テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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レンタル彼女、一生分レンタルすることになりました。

第4話 - 第4話『同棲』

2025年02月18日

#創作

#恋愛

#レンタル彼女

#長編

ぴーぴぴまる。

柊綾人

「えぇっとそれで、なんの話を…」

如月結衣

「あなたがやらかしたことについてに決まってるじゃん」

柊綾人

「は、はい…」

柊綾人

「あ、あの。睨まれても話しづらい…もっとリラックスしようぜ！な！笑顔笑顔！大事だよ笑顔は！！」

如月結衣

「ぶっ殺すよ？？」

柊綾人

「ほんとまじすんません…」

如月結衣

「はぁ…本当にいろいろ大変なことになってるんだからね…」

柊綾人

「大変なこと…？」

如月結衣

「うん、とりあえず一つ一つ話していくね」

柊綾人

「あ、あぁ」

如月結衣

「まず残念だけど、クレジットカード払いだから返金はできなさそうだよ」

柊綾人

「まじか…」

如月結衣

「うちの事務所曰く間違えたそっちに非があるからってことらしい。」

如月結衣

「まぁ私も見てみて確かにわかりづらいとは思うけどまぁさすがにこちら側に責任が100あるってのは厳しそう」

柊綾人

「まぁそれは別にいいよ…そこは俺のミスだし」

柊綾人

「それで、彼女レンタルの契約ってのは解除できそうなのか」

柊綾人

「そう、それが二つ目に話したいこと」

如月結衣

「これも解除できそうにないの…」

柊綾人

「…てことは俺が払った分の期間は」

如月結衣

「うん、彼女として過ごさなくちゃいけないね…」

柊綾人

「でも、それなんとかできないのか？」

柊綾人

「お金が返ってこないのはいいとしてこっちが承諾すればこのまま契約終わらせたりとか…」

如月結衣

「それだと規約違反、詐欺になるの」

柊綾人

「こっちがいいって言ってもダメなもんなのか？」

如月結衣

「うん、ダメらしいね」

柊綾人

「え、なんでだ？」

如月結衣

「私はないと思ってるけどもしあなたの気が変わってあとから裁判起こしたりしたらどうなると思う？」

柊綾人

「こっちはいろいろ証拠を出せるけどそっちからしたら特別無実を証明する方法がない…ってことか」

如月結衣

「そういうこと。だから厳しいらしいの」

柊綾人

「そうだったのか…理解した…」

柊綾人

「でも契約を解除しなくてもただただ合わなければそれでもいいんじゃないの…？」

柊綾人

「本当のカップルでも別に毎日会ったりするわけじゃないしさ」

如月結衣

「それもできないの…」

柊綾人

「…え？」

如月結衣

「もうそんなことができる段階じゃなくなっちゃったの…」

柊綾人

「ど、どういうことだ？」

如月結衣

「事務所から指示が出されたの…」

柊綾人

「指示…？それってどんな指示なんだ？」

如月結衣

「…することになった」

柊綾人

「え？いまなんて…」

如月結衣

「あなたと同棲することになったのよ！！」

柊綾人

「……」

柊綾人

「はあああああああ？！？！」

柊綾人

「いやいやいやいや、ちょ、ちょっと待ってくれ」

柊綾人

「え？え？え？まって、なんでなんで」

柊綾人

「なにをどうしてどうなって何を食べて何時に寝たらそうなるんだよ！は？は？えぇ？！」

如月結衣

「ちょ、ちょっと落ち着いて！」

柊綾人

「いやいや落ち着けないだろ！」

如月結衣

「とりあえず経緯を話すからさ…」

柊綾人

「あぁ…わかった…」

如月結衣

「…はぁ」

如月結衣

「これはね、正直私も納得してないことなんだけどね…」

如月結衣

「結局この理由もまた裁判とかになったらってことを事務所が気にしてるからなの」

如月結衣

「簡単に言ったら私は期限内ずっとあなたのことを彼女として支えたり満足させたりしなくちゃいけないってこと」

如月結衣

「まぁだから同棲しろってのは正直やりすぎだと思ってるんだけどね…」

柊綾人

「…結衣は事務所に抗議しなかったのか？」

如月結衣

「したに決まってるじゃん。それでもダメだったんだけどね。結局事務所の決定は絶対だからね…」

柊綾人

「なんかむちゃくちゃだな…」

如月結衣

「まぁね、うちの事務所は結構強引なところもあるしさ」

柊綾人

「てかもし事務所にこういう会話とかしてるのがバレたりしたらやばいんじゃないの…？」

如月結衣

「まぁそれは結構まずい…かもね」

如月結衣

「本当は事務所が作った口実で何とか同棲できるようにしろって言われてるんだよね」

柊綾人

「まじか。ちなみにどんな口実なんだ？」

柊綾人

俺がそう聞くと結衣はすぐさま笑顔になり…

如月結衣

「あやと君さっきはありがとうね！あやと君のおかげですごい楽しかったよ！それでね、一つお願いなんだけど、私もっとあやと君のそばにいたいの。だからしばらく一緒に暮らさない？」

