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あぁ、久しぶりに相互垢に来た…無事死亡しました0(:3 _ )~あざざます(?)結構前から見てたんですけど弟にタブレットがひょいと取られてしまって…😢🥺もっと早く見たかったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
🐶くんの笑顔を目の前で見たかった人生でした…自分も転生出来るかな…1回タヒんできます!
初兎くんは、僕を創ってくれた主だ
日本という国で生まれ、歌い手という 活動をして生きていた初兎くん
僕はそんな初兎くんを画面の中からしか 見れなかったけど
ある日突然、彼が僕のイラストを使いに 来なくなった
らびまる
目が覚めるとそこは強烈な悪臭が 漂い、太陽の光も無い地獄だった
でも、初兎くんが居たような 立体的な世界であることは分かった
自分の体を見ると
真っ白な毛並みが乱れ、汚れていた
それに、とても体が痛む
鈍器で殴られたような、そんな痛みだ
らびまる
なぜ自分がイラストから現実の世界に 目覚めているのか、なんでウサギなのに 言葉が喋れるのか、そもそもここは どこなのか
この地獄では、何一つ分からなかった
ガンッ!!!
らびまる
痛い
また殴られた
らびまる
この地獄にきてから数ヶ月
色々と分かったことがある
ひとつは、ここが村だということ
ふたつは この村は魔法のような壁によって 出られないようになっていること
みっつは、ここには狂人しかいないこと
らびまる
大男に思いっきりバールで殴られ 吹き飛んだ先にあった気に激突した
ここ数ヶ月間、こんな理不尽な暴力を 散々喰らい、何とか生きてきた
けど、もうダメだ
今度こそ死ぬ
骨は何本折れたんだろう
あぁ…早くこの痛みから…解放されたい
バシュッッ!!!
らびまる
黒い、光…?
風を斬るような音と共に 僕を殴った狂人の雄叫びが聞こえた
一体、何が起こっているのだろう
もう目も開けられない
誰か…誰か僕を……
白(ショーロット)
何か音が聞こえる
上手く聞き取れない
あぁ、聴覚が死んだのか…
ふわっ
らびまる
持ち上げられたような感覚
反射的に目を開けられた
その目に飛び込んできたのは とても美しい少女の顔だった
らびまる
パタ…──ッ
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
どうやら さっき見た少女の膝の上で寝ていたらしい
ツリ目がちだが凛としていて 美しい紫の瞳が覗き込んできた
この村にこんな少女がいること自体 驚きだが
僕はこの後、もっと衝撃的なことを 聞かされた
“初兎は俺やで”
聞いたこともない言語だった
けど、何故か分かる
初兎くん…僕の主
この貴族のような少女が? そんなわけがない
でも、どうやら本当であった
日本で、唐突に初兎くんが僕のイラストを起動しにこなくなった理由
それは初兎くんが交通事故で 亡くなったからだった
そして気づけば、 この別世界のショーロットという 公爵家の少女になっていたらしい
どうりでおかしいと思った
崩壊しかけてはいるが 建っていた家は中世ヨーロッパのような 構造だった
初兎くんの住んでいた世界と 違ったのだ
つまりこれは、異世界転生というやつ らしい
この世界は、前世初兎くんが亡くなる前 プレイしていた乙女ゲームによく 似ていて
それぞれの攻略対象にいれいすメンバーが転生している可能性が高いとのこと
実際に、初兎くんを初めとする 悠佑、If、そして僕が 前世…つまり日本での記憶を持っている
そして初兎くんの生まれ変わった ショーロットという少女は 乙女ゲームでいう“悪役令嬢”という ポジションのキャラクターだという
このままいけばヒロインを虐めた罪で 殺される
それを恐れた初兎くんは 前世持ちの仲間と協力して なんとか死亡エンドを回避しようとしてるらしい
その対策の一環として、ここに来たという
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
今、なんて…?
