闇に染まるまで

オレは今武蔵神社に向かっている

なぜかって？

オレは今日の集会で東卍を抜けるつもりなのだ

みんなから離れるのはとても辛いそれに寂しくもある

だけど

このまま一緒にいてもオレが辛いだけだから…

ガヤガヤ

ザワザワ

『…なぁ、あいつって…』

『あんなことしておいてなんで来れるんだよ…？w』

『今すぐ出ていけよ…!!』

『東卍の面汚しが…!!!』

いつもより周りの声がよく聞こえる

どうやら味方はいないようだ……

オレはいつもより後ろの方に並び集会が始まるまで大人しく待った

しばらくしてドラケンくんやらマイキーくんやらが神社に現れた

…集会が始まる

集会が始まり早々にマイキーくんから名前が呼ばれる

前に進む度に刺さる視線

軽蔑

憎しみ

怒り

蔑み

哀れみ

様々な反応

今すぐにでも帰りたかった

そう言って後ろのドラケンくんの影から出て来たのは

あいつだった…

その言葉に目を見開く

なんとまぁ演技がお上手で

なるほど……

だいたいのコイツらの作り話は把握した

オレがエマちゃんを呼び出し

怪我を負わせ

そこに居合わせたコイツらは

オレを撃退後エマちゃんを病院へ

そして自分たちは東卍の英雄気取り

……

笑わせんなよ…？

ビュンッ

次の瞬間オレの視界は暗転した

今のオレの状況を理解するのにそれほど時間はかからなかった

単純なことだ

マイキーくんに蹴られた……

一瞬意識が飛びそうになった

ヒュっガッ

バキッボコッ

マイキーくんに続いてドラケンくんや三ツ谷くんもオレに拳を振るう

それだけじゃなかった

そんな……

ドカッ

あれからオレはあらゆる人から殴られ続けた

場地くんに続きパーちんくん

ぺーやんくん

ナホヤくん

ソウヤくん

ムーチョくん

八戒

それに……

千冬

これに関しては千冬が一番ショックだったかもしれない

あれだけ相棒 相棒と言っていても所詮はその程度だったらしい

千冬にはタイムリープの話もしていたのに関わらず信じてくれなかった

後にも一隊員やオレのことを気に食わなそうにしていた奴にも殴られた

どうしてこんなにも虚しいんだろう

もう戻れない

殴られている時も何度もいった

オレじゃないと

オレはやってない…と

でも……

そして今は集会が終わり

誰もいない神社に一人ぼっち