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10月27日 PM09:37
うらた
ただいまー
坂田
.........。
まふまふ
おかえりー
そらる
おかえり
まふまふ
あれ、さかたんどしたの!?
坂田
…大丈夫、何でもない
まふまふ
そう？ならいいけど…
そらる
…俺達、風呂入ったからね
そらる
次どっちか入ってね
うらた
はーい
うらた
じゃ俺から…
坂田
僕からがいい
坂田
.........。(吐きそう…)
坂田
駄目？
うらた
察した)…わかった、先入ってきな
坂田
ありがとう…
坂田
じゃ、入ってくるわ
まふまふ
ぬぬぬ
まふまふ
…さかたん、待てーい！
坂田
.........？
坂田
何や…？
まふまふ
もーさかたんは！
まふまふ
ほんとに、うらたさんに甘えちゃダメだよ？
まふまふ
浦田さんの意見も尊重してあげなきゃ！
坂田
あ、ご、ごめん
まふまふ
それに、やっぱりなんか様子おかしいよ！
まふまふ
何があったの？
まふまふ
何かあったなら、話してもらった方が楽だし…
坂田
…(やばい…)
坂田
(吐きそう…)
うらた
ちょ、まふ、そのくらいにしないと…
まふまふ
あ、ごめん…ついお節介が…
まふまふ
でも、さかたんに対してどうこう言える訳じゃないけど…
うらた
んーと…
うらた
違う、そういう意味じゃなくて…
坂田
(待って…)
坂田
(もう、限界…耐えられない…)
そらる
.........ん？
そらる
坂田、大丈夫か？
そらる
顔面蒼白だけど…っ!?
坂田
うっ…ゲホッ
坂田
ゴホッゴホッ…
うらた
ふぇっ!?(緊急事態!!)
まふまふ
…えっ!?
まふまふ
さかたん大丈夫!?
そらる
坂田!?
近寄ろうとする2人
うらた
待って!!
うらた
触っちゃダメっ!!
まふまふ
っ!?
触ろうとした彼の手を
咄嗟に、がっちり掴んだ
うらた
あ…っ
うらた
ごめん…
そらる
…坂田
そらる
これ、どういう事…？
そらる
ちゃんと、説明して
坂田
.........。
坂田
わ、かった
うらた
.........。
まふまふ
.........。
風呂上がり
少し大きめのベッドに寝転がって
そらる
じゃあ、坂田
そらる
話してくれる？
坂田
…いいよ
坂田
ある日、突然宣告されたんだ
坂田
お医者さんに
－ あなたは、病気にかかっています
ってね…
病名は、Venom(ヴェノム)
と言って
毒を吐く病気なの
この病気は
最終的に、内蔵が溶けて死ぬんよ
他人がその毒を体内に入れたら
その人も内蔵が爛れて死んじゃう
その毒に触れた人も
発症して5ヶ月後に死んじゃう
特に、今吐いている毒は黒色
寿命が縮まった証なんよ
…この黒い毒に触れたら…
普通の毒より酷くて…っ
寿命が、5ヶ月から2ヶ月になるんや
僕と、同じになるんよ…
坂田
…こんな、恐ろしい病気
坂田
皆にバレたくなかった
坂田
最期の日まで、普通に、｢さかたん｣で過ごしたかったんよ
坂田
でも、もう僕は普通の｢さかたん｣じゃないんや
坂田
…信じられんかもしれんけど
坂田
僕はもうすぐ死ぬんや
紡がれた言葉は
ある一言によって
かき消された
そらる
…それが
そらる
それがどうしたってんだよ
坂田
…っ
うらた
ちょ、そらるさ…
そらる
…坂田は今、普通の坂田としてここにいるじゃん
そらる
普通に、生きてるんだよ
そう言って、手を握ってくれた
そらる
…ほら、俺の手を握ったら、体温が感じられる
そらる
生きてる証拠なんだ
坂田
.........。
そらる
それを、自分で否定してどうすんだよ…
そらる
もし、もう長くないなら
そらる
精一杯、俺達の力を借りてでも
そらる
生きた証を残さないといけないんじゃないの？
まふまふ
…ぼ、僕だって!!
まふまふ
さかたんと一緒にLIVEしたい！
まふまふ
さかたんと一緒に歌いたい!!
まふまふ
さかたんと、もう少し一緒にいたい…
うらた
…ほらな
うらた
坂田、お前には仲間がいるんだよ
うらた
皆、坂田に頼られるのを待ってるんだよ
うらた
…こんな機会を逃して、この先｢一生｣後悔することになるぞ？w
うらた
いい加減気づけよ、坂田…
坂田
…っ、だって
坂田
迷惑じゃんか！
坂田
僕は、みんなに迷惑かけたくないし…
坂田
仲間は、大切にしたいんだよ…
うらた
だからその仲間が、頼られたがってんだ
うらた
…俺達が受け止めてやるから
うらた
黙ってよりかかればいいんだよ…？
そう言って、
僕の体を力一杯、抱きしめてくれた
僕は決心した
坂田
(何がなんでも)
坂田
(悔いのないように生きてやる)
って、ね…
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