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竈門美鈴
しんどい
寒い
辛い
肺が苦しい
ごめんなさい
ごめんなさい
生きててごめんなさい
雪が降る朝
私は逃げていた
必死に逃げていた
竈門家から
いつからこうなったのだろう
父が死んだときか?
私が生まれた時から?
わからない
私は兄や母とは似ていない容姿だった
真っ黒な髪の毛に真っ赤な目
そのせいか、家では殴られたり蹴られたりしていた
そして今、母が私を殺そうと包丁を向けてきた
このままでは死ぬと思い
靴も履かずに外へ逃げた
ろくな服もくれなかったので、着物ではなく
所々汚れていてボロボロなTシャツを着ていた
そのせいで寒い
つま先や指先は寒すぎて感覚がない
あぁ、私はどうすればよかった
私なりに頑張った
でも、ダメだった
竈門美鈴
私はそのまま倒れた
早く逃げないと
元々ご飯もろくに食べれない環境だった為
体力もなくガリガリだ
早く…逃げないと
そんな時
目の前に黒髪の男が現れた
私はそのまま意識を失った