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直哉は高級なソファーの背もたれに足を組み、ふんぞり返って日車を見下す。手元にある示談書の書類を指先でトントンと叩く
直哉
しかし日車は、直哉の傲慢な態度にも1ミリも動じず、書類から目を離さないまま、冷たい声で言い放つ
日車
直哉
「ヒジュツシ」という聞き慣れない奇妙な単語に、一瞬だけペンを止めて直哉を見る
日車
直哉
日車は書類を机に置き、直哉の顔を冷徹に見据える。呪力はなくても、正義の男としての眼力が凄まじい
日車
直哉
日車
!?!?!? 呪力も持たないただの一般人(おっさん)に、自分のすべてを『価値がない』と真っ正面から切り捨てられ、プライドをガリガリに逆撫でされて脳内が怒りで沸騰する
直哉
日車は、直哉の睨みにも全く怯まず、胸ポケットからすっと1枚の白い名刺を取り出し、直哉の前の机に静かに置いた
日車
直哉はバタン、と静かにドアが閉まる音を聴きながら、机の上の名刺をひったくるように掴む
直哉
名刺を睨みつけ、屈辱と、日車のあの冷徹なツラへの異常な執着で心臓を激しくバクバクさせる
直哉
あの日車寛見という男の名刺を掴み、直哉がその事務所のドアを叩くまでに、そう時間はかからなかった
名刺を握りしめた直哉が、日車の法律事務所のドアを叩く『第1話』へ続く……