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悠佑

あ"〜....なんで俺この依頼引き受けたねん

目の前で机につっぷしているのはこの話の主人公のアニキ

普段の彼はあまり弱音を吐くことはないが今は吐きまくりだ

りうら

(ていうかなんで今日俺こっち側なの?)

大人の事情♡

りうら

(きも)

りうら

なんでって...過ぎたこと気にしても仕方なあでしょ?しかも自分で決めたことなんだから文句言わないの

普段は6人の部室には りうらとアニキだけ

ないくんは先生への用事 まろは日直 いむしょーは数学のテストの補習でみんなそれぞれ遅れるらしい

りうらもアニキもそんなにうるさい方ではないが2人の時でもそこそこ会話するから程よい空気が流れているはず

だけど今日は少しだけ空気が重い 原因は目の前の筋肉が苦手分野である幽霊系の依頼を引き受けたからだ

りうら

んで、どうやって調査するわけ?

りうら

放送部と新聞部のいれいす学園七不思議の真偽は

そうことの発端は昼休みのこと

ほとけ

あれ? ピタッ

初兎

どないしたん?

ほとけ

なんかさぁ....変じゃない?

キョロキョロとあたりを見渡すほとけっち、そんな彼を見て他のメンバー(まろ以外)も周りを見てみたが何も感じない

それほど小さな変化なのか、ほとけっちの勘違いだろう

ちなみにまろは最初から興味が無いのかサンドイッチを口に運びながら女子が騒ぎまくるイケヴォで言う

いふ

あれやろ、お前の頭が変な電波受信しとるだけちゃうか?

ほとけ

僕の頭は電波塔じゃないよ!僕が言いたいのはこう、えっと、あれ!もっと...そう!デリケートなことなの!

いふ

お前のデリケートはボタンアメ包んでるセロファンみたいなもんやろ

ほとけ

僕のデリケートうっす!!!

ないこ

ちなみにボタンアメを包んでるのはセロファンじゃなくてオブラートだよ

ほとけ

どっちでもいいよ!

りうら

....あー!!!

初兎

うお!...どした?

りうら

りうらわかった!

りうら

お昼の放送だよ!いつもだったらこの時間にかけてるでしょ?それが今日はないんだよ!

ないこ

.....ああ、言われてみれば確かにそうだね

ほとけ

そういえばアニキ昼休みが始まってすぐにスピーカーの操作盤いじってなかった?

りうら

アニキ?

そう言われ5人がほぼ同時にアニキを見る だが黙々とお弁当を食べるだけでこっちを見ようともしない

まろはそこでやっと興味が出たのか手の動きを止めた さすがアニキッズ、アニキの事だから興味が出たんだろうな

いふ

アニキ何やったの?

悠佑

俺は知らんで

ないこ

いやいやw知らないわけないやんw

ほとけ

ていうか、今日の放送ってなんだったの?

りうら

えっと...『放送部独占スクープ!真説・いれいす学園七不思議!今明かされる本当の怪談』....だって

ほとけ

なにそれ?

りうら

知らないけど心霊的なやつじゃない?

初兎

ほほ〜う

悠佑

ガタッ
(嫌な予感がして背を向ける)

初兎

悠佑さん、もしかして学園七不思議が怖かったのかな〜?筋トレ大好きなみんなのお兄さんなのに....てててててっ、痛っ!痛いっ!!

初兎

耳たぶ引っ張るな!!死ぬ!!

悠佑

こんな事で死んだら人間は生物界の頂点立ててない、なんならやったろか?

初兎

その"やったろか"はひらがなじゃなくて"殺ったろか"の方やと思うんやけど!!!

悠佑

ようわかっとるやないか

初兎

やめて!とりあえずその後ろのどす黒いオーラしまって!!

ヒュ〜〜~~~ドロドロドロドロ....

初兎

誰やねん!こんな時に縁起悪い音鳴らすの!!

ほとけ

僕じゃないよ

いふ

まろも違う

りうら

りうらじゃなーい

ないこ

俺でもないよ、....あ"

ないくんの声につられて操作盤を見る

ドジ山ドジ子先生

も〜、誰?スピーカーの音切っちゃたの

ないこ

っ!!お前ら耳ふざけ!!

5人

え?

恨めしや〜~~~

大音量の呪詛の声が教室に響き渡る

りうら

あ"ーーー!耳死ぬ!死ぬって!

ほとけ

ドジ山先生音量でかいよ!!

初兎

待って!耳のダメージ今日俺多くない!?

いふ

半分はお前が悪いけどな!!!

悠佑

せやからスピーカー切っといたのに!!

ないこ

ちょっ!先生ストップっ!!!