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
らびまる
この村は…そんなところだったんだ…
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
らびまる
白(ショーロット)
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
らびまる
白(ショーロット)
そういうことか
ここにいる人たちは皆 この国を強く恨んでいる
なぜなら、こんな酷い村を見て見ぬふりをするからだ
今、あの魔法の結界をとったら 間違いなくここにいる1万人の人達は 国へ氾濫を起こすだろう
その愛国心の薄さを利用するのだ
この村の代表になり、村の人々を 従える
それ即ち、いつでも国へ謀反を起こせるぞ、という脅しになる
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
らびまる
らびまる
白(ショーロット)
初兎くんは それからたった1年でおよそ1万人の 村人達を丸め込んだ
どうやったかなんて簡単だ
初兎くんは、ここに来るまでに 修行をしていたのだ。とても強い
自分の力を指し示して、従えさせたのだ
もちろん、一度に一気に力が知れ渡ることは不可能だ
それでも彼は、広くて暗くて汚いこの村を歩き回って、人々に認知させていた
言葉も知らない狂人は見境無しに 襲ってきたりした
それを彼は絶好のチャンスと捉え 狂人の腕を切断した
それも一瞬、すぐに魔法で治癒して
『私に逆らえば 次は首を斬ってさしあげますわよ』
そう多くに聞こえるように言い放った
そんなことを繰り返ししているうちに 噂が広まっていった
もちろん、言葉というコミニュケーション能力やその概念を知っている者同士で噂は広まっていった
教育も受けられないこの村では 当然言葉も分からない人達がいるから
その人たちは力ずくで従えた
およそ1万人
彼はあっという間に力の差を見せつけ 従わせた
白(ショーロット)
白(ショーロット)
この村に来てから1年
あれから家に帰っていない
ずっとここの村の人達に認知してもらう 活動をしていたのだ
時には危険を伴ったが、ようやく この村全土に僕の存在が知れ渡った
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
らびまる
白(ショーロット)
らびまるはとても賢い
この1年間、優秀な助手として 僕を支えてくれた
さぁ、ここからが本番や
これから…この村を生まれ変わらせる
らびまる
白(ショーロット)
らびまる
識字率とは、文字を読み書きしたり それを理解できる人がどれぐらいいるのかを表す数値だ
これが高ければ高いほど 知性のある教育がしっかりした地域 ということになるのだ
まだこの村には言葉も分からない 無知な人達が沢山いる
そういう人たちは力で押さえ込んだが やはり頭が馬鹿だと力を有効活用できない
だから、まずは識字率向上を目指す
白(ショーロット)
白(ショーロット)
らびまる
ざわざわ……
白(ショーロット)
おい…ショーロット様だぜ……
いきなりなんなんだ…
もしかして俺たち、殺されるんじゃ…
白(ショーロット)
喋り方的に知性はある
やはりここにいる人たちは 元貴族かその子孫が多いみたいやな
まぁ言葉ぐらい平民も喋れるから 全員がってわけじゃないんやろうけど
じゃあ、始めるか…
ざわざわ…
白(ショーロット)
……シーン……
白(ショーロット)
白(ショーロット)
な、なんなんだ…?
ひぇ…女帝からお話だってよ…
集団虐殺か……!?
白(ショーロット)
白(ショーロット)
な、なんだって…!?
あんなにこの村を脅しつけていたのは そのためか…!!!
す、救いの…女神…なのか……?
白(ショーロット)
あ、悪魔だ…
いや…魔王じゃないか?
条件って一体…?
白(ショーロット)
は…?そんだけ……?
どういうことだ…?
白(ショーロット)
代表って…
信用できるか…?
こんな貴族の小娘ができるわけ…
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
確かに…それはそうだが……
どうやってこの村を復旧させるんだ?
白(ショーロット)
はぁ…!?そんなことできるのかよ!
1万はいるんだぜ!?
言葉も通じんイカれた連中も沢山いるし…
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
それでもなぁ…
大変だろうし…
白(ショーロット)
なんだと…!それは…
“知”という報酬か…悪くない。
この村が良くなった暁には、 俺らはそこそこ高い地位にいるってことだろ?
