火神 厳緑
零士、ご苦労様
火神 零士
ありがとうございます!父上!
火神 厳緑
いつも、申し訳ない…私が体調を崩したばかりに…
火神 厳緑
畑の仕事全部任せてしまった
火神 零士
大丈夫です!父上はしっかりと休んでください!
火神 厳緑
私は本当にいい息子を持ったようだ…
火神 厳緑
ありがとう零士
火神 零士
じゃあ米を売ってきます!
火神 厳緑
気を付けて帰るんだぞ!
火神 厳緑
日が沈む前には戻るんだぞ!
火神 厳緑
「鬼」が出るぞ!
火神 零士
分かりました父上!
火神 零士
鬼か…
火神 零士
よく父上は鬼がいると言うが、本当にいるのか?
火神 零士
まぁ、門限は守らないと…
火神 零士
火神 零士
ん?
侍
ここか…
火神 零士
(刀を持っている…警官かな?武士?)
侍
おい坊主
火神 零士
…
侍
そこの赤髪の坊主
火神 零士
あ、俺ですか?
侍
そうだ
侍
ここで何か不審な奴を見かけなかったか?
火神 零士
いや、ここら辺はそう言うのは無いです
侍
そうか…分かった
侍
手間をとらせて悪かったな、坊主
火神 零士
やっぱ警官だったんだ
火神 零士
ここら辺危ないのかな?
火神 零士
とりあえず早く街に出ないと…
火神 零士
ありがとうございます!
男性
いつも助かるよ!
火神 零士
米を売り切れたな!
火神 零士
ってもう陸時じゃないか!
火神 零士
まずい!
火神 零士
早くしないと!
火神 零士
叱られちゃうじゃないか!
火神 零士
もう漆時だ!
火神 零士
走れ走れ!
火神 零士
ただいま!
謎の男
あ?
火神 零士
え…
そこには血塗れで倒れている父の姿があった
謎の男
なんだよ、ガキがいるじゃねえか
謎の男
美味そうだな
火神 零士
(まさかッ!コイツが…鬼…!!)
火神 零士
父上を…どうしたんだ…
謎の男
あ?ああ、コイツか?
謎の男
食ったよ
謎の男
美味くはなかったがな
謎の男
だけどお前は食べ応えがありそうだ…
火神 零士
う…うわぁぁ!!
謎の男
おい!待ちやがれッ!!
火神 零士
ぐあっ!
謎の男
捕まえたぞこのガキめ!
謎の男
逃げ足の早い奴だ…
謎の男
だがもう終わりだ
謎の男
死ね
火神 零士
うわぁぁぁぁああ!!
火神 零士
やめろぉぉぉ!!!
侍
冥の呼吸 壱ノ型
侍
雷打
謎の男
ぐあ…
謎の男
なんだこれ…
謎の男
天地が逆だ
謎の男
どうなってんだこれは!!
謎の男
首を斬りやがったな!
謎の男
畜生!鬼狩りめ!鬼狩りめぇぇ!!
火神 零士
(首が…崩れた…)
侍
大丈夫か、坊主
侍
って昼の赤髪の坊主じゃないか
火神 零士
あの時の!
火神 零士
武士だったんですね…
火神 零士
ありがとうございます…
侍
…お前の家の中に死体があった
侍
あれは、誰だ
火神 零士
……父です
侍
そうか
侍
すまない、私の責任だ
侍
もっと早く来ていればこうはならなかった
侍
面目ない
火神 零士
いえ…大丈夫です
火神 零士
貴方は俺を救ってくれた…
火神 零士
お名前を聞かせてください
侍
鬼眼…魏衛だ
鬼眼 魏衛
鬼殺隊だ
火神 零士
鬼殺隊…?
火神 零士
なんですか?それは…?
鬼眼 魏衛
鬼を斬る、それが鬼殺隊だ
鬼眼 魏衛
さっき坊主を襲ったのも鬼だ
鬼眼 魏衛
鬼殺隊は鬼を滅するために作られた政府非公認の組織なんだ
火神 零士
そうなんですか…
火神 零士
あの…
鬼眼 魏衛
どうした?
火神 零士
俺も…鬼殺隊に入りたいです
鬼眼 魏衛
やめておけ
鬼眼 魏衛
「死ぬ」ぞ
火神 零士
お願いします
火神 零士
父の仇をとりたいです
鬼眼 魏衛
はあ…
鬼眼 魏衛
どうしてもというなら、赤狩山にいる煉獄麟寿郎を訪ねるといい
鬼眼 魏衛
そこで学び、鍛え
鬼眼 魏衛
己を滅する覚悟で鬼を斬れ
火神 零士
…分かりました
火神 零士
赤狩山ですね
火神 零士
俺は必ずこの世から鬼を滅する…