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あれから俺は、
元気やなぁ、なんて言われてた頃の俺じゃなくなって、
ちゃかや松倉に心配されていたくらいに無気力だったけど、
その無気力が仇となり、
前をちゃんと見ずに歩いていて
そのまま止まることなく、
赤信号の横断歩道を渡り、 車に轢かれる事故にあった、
幸い、命には別状がなかったけど、
ここ数年の記憶を失う、 記憶喪失になってしまった、
彼女と付き合っていたことは覚えていて、
彼女と別れたことも覚えていた、
しかし、
彼女の笑った顔も、 彼女との思い出の記憶も、
本当に思い出せなくなってて、
彼女からなんて呼ばれてたかも、
わかんなくなってさ、
あんなに大好きで、 沢山会っていたはずなのに、
俺は彼女に言ったはずの
“離したくない”
そんな記憶は、
どんなに願っても、
帰ってくることは無かった、
俺が幸せだったあの時の思い出も、
最高だって思ってた あの日常も、
あっという間に、
何もかも全部、
消えてなくなってしまった、
幸せだと思ってた日々は
あっという間に消えた、
END