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慊人
凪斗(ナギト)
慊人
数秒だろうか沈黙が続くと 慊人の目を見つめて笑みを浮かべた
凪斗(ナギト)
俺を疑うような俺を冷笑うような 冷ややかな表情をしていた
俺の事を信用してないのだろう
凪斗(ナギト)
慊人
慊人
凪斗(ナギト)
目を開くと,そこは知らない場所だった
直ぐに戻らなきゃと気持ちが焦り 勢いよく起き上がると1人の声が聞こえた
紫呉
凪斗(ナギト)
この見慣れない景色が広がる場所は 紫呉の家なんだと理解した
でも俺が何で紫呉の家に居るのかは 分からなかった
凪斗(ナギト)
散歩に出かけてからの記憶が無い
まるで存在してないように綺麗さっぱりと そこの記憶だけ消えていた
紫呉
凪斗(ナギト)
由希
そんな記憶は何処を探しても無く 俺が自分の意思で本家から離れたなんて 信じられなかった
余りに自分の行動が理解できなくて怖い
透
凪斗(ナギト)
女の子を見て,この前 話していた子だと確信した
俺達の秘密を知っている女の子
そして記憶を消されず今も尚, 十二支たちと関わっている不思議な子
由希
そんな顔を見たら何も言えなくて 小さく首を横に振った
紫呉
由希
俺だけではない, 十二支たち全員が苦しみ苦労してる
だから,その言葉だけは言ってはいけない 決して俺だけじゃないのだから
凪斗(ナギト)
凪斗(ナギト)
由希は言葉を苦しそうに飲み込むと 俺の手を握り自分の頬に当てていた
夾
紫呉
夾
俺は,なんて説明すればいいのか分からず 困ったまま愛想笑いを浮かべていると 夾は勢いよく池に落ちた
夾
由希
2人の仲の悪さは相変わらずのようだ
紫呉
凪斗(ナギト)
紫呉は眉根を寄せていつになく 真剣な顔をしていた
これは冗談で言ってるのでは無いのだろう
夾
由希
皆の表情は真剣で俺は何も言葉が出なかった
紫呉
余りの決意の硬さに断ることが出来ず 小さく首を縦に振った
紫呉
紫呉
少しだけ考え込んでいると 2人が同時に声を上げた
由希
夾
2人は,お互いを睨み合うと また喧嘩を始めそうな空気になった
紫呉
凪斗(ナギト)
その決定を聞くと不満そうに 紫呉を睨みつけていた
紫呉は,ちっとも気にしてない様子で 何だか相変わらずだなと思った
︎︎
夾
透
少し肩の荷が降りた気もするし 心臓が締め付けられてる気もする
分からない,何が正解か分からない
紫呉
紫呉
凪斗(ナギト)
慊人
慊人
やっぱり,そうだった...彼奴は僕を裏切る
いつも僕の傍に居るくせに 他の十二支ばかりを気にかける
彼奴は,そういう奴だった
透
凪斗(ナギト)
皆も手を合わせると次々に食べていた
いつもは味のしない,ご飯が美味しくて 口の中に幸せが広がった
透
凪斗(ナギト)
透
心の底から嬉しそうに笑う姿は 俺の心までもを温めてくれた