私の住む町には不思議な力を持つおばさんがいる
なんでも
若返らせることができるらしい
いまだにその姿は
誰にも捉えられていない
みんなから呼ばれている名は
キラキラおばさん
心愛
あっ!
心愛
まただ!
心愛
キラキラおばさん!
珠莉
ほんとだ!
珠莉
最近多いね
珠莉
キラキラおばさん
心愛
うん
心愛
1回は会いたいなあ
心愛
若返らせるって
心愛
どうやってやるんだろ
珠莉
うーん
珠莉
やっぱ魔法とか?笑
心愛
えー、ありえない笑
心愛
でもやっぱ超能力なのかなあ
心愛
ビビデバビデブー!!って?笑
珠莉
ありそうありそう笑
翔希
おーい
翔希
またキラキラおばさんの話か?
翔希
お前ら好きだなあ
心愛
いいじゃん!
心愛
翔希には関係ないでしょ!
珠莉
そうだって!
心愛
そんな翔希もキラキラおばさんの話いつも入ってくるじゃん
翔希
別に俺は好きじゃねえし
私と珠莉はこの時
翔希の秘密に気づいていなかった
放課後一
心愛
ああ、疲れたあ
珠莉
今日の小テスト激むずかったね
翔希
お前ら勉強しないからだろ
心愛
うるさいよ
心愛
翔希は頭いいんだもん
翔希
まあ努力の時間が違うからな
珠莉
何それ、偉そーに
翔希
どこがだよ
翔希
まあ普通ってとこじゃね
心愛
ああ!もう!!
心愛
テストの話はいいから!
珠莉
(心愛が1番頭悪いんだから!)
翔希
(そうだった)
心愛
なに!2人して!
珠莉
なんでもないよ
翔希
あっ
翔希
じゃあ俺今日はここで
心愛
えー、また一人で帰るの?
翔希
用事あんだから、仕方ねえだろ
珠莉
ふーん
珠莉
じゃあね
翔希
ああ、またな
心愛
ばいばーい
一
珠莉
翔希最近よく一人で帰るよね
心愛
用事あるって言ってるしいいんじゃない?
珠莉
いや、なんか隠してるよ、あれ
心愛
私たち高校からの付き合いだし
心愛
何かしらあるんじゃない?
珠莉
でも隠し事はやだな
心愛
そうだけど、
珠莉
今度聞いてみよ
珠莉
モヤモヤすんのやだし
心愛
そうだね、わかった
また、ある日の放課後一
珠莉
ねえ、今日は3人で帰ろうよ
心愛
うん!そーしよ!
翔希
あ!わり!
翔希
俺今日も急ぎだから!
翔希
じゃあな!
心愛
ちょ、ちょっと!
珠莉
待った!
翔希
(ビクっ!)
翔希
な、なんだよ急に
珠莉
なんだって、あんた最近何してるのよ
翔希
いや、用事があんだよ
珠莉
用事って言ってなんか隠してんじゃないの?
翔希
お前らに隠し事するわけないだろ
心愛
え、でも、
翔希
そんな心配することじゃねえし、
翔希
隠し事なんかじゃねえよ
珠莉
そう、もういいよ
心愛
(え、いいの?!)
珠莉
(今はいいわ)
翔希
ん、じゃあな
翔希
タッタッタッタ)
心愛
どうするの?
珠莉
決まってるでしょ!
珠莉
尾行よ!
珠莉
はやく!!
心愛
う、うん!
翔希
(はぁあ、バレるかと思った
翔希
(珠莉鋭いとこあるしなあ
翔希
(気をつけとかないと
一
珠莉
(大丈夫、バレてなさそう)
心愛
(うん、大丈夫だね)
心愛
(あ!待って!)
心愛
(あのおばさんもしかして!?)
珠莉
(なに?)
心愛
(今キラキラおばさんがいた!)
珠莉
(はぁ?)
