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グルッペン
トントン
トントン
グルッペン
俺にはトン氏が何を考えて いるかは分からなかったが、 ただ、彼が嬉しそうに こちらを見ていたので、 それはそれでいいと 思ったのだ。
もとより、 彼の素顔が見れた時点で 前よりも良い進捗 ではないか。 と、自分に 言い聞かせた。
そこから彼はガラリと 変わってしまった。
いや、本人曰く 成長したという 方が正しいかもしれない。
俺はあの戦場で、 自分に嘘をついて いては、自分にも 敵にも勝てないと 肌で感じた。
だからといって、 長年の自分を 棄てるには 足らなかった。
元から、 そういう家の出だった から、戦闘は もはや俺の専売特価 だった。
しかし、 その強気な気持ちも すぐに崩された。
グルッペンが 多くの敵に囲まれてて 居るのが見えた。
そして、その光景と 共に彼の言っていた言葉が 頭をよぎった。
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
トントン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
グルさんは、俺の あんなふてぶてしい 態度ですら 寛容に受け入れて、 自分に逃げ道という 選択肢をくれた。
俺が今まで 見てきた人間で、 ここまで、俺に 「何か手伝いたい」と 思わせた 奴なんかひとりも いなかった。
皆、俺を一方的に 品定めして、 その利用価値に 釣られて 俺を下に付けるのだ。
ただ グルさんは違った。
俺自身に自分を 品定めして 付いてこいと言った。
だから、俺は 厳正な審査で、 あの場で、戦場で 即決した。
俺はこの人に ついて行こうと。
たとえ、この人なら 俺の事を道具と して見ていようと 悪い気はしない。
そう思えたから。
だから、俺は 自分を制限する示しで あった被り物を 捨てた。
そして、新しい自分に 出会って、 新しい自分で過去の 自分を棄てた。
剣をとって、 この場所にいる。 ならば、グルさんを 守る。助ける。
それで、最後にしよう。
感情的に動くのは。
ここから始めよう。
彼の行く末について行き、
その結末をこの目で 見届けるための長い永い、
闘いを。
俺はそう、心に決めたのだ。
トントン
グルッペン
トントン
グルッペン
トントン
グルッペン
俺は、珈琲を飲み干すと グルさんの方へ 向き直った。
トントン
グルッペン
トントン
トントン
グルッペン
グルッペン
グルッペン
トントン
トントン
トントン
トントン
グルッペン