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今回の桃さん キャラ崩壊注意です

紫くんがこの家に来て 数日が経った。

だいぶ慣れたみたいで 最近は青の世話に力を入れている。

だけど、

紫くんの服って
あんまり無いよね

……

紫くんが俯いてしまった。

少し申し訳ない。

そりゃ、俺らの
おさがりだし

俺ら、っていうか
ほとんど桃くんのだけど

赤が紫くんの様子を伺いながら 口を開いた。

そして俺は本題に移す。

買い物に行かない?

紫くんの、
転入準備もしたいし

服も買いたい

スマホだって
持たせてあげたい

俺は、俺が思っていたことを 少しずつ二人に伝える。

…っ、…

ここからが勝負。

赤はなるべく紫くんの 気持ちと体調を優先する。

だから、赤は黙りになる。

……

こうなったら 紫くんの返事を待つしかない。

…俺、は…

紫くんの口が 少しゆっくりと開かれた。

…行って、みたい、っ

少しだけ不安げな 顔を見せながら 俺の顔を見て言った。

そっか、笑

じゃあ…明日!

明日行こ笑

俺は安心した。

もし、紫くんが 殻にとじこもり続けたら それはそれで 叱らなければいけない。

でも、紫くんは進んでる。

嬉しさと同時に 安心が湧き上がる。

…笑、

んゎ、っ?笑

つい撫でてしまうほど、

とてもいい気分だ。

そして、 すぐに明日はやってきた。

紫くんは朝から 落ち着いた様子では無い。

紫くん、大丈夫だよ

俺らがちゃんと横にいるから笑

赤が紫くんの背中を撫でて 安心させるように 少し笑みを浮かべている。

よし、準備できた?

俺はできてます、

おぉ、服似合ってるよ笑

…えへ、っ笑

褒められ慣れてないのか 少しだけ耳が赤くなる。

そんな姿もたまらなく愛おしい。

ぁう〜っ!!

青もバッチリだね笑

最近覚えたばっかりの お座りをしながら 俺の方に向かって手を伸ばす。

個人差はあるだろうけど 青はまだあんまり言葉を喋れない。

今までの 環境が環境 だったからなぁ。

少しずつ、少しずつでいい。

一緒に歩いていきたい。

そして到着。

んわぁ、っ✨

赤は青を抱っこしてて 俺は紫くんと手を繋いでる。

紫くんの手の力が緩むほどに 初めての場所を楽しんでるみたいで めっちゃ安心した。

桃ちゃん、安心が
顔に出てるよ?笑

え、っ?

赤に、こそっ、と言われて 少し恥ずかしくなって 間抜けな声が出た。

…うわぁ、恥ずかし…

あははは、っ笑

赤が楽しそうに笑う。

それにつられてか 青もにこにこになった。

んへ、ぅ

あ〜ぅっ、

おぉ、どうしたの?笑

お座りができるようになって 結構動き回ることが増えた。

少し大変だが 普通に可愛いので それほど苦でもない。

ワンオペ育児じゃない って言うのもあると思うけど。

桃さんっ!

ん?どした?

俺あそこに
行ってみたいです、っ!!

…あそこ、って…

幼児用の商品が置いてある場所だ。

いやまぁ、元々 回るつもりだったけどさ

紫くん、あの場所は
あとから回るつもり
だったから他に
行きたいところない?

食べたいものでも…

紫くんは目線を少し上に上げ 手を口元に置いて 少し悩み始めた。

数十秒経ったあと 紫くんが口にした言葉は

…くれーぷ、?

って言うんですかね…

…食べてみたい、です…

クレープ?

いいよ笑

意外と子供っぽくて可愛かった。

子供っぽくてというか まだ子供なのか。

青がいたから 自分がしっかりするしかなかった だけなんだよね。

親からの愛情も、友達の友情も まだ味わってないね。

なら俺が楽しませるだけ!!

よし!フードコート行こう!!

…やったぁ!!笑

本当に嬉しそうに にこって笑う。

可愛いんですけど。

桃パパと紫にぃは
楽しそうですね〜笑

んふ、っ笑

ぁ〜、うっ!!

