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友達とは違う君

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友達とは違う君

4 - 地獄の自己紹介

♥

17

2024年09月14日

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作者

続き物!

作者

前作見た方が楽しいよ!

作者

それではどうぞ!

関根 舞織

ふぅ、、、はぁ、、、

関根 舞織

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

関根 舞織

(なんで教室4階にあるんだよ!?)

関根 舞織

(階段登るだけで一日の体力使い果たすんだが!?)

関根 舞織

(、、、教室入るか)

教室に入って来た舞織

誰に話しかけるでもなく誰に話しかけられるでもなく彼女は自分の席に着いた

関根 舞織

(バックおっも、、、)

ドスン! と彼女のバック机に置かれた音がする

関根 舞織

(っべー大きな音出しすぎた)

教室の空気が一瞬静まる

だが程なくしてまた各々会話を始めたようだ

関根 舞織

(はぁ、、、ほんとに嫌になる)

彼女の席は教卓の目の前だ

良くも悪くもほぼ全てのクラスメイトから見られる位置

もっとみんなをまとめるようなキラキラ女子ならいざ知らず

舞織にとっては何もメリットがない

むしろデメリットだ

関根 舞織

(パソコンは机の横に)

関根 舞織

(親に書いてきてもらった書類は、、、一旦机の中に入れとこう)

そんなこんなで朝の準備が終わった

関根 舞織

(、、、本でも読むか)

舞織に話しかけてくる人は居ない

新学期とはいえ舞織たちは2年生

もうとっくに女子のグループは形成されている

関根 舞織

(コミュ力なしのチビに話しかける物好きなんていねぇわな)

そう心の中でつぶやくと舞織は自傷気味に笑みを浮かべた

関根 舞織

(早く本の世界に行こう)

関根 舞織

(こんなクソッタレな現実 真正面から見たら反吐が出る)

学校で舞織の居場所は無い

陰キャの女子グループにすら入ることの出来ない彼女にとって唯一の居場所は本だった

関根 舞織

(、、、)

程なくして朝読書開始のチャイムがなる

臼田 優斗

高橋文彦さーん!朝読書の時間だよー!座ってー!

高橋 文彦

うるさいよ臼田優斗さーん!

関根 舞織

(、、、新学期早々うるっせぇんだよ男子共)

関根 舞織

(せめてもうちょい静かになれねぇのか)

男子特有のいじり合いも程々に担任が教室に入る

その瞬間先程までうるさかった男子がまるで嘘のように静かになった

関根 舞織

(やっと静かに本に集中出来る)

五分ほど経つと朝読書の時間が終わり朝会が始まる

担任

ほらお前ら読書やめろー

担任

誰か朝会の司会やってくれるやついるか〜?

担任

まだ週番決まってねぇからな〜

クラスメイト

、、、

担任

、、、

担任

いねぇかー?

クラスメイト

、、、

担任

、、、はぁ

担任

じゃあ前期学級委員の高橋

高橋 文彦

えー俺ぇ?

臼田 優斗

先生に口答えしちゃダメですよーw

高橋 文彦

うるせぇw

担任

ほら高橋さっさとやれ

高橋 文彦

うっす

高橋 文彦

これから朝の会を始めます

高橋 文彦

きりーつ

高橋 文彦

きをつけー

高橋 文彦

れー

高橋 文彦

ちゃくせーき

高橋 文彦

出席確認です

担任

んー

担任

出席確認始めます

担任

阿部

阿部 桜

はい

担任

猪塚

猪塚 理人

はい

出席確認も程々に先生の話が始まる

高橋 文彦

せんせーのお話です

担任

んー

担任

えー今日は掃除はありません

担任

掃除当番まだ決まってないからな

教室に歓喜の声が響く

掃除が好きな人は少ない

担任

お前ら落ち着け

担任

その代わり自己紹介やるからなー

今度は反対に教室がどんよりとした空気に包まれる

1部の目立ちたがり屋の男子はここぞとばかりにさわいでいるが

女子は、、、少なくとも舞織の気持ちは沈んでいた

関根 舞織

(自己紹介ねぇ)

関根 舞織

(やりたいやつだけでやれや)

関根 舞織

(誰がこんな私みたいなのの自己紹介聞くんだよ)

関根 舞織

(はぁ、、、最悪だ)

担任

じゃあテキトーに名前と部活と

担任

あとはまぁテキトーに言ってけ

関根 舞織

(この短時間でテキトーって2回も言ったぞ)

関根 舞織

(言葉って性格出るよなぁ)

関根 舞織

(私も自分のこと言えねぇけど)

担任

じゃあそーだな

担任

最前列の奴立て

担任

ジャンケンして勝ったやつから自己紹介な

関根 舞織

(げっ私最前列じゃねぇか)

関根 舞織

(絶対負けてやるこのジャンケン)

関根 舞織

(自己紹介のトップバッターなんて死んでもごめんだ)

担任

じゃあ私に負けた人、あいこだった人から座ってけ

担任

さーいしょーはぐー

関根 舞織

(声にやる気がねぇ)

関根 舞織

(心底めんどいんだろーな)

担任

じゃーんけーんぽん

担任

私がチョキ出したから、、、

担任

チョキとパーは座れー

関根 舞織

(っしゃぁ負けた!)