先生の音量調節がバグってるからかクラスのみんなが耳を抑えて固まっている その間にないくんは音量の操作を先生から変わり正しい音量に調節していた

少したちクラスに落ち着きが戻ってくる とりあえず若干1名嫌がる者はいるが放送を聞くことにした

内容はやっぱり心霊 なんでも約1ヶ月ほど前に新聞部が記事にしていた七不思議は偽りであり、真の七不思議は別にあるのだと語っている

ほとけ

この声睦月くんじゃない?

初兎

むつき...あー、A組の子か

りうら

あれ?いむしょーってA組だったっけ?

りうら

C組じゃなかった?

ないこ

俺もC組だと思ってたんだけど

いふ

それ去年までやろ?

りうら

あれ?

ないこ

そうだっけ?

悠佑

.....なー、まろ

いふ

ん?どしたのアニキ

悠佑

この俺の事を逃がさんようにしとるこの白いヤツのけてくれん?

初兎

いやだな〜、兄さんが椅子と仲良くできるようにしとるだけですやんw

ないこ

ニキの筋肉で振りほどけないの?

悠佑

できるけど怪我させたないねん

りうら

あーね

『こらっ!勝手に放送室に入るな!』

『勝手なのはそっちよ!変な言いがかりつけないでよね!』

突然スピーカーから喧嘩するような声が聞こえた、他にもガタガタと椅子から立ち上がる音なども聞こえ放送室で何かがあったことは簡単に推測できる

突然の出来事にクラスのみんながスピーカーに注目する。しかし放送はすぐに音楽に切り替わり落ち着いた声で締めくくられた

『続きは後日放送いたします』

初兎

なんや今の?

悠佑

...今の佐藤やないか?

りうら

佐藤?

ないこ

あー、D組の子か

ないこ

そういえばこんな感じの声だったね、あの子

ほとけ

でもなんでその佐藤っていう先輩は放送室に行ってんの?

いふ

んなの簡単やろ

そう言いながらまろが鞄から先日発行された新聞を取り出す

いふ

佐藤は新聞部で学園七不思議を記事にした記者やからな

そして放課後 (約30分くらい前)

悠佑

学園七不思議の真相を解明して欲しいって、そんな

田中

あはは...ごめんな獅子尾

申し訳なさそうに苦笑いを浮かべているのは依頼人の1人、田中太郎 新聞部の部長だ

彼は放課後が始まってすぐにうちの部活 『学園生活お助け部』に足を運び一通りの説明をする

労力はそんなに必要ないのだがもう1人の依頼人が厄介だった

田中

....お前な、落ち込みすぎなんだよ

佐藤

だって〜.....後で考えたらメチャメチヤやばいことしてるし、これで部活停止とかなったらどうしよう!!!

りうら

あの、それは絶対ないと思いますよ?

悠佑

そやで、それに佐藤が怒るのも分かるわ

悠佑

自分の記事が嘘って言われて、しかもその相手が学園1ナルシストで有名なやつやからな

佐藤

ありがとう獅子尾くん

りうら

えっと、依頼内容を簡単に言うと、新聞部と放送部、それぞれが出してる七不思議がどっちの方が正しいのかの調査ですよね?

佐藤

睦月くんが調べたって言ってる調査内容だと信用出来ないから、なんも関係ない人にやってもらおうと思って

悠佑

でも七不思議やろ?そう簡単には解決できんで?

りうら

だよね〜、それに睦月の話も聞きたいし

田中

あ〜、それなんだけど...その...

悠佑

なんや?田中はよ言えや

田中

この机破壊しないって言える?

悠佑

ええからはよ言えって、そう簡単には壊れんし壊さへんわ

田中

睦月に一緒に来ること提案したらさ

学園生活応援部が解決?んなの無理ですよ、むーり!! あんなろくな活動報告もなく部活を遊び場にする奴らに僕のハイセンスなスクープを覆すなんて地球が反転しない限りありえない!はっはっはっ笑止千万!

田中

って言われて

悠佑

....りうら、睦月って何組や

りうら

うん絶対言わないよ?シバキに行くでしょ絶対

悠佑

チッ

りうら

舌打ち聞こえてるよー

悠佑

よし、わかった!その事実は俺たちが調べてやる!

佐藤

ほんと!?

悠佑

おう!やから安心しとき!

田中

ありがとう獅子尾!んじゃ俺ら一旦新聞部戻るなー!

佐藤

ありがとう獅子尾くん!

ガラガラ...パタン

りうら

...アニキ、あんなこと言って大丈夫なの?

悠佑

大丈夫や、俺だって睦月っちゅーやつに言われっぱなしは嫌やしな

りうら

そうじゃなくて...

りうら

多分、てか絶対七不思議だから、夜の学校侵入することになるよ?

悠佑

...........あ"

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