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ワイテルズbl 短編集

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ワイテルズbl 短編集

27 - krna よくがんばりました

♥

2,472

2023年11月23日

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bl 甘々 情景表現多 感情表情多 語彙力消滅 微長 超捏造 付合想定          要素あり

なんでもいい方向け

上記のことが理解できた方々

いってらっしゃい

シャークん

うっは〜.......

編集室から出てきてそう息を吐くのは緑色の彼

nakamu

お、

nakamu

編集終わったの?

nakamu

お疲れ様〜!

シャークん

うん.....!

シャークん

あ〜......

シャークん

そういえばこの後きりやんときんときくるって〜......

nakamu

おっけ〜

シャークん

今日って他なんかあったっけな......

そうぼやく彼に俺は口を開く

nakamu

シャケはなんもなかったと思うよ

nakamu

ここででも、家ででもゆっくりしな

シャークん

あ〜

シャークん

じゃあ今日は帰らせてもらうわ〜.....

nakamu

うん、お疲れ様〜

そう言った俺に彼は反応を示すこともなく荷物を拾いに部屋へと戻った

お疲れ様

そう

これは

心の底から湧いて出てくる 言葉

シャケも

シャケ以外のみんなも

本当に偉いし

頑張ってる

言葉を受け取る価値がある

だけど俺は滅多に言ってもらえない

あのホールのイベントが終わった後も

あの大先輩とのライブの後も

あんなに俺は努力したのに

彼らは何も言ってくれなかった

まぁそれはきっと

自分が少ない努力で慢心しかけているから

ただそれだけ

俺にはそんな言葉をかけてもらう資格がないだけ

ただそれだけ

俺がそれを分かった上で

言葉を望むなら

もっと努力すればいい話

だって

どこもかしこも問題点と改善点と自分のミスだらけ

そこを治せばきっといつか言ってもらえる

俺もその言葉が聞きたいんだ

そんな願望が俺を醜くしているのかな

カタカタ

部屋に鳴り響くキーボードの音

2時間ほどしか経っていないだろうに

作業の進度はそれを遥かに下回る

疲れた

頭に浮かぶ言葉は一つだけ

でも俺がほしいのはそんな甘ったれた自分の言葉ではないから

明るい言葉と感想だから

我儘を言えるような立場でないことを自覚しているから

俺は体を奮い立たせる

それが俺の常

彼のことを尊敬していた

本当にすごいと思っていた

なんでも一人でこなして

かつみんなに気を配れる

俺も含めた5人は

頭一つ飛び抜けた才能を持つ彼に支えられて活動する

おかしい

何かがおかしかった

「お疲れ」

「ありがとう」

簡単にこなせることであっても彼は異常なほどに口を開けて言葉を配るようになった

おかしかった

いつもまわってくる動画編集

これまた異様なほどに量が減りそれは俺以外の4人も皆同じだった

言えなかった

頑張って頑張って前に立ってワイテルズを背負ってくれている彼に

ありがとう

その言葉を言うことができなかった

彼は何が終わった後もすごく嬉しそうな顔をする

きっと楽しかったんだろうなって

ただそう思うだけだった

俺はそんな思考を繰り広げながら短い動画編集を小一時間で終わらせる

完成した動画はあまりに不器用で不慣れ

彼の作った動画のクオリティには手も足も出ない

彼は

彼の力は

どこから出てきているのだろう

俺はドアを開けて物音のする撮影スタジオの方に足を向ける

ゴオオオ......

のらない作業ペースに少し気分転換しようと思って撮影スタジオに掃除機をかけていた

ガチャ

すると、突然俺が入っていなかった方の編集室のドアが開いて人が出てくる

nakamu

!?

きりやん

あ、

きりやん

やっぱりお前か

出てきたのは普段と変わらないきりやん

nakamu

あ、編集終わったの?

nakamu

お疲れ様〜

そう声をかけた

きりやん

......

きりやん

あぁ

きりやん

うん.......

そう言った彼は歪な笑顔を浮かべてこちらを見ている

nakamu

なんかついてる....?

きりやん

....いやなにも?

そう言う彼は明らかに不満そうな顔

nakamu

編集.....上手くいかなかった.....?

きりやん

いや、大丈夫

きりやん

ちゃんと終わらせてきた

nakamu

そ、そっか......

彼との間に気まずい沈黙が流れる

その中で一つ音を出し続けるのは俺が持っている掃除機

nakamu

........俺掃除してから帰るから先帰っていいよ...........?

きりやん

うん

彼の返事は相変わらず短い

俺、なんか変なことでも言ったかな......

そんなことを考えながら掃除機の方を向く

きりやん

.......俺も掃除手伝っていいか?

nakamu

いや、これくらい自分だけでできるよ

むしろこれくらいはやらせてほしい....

きりやん

.....じゃあここにいるだけ

そう言って彼は撮影スタジオの横に置いてある少し高い椅子に腰を下ろした

再度掃除機をかけている俺には彼の鋭い視線が突き刺さるように感じとれる

その鋭い視線の意味もわからないまま掃除を終わらせ掃除機を片付けた

きりやん

なかむ、

きりやん

ありがとな

ずっと黙っていた彼が口を開けてそう言う

nakamu

あぁ、..........

nakamu

うん.......

nakamu

どういたしまして......