関根 舞織

(じゃんけん弱くてよかった!)

舞織は心の中で盛大にガッツポーズをした

担任

次行くぞー

担任

じゃーんけーん

担任

ぽん

担任

チョキ出したから

担任

よし チョキとパーは座れー

臼田 優斗

2連続同じでは無いですよ先生ー!

高橋 文彦

そーだそーだ!

担任

うるせぇ

担任

お前らが最初に自己紹介するか?

臼田 優斗

それとこれは話が違うじゃないですか〜w

担任

じゃあ黙ってろ

担任

最後に残ったのは

担任

川柳か

担任

じゃあ川柳から順に自己紹介してけ

川柳と言われた男子が立ち上がる

川柳 幸仁

えー川柳幸仁です

川柳 幸仁

帰宅部です

川柳 幸仁

一年間よろしくお願いします

クラスメイトからの拍手が鳴り響く

関根 舞織

(良かった真面目そうな人だ)

関根 舞織

(ここでフォーマットぐっちゃぐちゃになったらどうしようかと)

川柳は舞織の隣の席

ひとつの列に6人いるので舞織は7番目に自己紹介することとなる

さて舞織の直前の人はどんな人だろうか

川柳のあとの4人の自己紹介は何事もなく終わり次が舞織の直前に自己紹介する人物だ

関根 舞織

(変なやつじゃないといいが、、、)

佐藤 健太

佐藤健太でーす

佐藤 健太

卓球部でーす

佐藤 健太

えー

佐藤 健太

一発ギャグしまーす

クラスメイト

!?

高橋 文彦

いいぞー!

臼田 優斗

やれやれー!

囃し立てる男子たち

佐藤 健太

日本が海に飛び込むよっ!

佐藤 健太

じゃっぱーん!

クラスメイト

、、、

担任

、、、

佐藤 健太

、、、

佐藤 健太

終わりでーす、、、

クラスメイトからパラパラと拍手が出た

先程までの自己紹介の拍手とは比べ物にならないほど小さな音だったが

関根 舞織

(、、、終わった)

関根 舞織

(教室の空気死んでんじゃねぇか)

関根 舞織

(マジで覚えとけよあの佐藤とか言うやつ)

関根 舞織

(っていうか囃し立ててた男子共はこういう時に騒げや)

関根 舞織

(どーでもいい時だけ騒ぎやがって)

担任

、、、次関根

関根 舞織

は、はい

舞織勢いよく立ち上がりこれでもかという力で椅子を机に入れた

教室の空気は既に死んでいる

ただでさえ陰キャの自己紹介は盛り上がらない

それなのに直前の滑ったギャグのせいで教室の空気は最悪だった

関根 舞織

あ、えー関根舞織でs

担任

後ろ向いてやれ

担任

私に言ったってしょうがないだろ自己紹介なんだから

再度言うが舞織の席は教卓の目の前

それなのに舞織は前を向いて自己紹介をしようとしたのである

そう 舞織は自己紹介というクラスメイトからの注目を集めるイベントによりかなり気が動転していた

その上クラスメイト全員の前で先生に注意された日には

関根 舞織

アッスミマセン

こうもなる

舞織は急いで後ろを向いた

教室にいるクラスメイトの視線を直に感じた舞織は瞬時に下を向いてしまった

関根 舞織

えっと、、、

関根 舞織

あっ

関根 舞織

関根舞織です

関根 舞織

軽音部です

関根 舞織

よろしくお願いします

最低限の言葉で自己紹介を済ませ舞織は席にとこうとした

その時ハプニングが起こった

椅子が机から出てこない

火事場の馬鹿力とはすごいものでどんなに力を入れても椅子が机から出てこなかった

ガッコンガッコン椅子を引っ張りだそうとする舞織にクラスメイトの視線が刺さる

関根 舞織

(最悪最悪最悪っ!!!!)

担任

だ、大丈夫が関根

担任

、、、関根?

もはや先生の声など舞織には届いていない

このぶっきらぼうな担任が心配の言葉をかけるくらいには舞織の表情は羞恥心と焦りに包まれていた

ガコンっ!

関根 舞織

(やっと椅子でてきた、、、)

半泣き状態になった舞織は何とか引っ張り出した椅子に座る

、、、色々なものが犠牲になったが

関根 舞織

(はぁ)

関根 舞織

(、、、帰りてぇ)

せめてもの慰めのように響く拍手の音が傷ついた舞織の心に塩を塗った

塩どころでは無いかもしれないが

ここから下は作者のあとがきです!

苦手な方は回れ右!

作者

どうも!しがないテラー民 紺色たわしです!

作者

本当はこんな中途半端なところで切る気はなかったのですが

作者

文字数制限がそろそろやばかったので切りました

作者

今リクエスト募集してるのでどしどしリクエストしてってください!

作者

ハート、コメントしてくれたら嬉しいです!

作者

それではまた次回お会いしましょう!

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