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テラーノベル(Teller Novel)

時は戻り現在

文化祭の休憩中

俺たちが最初に来たのはミニファミレス店だ

焼きそばやカレーなどが注文できる

俺は焼きそば、歌織はカレーを注文して、待っている最中だ

奏達

なーにニヤついてんだよ

歌織

え?

奏達

さっきからスマホ見ながらずっとにやけてるだろ?

歌織

夏祭りとプール行った時とか

歌織

思い出の写真を見返してたの

奏達

そういえばたくさん撮ってたな

歌織

少しでも思い出を見返せるようにね

歌織

きっと、もうすぐだから

奏達

え?何か言ったか?

歌織

ううん!なんでもないの!あ、来たよ

すぐに注文の品が来た

文化祭の出し物の割には結構本格的で美味しかった

歌織

奏達!次どこ行く?

奏達

そうだなぁ

奏達

ここのお化け屋敷行こうぜ

歌織

狙ってたでしょ!

奏達

まぁな

奏達

歌織の成長ぶりを見てみたくて

歌織

うそだ〜

奏達

よし、レッツゴー!

歌織

待って本当に無理なんだってば!

奏達

はいはい聞こえなーい

歌織

なんでこんなに本格的なの〜

奏達

すごいなぁ

歌織

文化祭なのに……

奏達

ダンボールで作ったとは思えないよな

歌織

このクラス美術部多いから

歌織

賞を何回もとってるから

奏達

へぇなら納得だな

入る前から嫌だと言い張る歌織を無理やり連れて進んできた

出るまでの間は手を繋ぐという提案で歌織は入ってもらえることになった

奏達

(少し脅かしたいな)

奏達

歌織、なんか寒くないか?

歌織

え?そ、そんなことないよ!

奏達

いや、なんか背筋が凍るっていうか

奏達

さっきから背中が寒いんだよ

歌織

え、

奏達

もしかしてさ、今マジで後ろにいるんじゃ……

歌織

ヤダヤダ、後ろ向かない!

奏達

ちょ、おれの方が怖いんだよ

奏達

後ろ向けないから歌織が見てくれよ

歌織

でも

奏達

お願い、マジで背中が寒いから

歌織

間をおいて恐る恐る後ろを振り向いた

奏達

(今だ!)

奏達

わぁ!!!

歌織

きゃあああああ!!!!!

驚きのあまり腰が抜けた歌織は地面に座って腕を一層強く握りしめた

奏達

あはははは

奏達

歌織は相変わらず怖がりだな

歌織

そう、た?

歌織

もしかして、今の流れ全部奏達の?

奏達

そう。俺の仕業

歌織

なん、、、で

奏達

いや、ちょっと驚かせたくなって

奏達

歌織の怖がりがどこまでか見てみたいから

奏達

想像以上に驚いてこっちもびっくり

奏達

これじゃ一生なおせないな

と、ここで歌織がさっきから静かだったのに気がついた

奏達

ん?歌織どうしたんだ?

奏達

あまりの怖さに声も出なくなったか?

歌織は俺に視線を向けずに俺の後ろを青ざめた顔で見ていた

奏達

(え、まさか……)

ゆっくりゆっくり後ろを振り返る

死神役

お前らを地獄に連れてってやる〜!

奏達

わぁあああああ!!!!!!

歌織

きゃああああああああ!!!!

歌織

はぁ、はぁ、はぁ

奏達

っはぁ、はぁ

死神役があまりにも怖く最後は2人で出口に向かって一直線に走ってきた

奏達

ま、まさかあそこまで再現度高いとは

歌織

心臓、止まるかと思った

奏達

さすがは、最恐お化け屋敷

歌織

てか、奏達も怖がりじゃん

奏達

あれは不意打ちだったからだよ!

歌織

それなら私だってそうだよ!

歌織

っふ、ふふ、あはは

奏達

ふっあははは

奏達

どっちも怖がりだったな

歌織

そうだね、あはは

それからひとしきり笑って教室に戻った

1日目は俺たちのクラスも大盛況で、終わった

 文化祭2日目

奏達

いらっしゃいませー

歌織

お待たせしました!

生徒B

ご注文お伺いします

相変わらずの大盛況だ

生徒B

もう、マジで何でこんなに人足りないの

歌織

仕方ないよ

歌織

1日に最低1回は全員が休憩とれるようにしないといけないルールだし

生徒B

こんなに人気になるなんて聞いてない

歌織

あはは確かに

歌織

でもそれだけ好んできてくれるんだね

歌織

この調子じゃうちらのクラスが売り上げ1番じゃない!?

生徒B

確かに!

生徒B

一位のクラスはお菓子貰えるし、嬉しい!

歌織

そうだね!頑張ろうね

生徒B

うん!よし!俄然やる気が湧いてきた

歌織

なら良かった

奏達

(大変だなぁ)

奏達

(ま、なんだかんだ言って楽しいけど)

生徒A

みんな、お疲れ様!

生徒たち

お疲れ様〜!

生徒A

この後は校庭でキャンプファイヤー

生徒A

だから、早く片付けよう!

生徒たち

はーい!

生徒B

歌織〜こっち手伝って

歌織

はーい

歌織

奏達

奏達

なに?

歌織

キャンプファイヤーの時話があるんだけどいい?

奏達

あぁ、いいよ

歌織

ありがとう

それだけ言って友達の手伝いをしに行った

奏達

(表情暗かった……?)

生徒D

奏達〜彼女ばっかり見ずにこっちも手伝え〜

奏達

そんなに見てねぇよ

ボッ

キャンプファイヤーの木に火がつき瞬く間に大きくなっていく

生徒たち

おぉ〜!!

途端に周りは騒がしくなり各々が楽しく過ごしている

奏達

結構本格的だな〜

奏達

(っと早く行かないと)

生徒D

奏達?どこ行くんだよ

奏達

ん?屋上

奏達

なんだ、やっぱりもういたのか

屋上の扉を開けると歌織はもういて、校庭の方を見ていた

奏達

見たいなら校庭に行くか?

歌織

ううん。ここでいい

歌織

キャンプファイヤー綺麗だね

奏達

そうだな

歌織

昨日と今日は楽しかったなぁ

歌織

大変だったけど

奏達

そうだな

奏達

忙しかったけどなんだかんだ言って楽しかった

奏達

歌織の怖がり度が知れたよ

歌織

あれは、仕方ないもん

歌織

奏達だって怖がりのくせに

奏達

だけど歌織ほどじゃない

歌織

まぁ、それは、確かに

奏達

はは、認めるのかよ

歌織

奏達

何で元気ないんだ?

歌織

そう見える?

奏達

そう見えるよ

奏達

いつもの元気がない

奏達

話したいことって何だ?

歌織

……あのね、

歌織

歌織

寿命が短くなった

奏達

ーーは?

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