青ちゃんも
楽しいんだね〜笑

ん〜っ!!

あははっ笑

可愛いっ笑

何クレープが
食べたいとかある?

無いなら俺と
同じのにするけど…

…甘いの、

甘いの、…

そりゃ、クレープつったら 甘いの選ぶよなぁ。

…赤〜、こん中で
一番甘いのって何?

王道はチョコバナナ
ホイップだと思うけど

アレルギーとか、無い?

この間のアレルギー検査は
…確かなんも無かったよ

なら、これにする?

はい、っ!!

目を輝かせながら まるで小学生のような はしゃぎ方だった。

桃さんは
どれにするんですか?

いつも俺はね〜…

紫くん、こいつの答え
つまんないから
やめた方がいいよ

お前人の事
なんだと思ってんだよ

だってつまんねぇじゃん!!

ツナサラダて!!!

…カロリー、が…

あ、あぁ…笑

露骨な苦笑いするな!!笑

えへへ、っ笑

本当に笑顔が増えた。

やっぱり、少しずつ 成長してるんだよね。

あのあと、色々買い物を済ませて 今俺たちはカフェに来てる。

紫くんに合わせて 甘いもの食べたら 気持ち悪くなったから ブラックコーヒーが 飲みたくなったのである。

…う、ぷっ…

桃さん、っ…!

大丈夫ですか、?!

紫くんが心配そうな顔で 俺の顔を覗き込んでくる。

紫くんは優しいのだけれども、

マジで甘いものに
耐性無いんだね〜笑

元々、
知ってはいたけど
ここまでって
思ってなかったよ笑

すっげぇ煽ってくる。

ぶん殴りたいけど 事実だから何も言えない

ぐぬぬ、っ…

ぐぬぬ、って
本当に言う人いるんだ…

初めて見た笑

自分でもびっくりするくらい 素直に「 ぐぬぬ 」って言った。

ぁ、あっ…ぱ、ぱぁッ…

ん、青ちゃんどうしたの?

赤は青のパパ呼びに慣れて すっかり親の顔である。

赤はちゃんと親の役をしてるのに 俺は出来ているのだろうか。

二人の親に。

…ね、ぇ…紫くん、

どうしたんですか、?!

お水飲みたくなりましたか、?

お水はいいよ、っ笑

…俺は、さ…ちゃんと
親が演じられてる…?

…親、なんて…っ

紫くんは少しだけ俯いた。

俯いたから少しだけ声が聞こえなくて 聞き返すように 相槌を打つように返した。

え、っ…?

でも次の瞬間、 紫くんは顔をバッと上げた。

少しだけ涙ぐみながら。

桃さん達は【 親 】なんて
演じなくていいんです、っ!!

…ただ、っ…
傍に居てくれれば…

泣いていた。

あぁ、そっか。

紫くんは、親が欲しいんじゃない。

ただ、傍に居て 撫でたり、甘えたり、少し怒ったり する人が欲しいんだ。

それが普通の親だけど 紫くんは違うもんね。

…ごめん、色々と焦ってた

俺は二人の親じゃない。
…家族だもんね

…はい、っ笑

まだ目に涙は溜まってたけど 少しはにかみながら笑った。

本当に愛しい。

ただいま〜、っと

ただいまぁ、?

んふふ笑

ただいま、で いいんだよ笑

…わかっ、た!

あ、少しずつ敬語外す練習?

うん、!!

まだ、あんまり
慣れてない、ですけど…

ほんとだ、笑

無理に敬語を外そうとしてるから 時々カタコトで可愛い

紫く〜ん、

あ、は〜い、っ!

赤とも少しずつ話して 青の事でもしっかり悩んで

自分自身とも 向き合い始めている。

本当に偉いと思う。

さて、そろそろ 学校の準備も始めなくちゃな。

シャーペンとかノートは買ったし。

次回 まずは初めの第一歩

書き溜めてる連載、 出そうか迷ってる。

でも出したら 自分が苦しめられることも しっかり分かってる。

さぁどうしよう^^

『 冬に子供を拾いました 』

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コメント

1

ユーザー

紫くん甘党か!可愛い〜!🫶 続き待ってます!!✨

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