俺はちゃんと笑えていただろうか

きりやん

なかむ

きりやん

お前休め

笑えてなかったみたいだね.........?

酷い顔だった

パーカーの影になって見づらい濃い隈と

お礼を言った時のひどく嬉しそうな、それでいて泣き出しそうな表情

おかしい

間違いなく

きりやん

なかむ.....

きりやん

お前、休め......

nakamu

.......

無言でこちらを見る彼に俺は近づいていく

彼の目の前に立って

深く被せられたパーカーのフードをとった

ギュウッ.....

俺の胸に頭を押し付けるように寄りかかってくる彼の体はかすかに震えている

きりやん

......なーかむ、

きりやん

お疲れ様

きりやん

少し休もうか

わからない

なんでいきなり?

ずっと欲しかった言葉

たくさん並べられて

それをかき集めるように聞き入ってしまった俺は醜すぎる

そんな俺なんかに彼はまた言葉を落としてくれる

虚な目をした彼を抱き寄せて

撮影スタジオのソファに2人で座る

今にも泣き出しそうな顔を床に向けて唇を噛み締める彼

彼の体の震えが止まることはない

nakamu

......ッゼー、.....ッ

口を微かに開けたかと思えばカスカスな息を吸う音

きりやん

大丈夫か?

nakamu

う、ぅうん........ッ

ついにボロボロと泣き出した彼

久しく見ていなかったその姿に俺は動揺しかけた

だめだ、

俺が今動揺したら次こそなかむは隠しきってしまう

俺はそっと彼の背中を撫でる

nakamu

あのねッ.....?

こちらを見てそう口を開いた彼の言葉を俺は待つ

辛かった

欲しくてしかたなかった

そんな俺が醜すぎてどうしようもなく嫌だった

全部全部

口から出てしまうがままに

醜い自分を彼に伝える

もう後のことなんて何も考えていなかった

俺が話し終えると彼は言った

きりやん

.......ねぇ

きりやん

少し話逸れるけどさ

きりやん

お前って

きりやん

今まで誰の声を、言葉を1番多く聞いてきた?

そう言われてわかりやすく頭を悩ませるのは俺自身

家族?

それとも幼馴染の彼?

はたまた今隣にいる彼の声だろうか

nakamu

やん.......?

きりやん

......俺のね〜?

きりやん

確かに他の奴らに比べたら話してるな

きりやん

でも

きりやん

答えは違うよ

きりやん

お前が1番聞いてきた言葉は

お前自身が発した言葉だ

確かに

そう簡単に納得できてしまった

心の中で納得している間に彼は再び口を開く

きりやん

だからさ

きりやん

お前はきっと誰よりも

きりやん

沢山の讃美や感謝の言葉を知っているよ

きりやん

ま、!

きりやん

自分の言葉なんかじゃ満足できるわけがないのは

きりやん

当たり前だよなぁ

そう笑いながら同調する声と共にまた抱きしめられてふんわりと頭を撫でられる

よくがんばりました

彼の口から出されたその簡素な言葉は

じんわりと俺の胸に 広がっていく

少し経って俺の腕の中で心地良さそうに寝息を立てるのは頰に涙の跡をつけた彼

カチャ

突如玄関のドアが開く音がする

 

あんれ、

 

もしかして解決?

そう言う彼は嬉しそうに彼自身の幼馴染を見つめている

きりやん

ん、一旦はね

 

流石きりやん

きりやん

ま、

きりやん

俺神だから

 

やかまし

きりやん

はぁ?

 

www

ミッぼん

だめだぁぁぁぁぁぁ.......

ミッぼん

あの連載から上手く書けなくなってきました

ミッぼん

お久しぶりです、ミッぼんです

ミッぼん

今回は....まぁ....簡素な言葉でも響くんだよっていうそれが書きたかったんです........(書かずじまい)

ミッぼん

めちゃんこ納得いかない作品となってしまったのでいつか非公開になるかもです......

ミッぼん

申し訳ありません.....

ミッぼん

てことで

ミッぼん

ここまで読んでくださった方々、ありがとうございます!

ミッぼん

ばいばい!!

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コメント

4

ユーザー

フォローと初コメ失礼します...!!(*_ _) 最初nkさんもkrさんも互いに素直になれなくて...、っていう だけでもうお腹いっぱいなのに、🤤 まさかハピエンで尊くて...😇💗 しかも読み手に伝えたい事をまっすぐに表現できるのってすごいなって思いました... 👏🏻✨ ( ᐛ )🫰

ユーザー

あわ、、、、最高です、、、もうダメだ、、なかむさんの気持ちが分かりすぎて感情移入しすぎて僕も涙が出てきました…笑

ユーザー

最高すぎて泣けてきちゃった…🥲‎ krさんやknさんが気づいてるあたり他の皆も気づいてそうなの良き…、krさん優しい笑顔で慰めてくれそうでほんとに…(?) 1年分の幸せもらいました…()

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