夏帆
あのさ
夏帆
ごめんね急に
夏帆
今後ろの席に座ってるでしょ
優馬
おはよ
優馬
そうだね
優馬
電車空いてるからちょうど夏帆の後ろ姿が見えてる
夏帆
私のお尻触ってる人いるでしょ
優馬
え
優馬
ごめん、わからない
優馬
痴漢?
夏帆
うそ
夏帆
軽く掴まれてる
夏帆
どうしよう
優馬
誰もそんなことしてないよ
優馬
夏帆の後ろに立ってるの
スーツ着た男の人1人だけど、
その人つり革持ってスマホいじってるし
スーツ着た男の人1人だけど、
その人つり革持ってスマホいじってるし
夏帆
私が触られてるって言ってるのに
夏帆
朝からこんなの怖いよ
優馬
夏帆言えないの?
夏帆
ほんとにごめん、怖くて動けない
優馬
わかった
優馬
違うと思うけどスーツ着た人にとりあえず話しかけてみる
夏帆
あ、それは大丈夫
夏帆
刺激しないで
優馬
でもどうするの
優馬
降りる駅次だよ
夏帆
そうだね
優馬
俺どうしたらいい?
夏帆
何もなかったことにしといて
夏帆
その方がいい
優馬
え…
優馬
わかった
優馬
それでいいの?
夏帆
いいの
優馬
うーん、
夏帆
大丈夫だから!心配しないで!(^^)
優馬
やっぱり動揺してるじゃん
優馬
夏帆そんな顔文字とか普段使わないよね
夏帆
そうだったね
優馬
学校に言っといた方がいいと思うから言っとくね
優馬
万が一のことあったらやばいから
夏帆
いや、大丈夫
夏帆
大丈夫だよ!
優馬
なんで急に?
夏帆
ほら、駅着いたから降りていいよ
優馬
うん
夏帆
降りて直接喋るね!
優馬
わかった
優馬
夏帆降りられるの?
優馬
夏帆!!なにしてるの!
優馬
降りられないならなんで言わなかったの!
優馬
俺助けたのに!
優馬
もう力ずくでもいいよ!
次の駅で降りて!
次の駅で降りて!