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快斗

何このクッキー!?🍪

詩恩

まさか‥‥

詩恩

詩恩

まずい?

快斗

ううん!!

快斗

めちゃうま〜

快斗

来年もくれよ?

快斗は1年前、

その笑顔で私を惚れさせた

快斗

恵茉

快斗

付き合ってくれない?

伸也

恵茉、答えは!?

恵茉

恵茉

ごめん無理

伸也

マジで?w

菜音

笑うなっつーの!!

快斗

何で無理なん?

恵茉

うち、好きな人いるから

私は、

イツメンの1人の

快斗に想いを寄せている。

でもその恋は多分叶わない。

だって快斗は恵茉が好きだから。

小五の時、

快斗は恵茉に告った。

しかし

アイツの気持ちは、

鉄の様な強い恵茉の心には届かなかった。

でも私にとっては凄くありがたい。

だって快斗は

もう恵茉の方には行けないから。

頑張れば自分のものになる。

そう思っていた

快斗

おい詩恩

詩恩

ヤッホー

詩恩

珍しいじゃんそっちから連絡くれるなんてw

快斗

俺さ、実はある計画してんだよ

詩恩

何それw

詩恩

怪しい感じw

快斗

また、恵茉に告ろうと思う

え?

詩恩

待って、え?

詩恩

どういうこと?

詩恩

だってあきらめたんじゃないの?

正直、

言葉にできないだけでめっちゃ焦った

快斗

落ち着け

詩恩

だってさ!

快斗

俺ら別に付き合ってる訳じゃないだろ?

快斗

詩恩が焦る事じゃないだろ?w

詩恩

私にはこれ以上の返しが出来ない

快斗

でも、バレンタインは頂戴

詩恩

は?

詩恩

だって

私はここで言葉を切った。

多分、アイツがもう一度恵茉に告っても

結果は前と同じだと考えたから。

でも、

もっと快斗を振り向かせたい。

他の女子何か見れなくなるくらい

詩恩

恵茉?

恵茉

あ、詩恩

詩恩

これ、バレンタインのチョコ余ったの

詩恩

上げるよ!

恵茉

マジで!?

恵茉

ありがと💕

恵茉

じゃぁこれ!

恵茉

詩恩

クッキー?

恵茉

凄いカラフルでしょ?w

詩恩

可愛いけどw

恵茉

タッパーに入れてきたのw

恵茉

帰りみんなに配ろうと思ってさ!

恵茉

食べる?

詩恩

ここ学校だけど‥‥

恵茉

先生がいないうちに!

パキッ!

恵茉

はい!

詩恩

じゃぁ‥

パクッ

恵茉

どお?

詩恩

うま‥‥

詩恩

作ったの?

恵茉

ウチの家のクッキーの作り方あるの

恵茉

アーモンドプードルとか、色々入れてんの!

私は

ある、ずるい方法を思い付いた。

詩恩

ねえ、このクッキーもう一枚貰って良い?

恵茉

良いけど

恵茉

あ!包み紙!

詩恩

マジで?ありがと!

ずるい事。

それは‥‥

バレンタインに快斗にこのクッキーをあげる事

快斗は恵茉が好き。

だから、

恵茉が作ったクッキーを私があげたら

自然に私を視野に入れてくれるんじゃないかな?

凄く曖昧でバカな考えだけど

このクッキーで少しでも私を認めて欲しい。

たとえ他人の物でも

詩恩

快斗!!

快斗

あ、詩恩

詩恩

あのさ、あの‥‥

快斗

詩恩

恵茉には!!

詩恩

告ったの‥‥?

快斗

快斗

まだ

快斗

何か怖いっつーの?

快斗

これで俺の事嫌いになられちゃ困るし

快斗

普段仲良くしてる、伸也・菜音・詩恩もアイツと気まずくなるんじゃないかとか

そうそう

快斗は優しいの。

ケンカは強いけど、いつも友達の事考えてさ

私が惚れた理由もそこ。

詩恩

そっか‥‥

詩恩

あのさ、これ

詩恩

快斗

ん?

詩恩

1年前の覚えてる?

詩恩

アンタがさ、褒めてくれたの。

快斗

去年?

詩恩

去年のバレンタイン。

快斗

快斗

覚えてねぇな

快斗

ごめんだけど

詩恩

嘘でしょ‥‥

快斗

何か悪りぃな。

快斗

チョコかクッキーだっけ?くれたよな?

快斗

う?

快斗

クッキーは恵茉か?

恵茉‥‥?

詩恩

何で?

声が震えてるのが自分でも分かる

快斗

ふられたからって、伸也と一緒じゃどうしても貰うんだよ

快斗

アイツら幼なじみだろ?だから余ったの貰っただけ。

良かった‥‥

でも、という事は

このクッキーもバレるかも

でも、自分に正直にしたい。

どうせバレンタインでしょ?

365日のうちのたった1日だもん。

詩恩

快斗、

詩恩

食べてよ

詩恩

1年前、また頂戴って言ってくれたクッキー

快斗

マジで!?

そう

この素敵な笑顔

パクッ!

詩恩

詩恩

どう?

快斗

これ‥‥

快斗

快斗

お前が作ったんじゃないだろ

詩恩

え‥‥

快斗

恵茉が作ったんだろ?

快斗

そもそもこんなカラフルなの作んねえだろお前。

快斗

何で?

ずっと唱えていた

「快斗は私とは付き合っていない。何言われても何も言うな。」

って。

でも

この気持ちは正直だ。

詩恩

そう‥‥

詩恩

それは確かに私が作ったんじゃない。

詩恩

でも

詩恩

アンタは何にもわかっちゃいない!!

詩恩

アンタを喜ばせたかったんだもん!!

詩恩

ダメなの!?

詩恩

去年のことだって、私はずっと嬉しく思っていた

詩恩

ずっと覚えていた!!!!

詩恩

でもアンタは、そうじゃないのね?

もうダメ。

詩恩

好きな女に早く告白でもしたら!?

詩恩

あいにく恵茉にはアンタ以外の好きな人がいるんだってね!!!!

快斗はポカーンとした顔で私を見ていた

快斗は悪くない。

付き合ってる訳でも無いし、

素直に過ごしてるだけ。

私が悪い。

思った事全部吐き出して、

馬鹿みたい。

そして私は、

自分の作ったチョコを見る

快斗に渡そうとしてたチョコ。

でも、

もう届けられない。

ううん。

もう届かない

この作品はいかがでしたか?

258

コメント

9

ユーザー

素敵な作品ですね☆

ユーザー

#金賞おめでとう!!!🥳🎉🙌はにの携帯では、30いいねなんだけど、本当はどれくらいなの?(ていうか、賞って何で決まるんだろ…?) でも、とりあえずおめでとう!サヨちゃんは、はにの自慢の友達だよ💗

ユーザー

えっそこ仲悪くなっちゃうの!?快斗に同情してしまう自分がいる…w友達に「アンタ」って言っちゃうの、ちょっと怖いな…

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