吉藤祐太郎。
俺、すこしでも、家族を幸せにしたいんだ。
吉藤由良。
ありがとう。頑張っていってきてね!
お兄ちゃん!
吉藤祐太郎。
こんな生活不思議だなぁ。こんな素敵な毎日が、
でも、
幸せなのは、ここまでだった。
吉藤祐太郎。
今日は、早く帰ろう。
キキーっ!!!
吉藤祐太郎。
へ!?トラック!?ど、どうしよう。でも、
吉藤祐太郎。
逃げるにも程がある。逃げても、周りに、ちょうど、トラックと同じ、車道だから、
吉藤祐太郎。
右も左もない!
吉藤祐太郎。
どうすれば、
死ぬのかな。
死ぬのかな。
ばっ!!!
吉藤祐太郎。
吉藤祐太郎。
ゆ、夢か、なんだ。
吉藤祐太郎。
下降りよ。
吉藤祐太郎。
母ちゃーんご飯まだー?
吉藤小百合。
まだよ。由良、まだ寝てるから、起こして来て。
吉藤祐太郎。
分かった!
タッタッタッ
吉藤祐太郎。
おーい。由良〜起きろー
吉藤由良。
はっ!誰ですか?
吉藤祐太郎。
え?兄ちゃんだぞ?兄ちゃん
吉藤由良。
え?兄ちゃんってなんですか?
吉藤祐太郎。
はぁ?
吉藤由良。
え?なんですか?
吉藤祐太郎。
お前、もしかして。夢、どんな夢見たか?
吉藤由良。
え。夢?夢は、
吉藤祐太郎。
(夢は、知ってるんだ)
吉藤由良。
えっと。17くらいの、男の人をトラックから、守って、病院に、行った夢を見ました
吉藤祐太郎。
17…男の人。トラック!?お前もしかして、
吉藤祐太郎。
夢の中で、記憶喪失になったのか!?
続く