食べて!!

恥ずかしさから彼から距離を取り、口元に着いたチョコを指でとる。

甘い。

こんなに甘くしていたっけ?と疑うほど甘かった。

イライ・クラーク

反対側にもついてるぞ。

フィオナ・ジルマン

なっ⋯うるさい⋯

とうぶん彼からの悪戯に振り回されることになりそうで、期待半分不安半分と言ったところ。

甘さには要注意なのだから。

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コメント

4

ユーザー

口角がどんで行きましたね…続きとかありますか🤔

ユーザー

ブクマ失礼します!

ユーザー

え、すき……

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