如月結衣

「って感じ」

柊綾人

「おぉ…なんかいろいろすごいな…」

柊綾人

「それが営業スマイル…てやつか…？」

如月結衣

「うるさい」

如月結衣

「…はぁ。あなたはモラルってものを知らないよねほんとに」

如月結衣

「まぁいいや」

如月結衣

「とりあえずこういう風にいって乗り切れっていう風に言われたんだよね」

柊綾人

「なんか事務所本当に強引じゃないか？」

如月結衣

「まぁね、でももう慣れたからそこまで気にはしなくなったよ」

柊綾人

「一つ気になったことあるんだけど聞いてもいいか？」

如月結衣

「んまぁ答えられる範囲でならいいけど…」

柊綾人

「結衣はこの仕事辞めようって思ったり事務所抜けようとか考えたりしなかったのか…？」

如月結衣

「うん。考えてなかったね…」

柊綾人

「そうなのか。仕事はいいとしても正直そんな事務所だったらやめたくなりそうだなぁって俺は思うんだよね」

如月結衣

「まぁたしかにその気持ちもわかるけどね。でもまぁ、ちょっといろいろあって辞める気にはならなかったんだよね」

柊綾人

「そんなもん…なのか…」

柊綾人

何となくだが事務所を辞めたくない理由を話すのに抵抗があるように見えた

柊綾人

まぁ本人が話したくないなら深く聞かない方がよさそうだ

柊綾人

俺はそう考えるのだった

柊綾人

「そういえば結衣この家に住むってことだけど荷物とかはどうするんだ？」

柊綾人

「ぱっと見ほぼ手ぶらっぽいけど…」

如月結衣

「今日そんなすぐ準備なんかできなかったから明日いろいろ持ってきたりするよ」

柊綾人

「そうか、頑張ってくれ」

如月結衣

「何言ってんの？」

柊綾人

「お前こそ何言ってんだ？」

柊綾人

え？今なんか俺変なことでも言ったか？ただ頑張ってって言っただけなんだが…

如月結衣

「あなたも手伝うに決まってるでしょ」

柊綾人

「初耳なんだが？？」

如月結衣

「いや、普通この流れでいったら手伝うもんでしょ」

如月結衣

「それともなに？もしかして女の子一人に力仕事やらせるっていうの？」

柊綾人

「悪いな結衣、俺は正真正銘の男女完全平等主義者なんだ。だから一人で頑張ってくれ」

如月結衣

「最低、ゴミ、意気地なし、腹黒、童貞」

柊綾人

「なんでだ童貞は関係ないだろ！！」

柊綾人

「はぁ、でもまぁ真面目な話手伝うことになったら結衣の家に入ったりするってことじゃん？」

柊綾人

「そう簡単に男が女にするのはまずいかなって思ってさ」

如月結衣

「逆にそういうところはしっかりしてるんだね」

如月結衣

「でも同棲することになったんだしそんなのもう全然気にしたりなんかしないよ」

如月結衣

「だからさ、もし明日忙しくなかったら引越しの手伝いしてくれない？」

柊綾人

「んまぁ結衣が良いっていうなら俺は全然構わないぞ」

如月結衣

「ありがとう。あやと君ってなんだかんだで結構優しいんだね」

柊綾人

「あんなことをした後にフランから優しいとか言われても罪悪感しか感じないよ…」

如月結衣

「そうだぞー！あなたはこれから罪悪感を感じながら生きていくんだぞー！！」

柊綾人

なんだかんだこの状況をすぐに受け入れて俺ともこうやって話してくれる結衣の方がよっぽど優しいと思うんだけどなぁ

柊綾人

俺はそう考えるのだった

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余談ですが、ちゃんと昨日言っていた風邪気味の件、ちゃんと病院行ったらちゃんと風邪でした。しっかり早めに治しますが医者曰く五日ほどしっかり休んでもらいたいとのこと。なので五日間は投稿期待しないでください。w

ぴーぴぴまる。

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