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重く冷たい雨が 降り注ぐ
真っ黒な喪服を着た大人達が 静かに言葉を交わっている
今日は、「柊灯火」の お葬式──
???
「星宮茉白」は ただ、じっと座っていた
まるで、糸が抜けた人形のように だが、その無表情の中に 悲しみが交わっているように見える
灯火
???
ポタポタ、、、
今まで家族にでさえ 見せることのなかった涙は
今は、何故か声を押し殺し 涙が止まらなくなってしまう
──茉白ちゃん
???
灯火の母親
???
茉白の母親
言われてみれば 所々顔のパーツが灯火に 似ているように見える
灯火の母親
灯火の母親
まさか、そこまで
???
灯火の父親
灯火の父親
???
灯火の父親
灯火の父親
茉白には何故か この温もりがこのお面が 生きているのではないかと 思わせる
6年後
星宮茉白
新入生という まだ、中学生感が抜けてない 初々しさが残っている
茉白の母親
星宮茉白
ガチャ
茉白の父親
茉白の母親
茉白の母親
茉白の母親
茉白の母親
茉白の中に灯火ちゃんが 入ったみたいね
星宮茉白
息を上げながら その足並みにはワクワクと ドキドキが あるように見える
だが、徐々に静かになり ゆっくり歩くようになる
星宮茉白
死角に移り 背負ってたスクールバックを こっそり開ける
星宮茉白
お面
お面
星宮茉白
先程の明るく初々しさは どこかに行き 無口で静かなイメージへと 移り変わる
お面
お面
星宮茉白
そんな話をしていると 近くの家の扉が開き 主婦がゴミ袋を持ち外にでる
お面
星宮茉白
主婦
声のするほうを見つめる
主婦
星宮茉白
星宮茉白
星宮茉白
主婦
主婦
星宮茉白
今日も茉白はまるで 着せ替え人形のように 性格を変える
それは 不気味な程に 完璧に