dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
hr(風洋ヒロ)
ur(黒川憂理)
※名前の書き方を変更させていただきました
~数日後~
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
ur(黒川憂理)
hr(風洋ヒロ)
mf(一万希望風)
hr(風洋ヒロ)
ur(黒川憂理)
dn(大湖奈音温)
ur(黒川憂理)
dn(大湖奈音温)
dn(大湖奈音温)
ur(黒川憂理)
dn(大湖奈音温)
dn(大湖奈音温)
hr(風洋ヒロ)
hr(風洋ヒロ)
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
廊下のあいた窓から風が吹き込み、もふくんの髪の毛が風になびいた
今は6限目終了後
何人かの部活に行く生徒とすれ違う
傾いてきた太陽がオレンジに輝き、
俺らを照らした
眩しくて思わず、目を細くしてしまう
その光は、俺らの影を長くしていった
その影は、当たり前だけれども今並んでいる俺らと同じように、ずっと隣に寄り添って長くなっていった
今の並びと同じように、もふくん、俺、うり、ヒロくんの順で
当たり前のこと
だけど、俺はなぜかそれを見て顔を上げられなくなった
ついこの前の、夜のこと
隣にいてくれて、笑顔を見せてくれた3人
どうにも、自分に物足りなさを感じてしまう
今の俺は、まだ3人の隣に堂々と並ぶことができない
人の目とか、見られ方とかそういうのもある
だけど、最近は、
自分の心の中の闇から生まれてくる申し訳なさとか、劣等感とかもある
そして、行動を起こすことができない自分へのじれったさや怒り
3人のやさしさに甘えているだけの自分が、恥ずかしくて、無力すぎて、嫌で、嫌で仕方がない
俺は少し3人より後ろを歩いた
ur(黒川憂理)
hr(風洋ヒロ)
すぐに、3人が立ち止まって、後ろを振り返った
俺はヒロくんとうりの目を見た
何の影もなく、心配の色しかなかった
その純粋さに、俺の心はさらに陰った
こんな、ひねくれた自分が大嫌いだ
その隣のもふくんに目をやった
もふくんは何も言わず、こちらを見て微笑を浮かべていた
その目を見て、どきりとした
もふくんの目の奥は、見透かすことができないほど深かった
ただ、なんのひねくれも、たくらみもない
ただただ、まっすぐだった
まるで、こちらが気持ちを読み取られているみたいだった
そして、それは間違いではなかったと知った
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
俺は、驚いて合図地の一つも打つことができなかった
隣の二人はきょとんとした顔を見合わせている
もふくんは、深い瞳に、「無」の光を宿したままだった
通りすがりの生徒たちが、俺らの左右を通り抜けながら、またしきりに3人に視線を送っていた
mf(一万希望風)
もふくんが、一瞬の間をおいて再度前を向いて、歩き出した
そうしたことで、ようやく時間が動き出した
hr(風洋ヒロ)
ur(黒川憂理)
俺も、3人に慌てて走って追いついた
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
ur(黒川憂理)
hr(風洋ヒロ)
ur(黒川憂理)
hr(風洋ヒロ)
hr(風洋ヒロ)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
廊下をかけていく二人を見送った後、
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
少しの沈黙の後、
もふくんが俺の手を握ってきた
驚いて、斜め上を見て見ると、
もふくんが、今度は温かい目で笑っていた
俺は、顔が熱くなるのを感じた
…そうなのかな?、いや、でも、
mf(一万希望風)
俺は首を横に振った
よかった、というつぶやきが聞こえた後、
mf(一万希望風)
もふくんは、ものすごく優しい声で言った
俺にしか聞かせない声で、
俺は、また顔を上げることができなかった
今度は、恥ずかしさで
一度だけ、首を縦に振った
~二十分ほど後~
もふくんに連れられてきたのは、家とは反対側にある小さな公園
人気もなくて、学校を出て数分経ったら、誰ともすれ違わなかった
もふくんは、そこにあるベンチにすわり、隣に来るように手招きをした
俺が隣に座ると、何をするでもなくスマホを取り出して、ゲームをし始めた
無言の時間が続く
本当に不思議だ、心地悪くないのだから
ここは丘の上に位置しているのか、見渡しもよく、
夕日がよく見えた
雲一つなく空はオレンジ色に染まっていた
太陽はもう、地平線の彼方に沈みかけていた
いきなり、
ピカッ
dn(大湖奈音温)
一段と太陽がまぶしく輝いた
俺は目をつぶったが、瞼の裏にはさっきの太陽のあとが白く光って見えた
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
いつのまにゲームが終わったのだろうか、彼がこちらを見ていた
mf(一万希望風)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
dn(大湖奈音温)
dn(大湖奈音温)
mf(一万希望風)
もう、太陽は沈み切っていた
上を見上げると、空はもうオレンジと紺のグラデーションになっていた
そして、また無言になった
一緒に、だんだんと染まっていく空を眺めながら
…いつのまに、心理戦になってしまったのだろう
この、「恋」は
そろそろ、俺も気が付いたのだと彼も思っているだろう
まぁ、気が付いたのはついさっきの話だけれど
この気持ちに、間違いはない
ただ、今は、
この関係が心地よい
もふくんなら、どんな俺でも、きっと認めてくれる
どんなに、覚悟が遅れてしまっても
…ごめんね、また甘えて、待たせちゃうことになるよ
こんな俺だけど、もうちょっとだけ待っててね、
俺が、堂々と隣にいられるようになるまで、もうちょっとだけ、
もうちょっとだけ、このままで、…
コメント
52件
もうちょっと…もうすぐ付き合うってことを意味してる…? 勝手な妄想ですが…
続き気になる〜
ああ感動🥹あともうちょっと待ってって言うのがめっちゃ良き最高だった😆