独り

刹那に消えてく貴方の影。

なんて、お洒落な事言えたものじゃないけど。

その雨は静かに口から零れていく。

冷たく、時間が経てばすぐ跡形もなく消えてって。

そんな、誰にも届かないような事。

カクテルは。

貴方が好きと言っていたから。

何のカクテルが好きなの

なんて聞けば

なんだと思う？

って、結局答えを教えてくれなかったり、

偶には

ウ...やっぱり言わない

って漫画みたいな事言ったり...

・・・

結局教えて貰ってないじゃない。

どうするつもりなんだろう。

零れていく涙には、触れたくない。

嗚咽混じりの声が出る口に自然とそれは入ってくる。

知らないわ。こんなお酒の味。

よくある在り来りな言葉を

飲もう。

いつまでもいつまでも出てくる涙に苛立ちを少し覚えながら

そんな感情も忘れるくらい飲んでしまおう。

貴方の顔を何も無い所に手を伸ばして撫でながら

あぁ

いつまでも貴方の好きなお酒の話を独り、星を見て

嗚咽が混じった声で喋って

もう、服も何故かグシャグシャになって、世間からの目なんてとっくに気にせずに

貴方にいつまでも囚われて

最近人に頼りすぎ

自分で投稿出来ないの？