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一誠
そんなことをぼんやり考えて、鞄で雨を凌ぎながらタクシーまで走った
一誠
一誠
彼女がいない
傘も2本、ない
胸騒ぎがした
通話
00:00
声も出なかった
あの日から、俺の時間は止まっている
謝りたい
どれほどそう願ったことか
仕事を理由に君を雑に扱ったこと
最後にした会話すら思い出せないこと
……こんな俺が、君を好きなままなこと……
ただ一言、ごめんとだけでも言いたかった
そして20年が経った今、嫌な夢を見るようになった
彼女が、俺を恨んでいる夢
忘れるな、とでも言いたいかのように
同僚
同僚
同僚
同僚
今日も俺は、パソコンの前に座り、作業をする