珠莉
(真面目に尾行してよ)
心愛
(いや、だって、あそこに)
心愛
(って、あれ?)
珠莉
(ほら、もう集中して)
心愛
(うん、、)
心愛
(確かに見たと思うんだけどなあ
心愛
(今は翔希のこと!
珠莉
(あ、曲がった!)
珠莉
(急いで!)
心愛
(うん!)
一
翔希
(ん?
翔希
(なんかつけられてね?
翔希
(うわ、心愛と珠莉じゃん
翔希
(曲がんねえと
珠莉
(うそ、見失った、)
心愛
(え、どこいったんだろう)
珠莉
(絶対曲がったのに、)
心愛
(とりあえず休憩しない?)
珠莉
(そうしよっか)
一
翔希
(はぁ、まけた
翔希
(しっかしあぶねえなあの二人
一
珠莉
(まだ近くにいるだろうし)
珠莉
(ゆっくり探そ)
心愛
(うん!)
心愛
(って、あっ!)
珠莉
(えっ!いた?)
心愛
(うん、さっきキラキラおばさんが入っていったとこに)
心愛
(翔希も入った)
珠莉
(えっ?!それ本気?)
珠莉
(今度は気をつけて!)
心愛
(うん!もちろん!)
一
キラキラおばさん
あら、いらっしゃい
キラキラおばさん
さあ、座って
翔希
こんにちは
翔希
ありがとうございます
キラキラおばさん
そんなかしこまらずに
翔希
はい、すみません
キラキラおばさん
今日はどうしたの?
キラキラおばさん
この前来たばかりじゃない
翔希
やっぱり無理があったって事ですかね
翔希
やっぱ若返ってもきついですね
キラキラおばさん
あら、それは大変ね
キラキラおばさん
しっかりおまじないかけときましょう
珠莉
(なーんか暗いね)
珠莉
(怪しい感じがする)
心愛
(うん、ちょっとこういうの苦手だなあ)
珠莉
(あと少しだから頑張ろ)
心愛
(うん)
翔希
(と、、、で、、、、)
心愛
(あ、翔希の声がする!)
珠莉
(こっそり近づこう!)
翔希
俺ももう本当は72歳なんて
翔希
口が裂けても言えないですよ
キラキラおばさん
ほんとね、上手くやってるじゃない
心愛
(えっ!翔希って72歳なの?!)
心愛
(嘘でしょ?)
珠莉
(待って、話をよく聞こ)
キラキラおばさん
私の力で残り少ない人生が華やかにできるのなら嬉しいわ
翔希
ほんと感謝してます
翔希
もうすぐ病気で死ぬなら
翔希
昔のような若さを取り戻してみたかったんですよね
翔希
あの二人にあって
翔希
幸せな時間が過ごせてますよ、僕は
珠莉
(待って、翔希、死んじゃうの?)
珠莉
(そんなのひどいよ)
心愛
(私たちこんなに仲良しなのに、)
心愛
(病気なんて、、)
翔希
辛くなってもあなたの力に頼りますね、
翔希
キラキラおばさん
珠莉
(えっ、やっぱキラキラおばさんだったんだ)
心愛
(こんなこと隠してたなんて)
心愛
(だから翔希はキラキラおばさんの言葉に敏感だったのか、、)
キラキラおばさん
いつでも、来てくださいね
キラキラおばさん
"ビビデバビデブー!!"
心愛
(あ、予想通り!)
心愛
(って、あ、れ、、)
心愛
おぎゃあ、おぎゃあ
珠莉
おぎゃあ、おぎゃあ
翔希
ん?!赤ん坊?!
キラキラおばさん
あら、お友達じゃないの?
キラキラおばさん
私の力は近くにいる人全員に及ぶから
キラキラおばさん
この2人もきっとあなたのお友達よ
翔希
う、嘘だろお
翔希
どうしろって言うんだよお
キラキラおばさん
あなた、若いんだから面倒見てあげなさい笑
翔希
そんなあ、、