この少女なら…信じるに値するな。
白(ショーロット)
やはりね、この人たちは知識に貪欲だ
おまけに地位も与えるときたら 承諾する他ないだろう
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
ショーロット様…
とても大人びているな
なんて賢いんだ…
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
そうして僕は シーカー村、通称地獄の村の長となった
村の中に 県、市、区、町、丁 と、5段階で場所を区切った
大雑把な区切り、県は全部で4つ 東西南北で4つだ 県代表には、最も賢かった4人を配属。
その4つの中に5つ市を作った ここにも5人市代表を設けた
こんな感じで部署ごとに長を配置して 各丁の長が各町の長に、各町の長が 各区の長に、各区の長が各市の長に、 各市の長が各県の長に報告を入れ、 各県代表の4人が毎日僕のところまで 現状を報告しに来るというシステムだ
教育方法は各部署で話し合って決めさせている
その方が団結力や協調性が高まる
…少なくとも上層部は上手く動いてくれたのだが、問題がひとつあった
それは、教育を受ける対象達が 従ってくれないことだ
そこで僕は新たな行動に出た
各地域を巡回して、怪我や病気を治したり、体を清める魔法を施してやったりするついでに新しく発表をした
それは1年後、シーカー試験という 審査期間を設けるというものだった
内容はシンプルで シーカー試験の成績を規準とし、 今後の政策に関わる権限の有無を決める そういった村全範囲が対象の審査だった
これを公言すると皆が少しやる気に なってくれたみたいだ
太陽の光は無いのに 上を上を目指す村の人達が輝いて見えた
それから毎日有意義な時間を過ごした
どんどんこの村の知性が高まっていった
時々外に出歩いて様子を見に行くのだが その時、特に役割を与えたわけでもない 村人達が頭を下げてきたり 丁寧な挨拶を返してくるようになった
そんなことが増え、1年後…───
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
白(ショーロット)
やっとだ…やっと終わったんだ…!!
6歳の時この村に訪れてから2年… やっと村人達を普通の人間まで持ってこれた
教育の進行状況を記した報告書は 全て僕とらびまるが自ら確認した
全ての人が一般的教育を終えたようだ
もう見境なしに殴りかかってくる人は この村にはいない
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
10人の頭が良くなったとて この村が快適で住みやすくなった訳では ない
悪臭、日光の供給、生産性の追求 快適な住まい、村の整備…
課題はまだまだ残っている
でも
白(ショーロット)
らびまる
らびまる
白(ショーロット)
僕を5歳の少女だからって 舐めてかかってきたあの父親、国王 国の上層部共は
僕が質のいい人材が揃った村を従えて 帰ってきたらどんな反応をするだろう
コンコンコンッ
白(ショーロット)
らびまる
失礼致します!
白(ショーロット)
ここは 初期の頃ボロボロだったあの場所だ
今は改良して少しまともになって 今は僕とらびまるの拠点である
そこに もう顔馴染みになった東の県の県長が かなり切羽詰った顔で訪れた
そ、その、ナイジェルドと名乗る 派手髪の余所者が…!!!
白(ショーロット)
らびまる
白(ショーロット)
タッタッタッタッタッ…───
白(ショーロット)
魔力を持っている者でないと 出入りが不可能なあの結界の傍に 彼はいた
白(ショーロット)
桃(ナイジェルド)
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
ここはシーカー村
今僕が改善活動に勤しんでいることは 外に知られてはいない
だから周りからの見られ方は まだ地獄の村なのだ
そんなところに、仮にも王子が 訪れるなんて前代未聞だ
まぁ公爵令嬢が来てる時点で なんとも言えないんやけど(自分)
桃(ナイジェルド)
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
3年前までの記憶では いつも感情を顔に出していなかった
なのに今の殿下は、なんか… 必死の形相というか…なんというか
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
白(ショーロット)
桃(ナイジェルド)
そんな悲しい顔するなナイジェルドよ
こっちまで悲しくなるわ
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
え?ナンパ師?
しれっとそんな青臭い言葉言うのね さすが攻略対象
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
桃(ナイジェルド)
白(ショーロット)
なんだその笑顔は…!
女性なら何人か失神するで…!!!
ずりぃぞ…!
こうして イケメン少年が地獄に到来したのであった