莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
莉羽
nmmnです ご本人様とは無関係です
苦手な方は見ないでください
ななもり。
ころん
今日は
さとみくんのお葬式だった
なーくんについて行くと
もうみんな集まっていた
声をあげて泣いている莉犬くん
そんな莉犬くんを優しく抱き寄せて泣いているるぅとくん
そんな2人の横で俯いて
声を殺して泣いているジェルくん
泣きながら僕を心配して
声をかけてくれるなーくん
みんな泣いていた
でも僕は泣かなかった
いや
泣けなかったんだ
心に穴が空いたみたいに
何も感じなくて
生きた心地がしなくて
なーくんがなんて声をかけてくれていたかも分からなかった
ピンクの花で埋め尽くされた中で
静かに眠る君の顔は
いつもと変わらない優しい笑顔で
君はまだここにいるんじゃないかって思ってしまう
でも
火葬場に連れていかれて
扉が開いた先には当然
大好きな優しい笑顔はなくて
やり場のない感情が溜まっていく
それでも
現実を受け止められなくて
ただ呆然とすることしか出来なかった
ななもり。
ななもり。
ななもり。
ころん
ころん
ななもり。
僕はあの後、みんなから心配されて
なーくんに家まで送ってもらった
なーくんはいつも通り
優しく声をかけてくれて、すごく心配してくれていた
でも、僕の心の穴は一向に塞がる気はしなかった
ころん
ころん
『おかえり』
家に帰るといつも
大好きな声が迎えてくれる
今日もそれが
聞こえたような気がした
でもそんなもの
幻聴でしかなくて
当然誰も答えてくれない
電気も付けず
そのままベッドに倒れ込む
君と一緒に毎日寝ていたベッド
ころん
ころん
ころん
いつも君が抱きしめてくれていたから
君の体温が暖かくて......
でももう
抱きしめてくれる人はいない
ころん
ころん
そう言葉にした瞬間
気持ちが溢れて止まらなくなる
ころん
ころん
毛布を抱きしめて、顔を埋めて、泣きじゃくる
まだ君の体温が
そこに残っている気がして、離したくなくて.......
君と過ごした時間が蘇ってくる
無防備な君の可愛い寝顔も
僕の体に優しく触れる君の体温も
暖かい君の腕の中で眠るのも
全部全部
大好きだった
でももう二度と
この幸せは帰ってこない
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
ころん
心が穴が空いた部分から
ボロボロに崩れていくのを感じた
コメント
2件
目がうるうるしました、 続き待ってます🙌🏻
感動しゃいましたぁ!! このストーリー大好きです!!!!!!! 続き楽しみに待ってます❕