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そして・・・

女優1

・・・大野さん?

大野

えっ?

女優1

今日で、ドラマの撮影、クランクアップですね。長かったような短かったような・・・そんな気がします

大野

そうですね

女優1

ねぇ、大野さん。写真展に行ったこと、覚えているんですよね?

大野

うーん。なんとなくですけど・・・

女優1

その写真展が、別の美術館でやってるみたいなので・・・行ってみませんか。

大野

えっ?そうなんですか?

女優1

大野さんが、とても気に入った写真が、展示されますよ?思い出すきっかけにはなれば・・・

大野

写真・・・・・

そう言えば・・・ある写真が気に入って、そのあとその写真が誰かとったか・・・

大野

・・・・・

それが、思い出せない?

女優1

大野さん、どうします?

大野

思い出しそうで、思い出せない・・

俺はそれが気になって仕方がなかった。

写真を撮ったのが誰かわかったはずなのに・・・

そのあとのことが思い出せないなんて・・・。

そして浮かぶのは・・・

悲しそうな顔をする莉子ちゃんの顔だった。

大野

なんで俺、あのこの事を思たあ浮かべているんだろう・・・・

岡田の彼女かと思ったら、松潤てあ付き合ってるって言うし・・。

那須高原 だか俺に写真を見せるために待ってくれていて・・・・

1番に見せに来てくれたとかで・・・

ウレシい自分がいた。

他のメンバーと一緒にいる彼女を見て、なぜか胸が苦しくなる。

それは、松潤と付き合っていると聞いたら、余計に苦しくなった。

大野

そうか・・・。俺・・・彼女が好きなんだ・・・・

これが、人を好きになると言うことか・・・。

そう思ったら、なぜだか涙が溢れてきた。

大野

そうか・・・。彼女にあんな顔させていたのは・・・俺なんだ。

記憶をなくす前の俺は、きっと彼女が好きだったんだ。

だから、メンバーは気を使って・・・・

じゃあ、いまは?

大野

なんで俺、彼女を忘れてしまったんだろう・・・。

彼女のとだけ、わからないなんて・・・。
俺はなぜだか涙が止まらなかった。


どうすればいいかわからず、まだ、泣き続けていた。

数日後・・・約束の場所にきた。
女優1「大野さん、おはようございます。今日はよろしくお願いします

大野

おはようございます。こちらこそ、今日はよろしくお願いします

女優1

ふふっ。堅いですよ・・

大野

す、すみません。なんか、慣れなくて・・・女の人と二人きりとか・・・・

女優1

・・・そうでしたね。
・・・わたしもです

そんなことをいいながらも、写真展を順番に見てまわっていく。

確かに、この間と同じ写真が飾られている。

なんとなく思い出してきた・・・。

どんなカメラマンたちかは、わからないけれど・・・それぞれのその人らしさが溢れる写真だと自分は思った。

大野

・・・・・・

周りは、俺が嵐メンバーと知っていても、騒ぐことなく静かにしてくれていた。

当たり前か・・・

ここ、一応美術館だしな。

そして、ある写真の前に来た。

大野

この写真・・・・・

それは俺が以前、気に入ったといっていた写真だ。

これは、覚えている。

間違いない・・・・。

女優1

・・・・やっぱり、ここで止まりますね

大野

えっ?

女優1

あのね・・・この写真とった人ね・・・・

彼女がナニかを伝えようとしたときだった。

記者2

・・・週刊エキスプレスです。大野さん、あなたに質問があります

大野

えっ?俺に・・・?なんですか?いきなり

記者2

この写真を撮影した人物について・・・

記者が持っていた雑誌にはまさにここにある写真が載っていた。

記者2

この前、聞きそびれましたので・・・

大野

えっ?なにを?

記者2

この写真を撮影した方とお付き合いをしているかどうか。あなたは、途中で逃げましたから。その方と・・・

大野

えっ?にげた?・・・あの・・・なんの話ですか?

記者2

それとも・・・そっちと別れて・・・その方と今はお付き合いしてるのですか?

大野

・・・・・え~っと・・・

女優1

やめてください!

彼女は、困っている。なのに、俺はちゃんと答えることができない。

彼女に、このまま迷惑は、かけられない。

なのに、うまい言い訳が見つからない・・・。

その時だった!

莉子

・・・・智?

なんでここに・・・・

一緒にいるのは、たしか共演中の女優さん。

まさか、記者に責められてる?

しかも、わたしの写真の前で・・・。

記者2

大野さん!答えてください!

大野

え~っと・・・だから・・・・

莉子

智!

女優1

あっ・・・・・

大野

えっ?莉子ちゃん・・・?

莉子

逃げるわよ

大野

えっ?

わたしは迷わず、智の手を取り、走り出した。

記者2

待ってください!また、逃げる気ですか?

あのとき、智がわたしの手をとって、一緒に逃げたときのように・・・・

大野

・・・・・・

あのときと、同じように、走っていた。

美術館を、抜け出し・・・

無我夢中で!!

そして・・・・

莉子

・・・ハァハァ

大野

莉子ちゃん、足早いね・・・

莉子

・・・ごめんね?走らせて・・・大野「いや、いいよ。助かった。逃げたかったし・・・・

莉子

だって、答えに困っていたから・・・・

大野

ハァハァ・・・。だって、あの写真を撮った人とつき合っているのかって聞かれて・・。というより、聞きそびれたから、答えてくださいとか言われて・・・。一緒にいた女優さんに乗り換えたのか?みたいな質問もされて・・・

莉子

・・・・そうなんだ・・・

大野

写真を撮った人のことをよく知らないから付き合ってるなんて簡単にはいえないし・・・。一緒にいた女優さんも、付き合っているわけではないし・・・

莉子

・・・・・・

大野

でも俺、実はあの写真、気に入っていて・・・。あの写真を撮った人がどんな人なのかいま、すごく知りたくて・・・。だから、写真展にあの女優さんと一緒に来たんだ

莉子

・・・・・!?

大野

きっと俺は、その写真を撮った人が好きなのかもって・・・・

莉子

・・・女性ってわかるの?

大野

・・・なんとなくね・・・・。一緒にいた女優さんに、教えてもらえるところだったのになぁ~・・・。変なタイミングでくるよね?あの人たち・・・。結局、それが誰かわからなくて・・モヤモヤしてるんだよねぇ・・・

莉子

・・・智・・・あの写真ね・・・

大野

莉子ちゃん・・・。俺、昨日決めたんだよね・・・・

わたしの言葉を遮るように言う智。

大野

もう君に会わないって・・・・
だから、ごめん。せっかく助けてくれたけど・・・・

莉子

・・・・

大野

・・・ごめん・・・

莉子

な、何それ・・・。智のバカ!!

大野

えっ?バカ?

響くわたしの声。でも、気にしない。

莉子

智は、いつもそう。肝心なこと言わせてくれない・・・・

大野

莉子ちゃん?

莉子ちゃんは、泣いている。

莉子

どうしていつも・・・・・

大野

なんで君が泣いてるの?

莉子

あの写真を撮ったのは、私だよ

大野

・・・えっ・・・

莉子

そして、わたしは、智が好き。ずっと好きだった

大野

莉子ちゃん・・・

・・・俺、告白されてる?

莉子

でも・・・今の智は、嫌い・・・。大っ嫌い・・・・

わたしは、繋いだままだった手を離した。

そして、智を見ないまま再び走り出した。

嵐ラブストーリー2~シャッター・ラブ

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