TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
紅の鬼神

一覧ページ

「紅の鬼神」のメインビジュアル

紅の鬼神

2 - 【読切】紅の鬼神『結界』

♥

270

2021年10月26日

シェアするシェアする
報告する

妖(あやかし)とは、

人を襲い、

人を喰らうモノ。

その生態は明らかになっておらず、

実に謎の多い存在となっている。

妖を倒せるのは

特別な訓練を受けた討伐隊と

そこに入る資格があるにも関わらず、

人と群れるのを苦手とするため

隊員にならなかった

用心棒だけだと言われている。

妖は特別な刀と

気術(きじゅつ)でしか

倒すことが出来ず、

それらを扱えないごく普通の人々は

妖に見つかれば食われるしかない

と言われてきた。

しかし、近年では

神の力宿る護符(ごふ)が

身分の低い人たちでも

容易く手に入るようになったため、

妖による被害は減少傾向にある。

ベニ

だぁ!もう!

ベニ

歩けど歩けど!

ベニ

木しかねぇじゃねぇか!

夜。

暗い森の中を歩く二人の影。

一人は短髪の男で、

腰に二本の刀をさしている。

コウ

うるさい黙って歩け

もう一人は長髪の男で、

腰に短刀を一本さしている。

ベニ

いや、もう本気でこの先何があんだよ

コウ

お前がこの先に妖の気配がと言ったんだろ

ベニ

いや、そりゃ言ったけどよぉ

グチグチ言いながら歩く二人の顔は瓜二つで、

この国では珍しい双子だった。

旅人風の軽い装いから、

用心棒のように見えた。

ベニ

実際、妖の気配なんて夜になりゃあちこちからするわけで

コウ

つまり、見失ったと?

ベニ

この俺様が見失う?

ベニ

んなわけねぇだろ

コウ

じゃあ、この道であっているんだな

ベニ

おう、あってるよ

ベニ

この先に妖が……

不意に立ち止まるベニ。

コウ

なんだ急に黙って

コウ

ん?

コウも立ち止まり、

先に目をやる。

暗い森の中、

ぼんやりと青白く発光するモノがあった。

それはふわふわと

左へ右へと揺れている。

ベニ

妖…じゃねぇな

コウ

ああ、幽霊だろ

ベニ

そうか、じゃあ問題ねぇな

そう言って二人が歩き出すと、

青白く光るモノが近づいてきて

二人の前で止まった。

それは、

女の幽霊だった。

幽霊

もし…お二人は…

幽霊

用心棒の方でしょうか…?

消え入りそうな声で尋ねてきた。

ベニが再び足を止めたので、

自然とコウも足を止める。

ベニ

いいや、違うな

ベニ

単なる旅人だ

幽霊

単なる旅人が…

幽霊

こんな真夜中に…

幽霊

歩いているでしょうか…

それもそうだ。

夜は妖が蔓延る時間帯。

抗う術を持たない者が

出歩くような時間ではない。

もし、討伐隊でも

用心棒でもないというのなら

自殺志願者ぐらいだ。

ベニ

……

幽霊

それに…その腰の刀…

幽霊はベニの刀を指差す。

幽霊

普通の刀…では…

幽霊

ありませんね?

ベニ

……だったらなんだ?

幽霊

一つ…

幽霊

哀れなこの女のために

幽霊

力を貸してはくれませんでしょうか?

そう言って幽霊はその場に正座をし、

頭を深々と下げた。

コウ

ベニ…

ベニ

寄り道すんなってか?コウちゃん

コウ

いや

コウ

どうせそう言っても寄り道するんだろ?

ベニ

…内容次第だがな

ベニ

で?俺様たちに何をしろって?

幽霊

この先にいる…

幽霊

妖を退治して欲しいのです

ベニ

ほぉ…

ベニ

って、コウちゃん気付いてたのか?

コウ

当たり前だ

ベニ

さっすが、コウちゃん!

コウ

お前もわかってて聞いたんだろ

ベニ

さぁねぇ

ベニはニヤリと笑みを浮かべ、

コウは重いため息をこぼした。

幽霊

それでは…

幽霊

妖を倒して頂けるのでしょうか?

ベニ

残念だが

ベニ

俺様たちはタダじゃあ動かねぇ

ベニ

金、酒、女がねぇとダメだな

幽霊

……

幽霊はゆっくりと顔を上げる。

幽霊

女は用意できませんが…

幽霊

お金とお酒ならば…

幽霊

どうか…どうか…それで

幽霊

御力を貸してください

そして、再び頭を下げた。

ベニ

…仕方ねぇなぁ

ベニ

俺様もそこまで鬼じゃねぇよ

幽霊

で、では…

幽霊は顔を上げる。

ベニ

ああ

ベニ

倒してやるぜ

ベニ

さぁ、案内しろ

幽霊

は、はい!

幽霊はふわりと浮き上がった。

コウ

あんたはその妖に食われて死んだのか?

幽霊

…はい

ベニ

そりゃご愁傷様だな

幽霊

いえ…

幽霊

元はと言えば私たちの責任でもあります

コウ

どういうことだ?

幽霊

その妖は元々…

幽霊

私の息子でした

ベニ

へぇ…

コウ

ほぉ…

幽霊

友達と遊びたいという

幽霊

息子のささやかな願いに

幽霊

妖が反応したのでしょう

幽霊

…アレは、悲しい気持ちに

幽霊

吸い寄せられるといいますから

コウ

遊びたいと願うだけでは

コウ

悲しい気持ちにならないと思うが?

幽霊

……

幽霊

息子は身体が弱かったのです

幽霊

満足に駆け回ることもできませんでした

幽霊

それに加え

幽霊

親の都合で勝手にこんな山奥に引っ越して

幽霊

友達とも離れ離れに…

幽霊

寂しかったのでしょう

幽霊

遊び相手が欲しかったのでしょう

コウ

なるほど

コウ

その声に妖が答えたのか

幽霊

おそらく…

幽霊

私たちが気が付いたときには

幽霊

もう…

幽霊

息子は

幽霊

食われていました…

幽霊

どうすることもできず

幽霊

符術士(ふじゅつし)だった夫が命を賭して

幽霊

あの場に押し留めることしか出来ませんでした

ベニ

今まで何人の人間を食わせた?

幽霊

え?

ベニ

妖の討伐を頼んだのは

ベニ

俺様たちが初めてじゃねぇんだろ?

幽霊

は、はい

幽霊

おそらく、五人か六人の方にはお願いしたかと…

幽霊

申し訳ないことに…

幽霊

誰も彼も倒すことが出来ず

幽霊

亡くなってしまいましたが…

ベニ

五、六人ねぇ…

コウ

いくら強固な結界であろうと

コウ

月日が経てば風化する

コウ

それに、人を食べた妖は力を増す

コウ

その結界が破かれるのも時間の問題と言ったところか

ベニ

だな

幽霊

……

幽霊

…着きました

幽霊

ここです…

ベニ

は?

ベニ

なんだこりゃ

珍しくベニが眉間に皺を寄せる。

幽霊に案内された場所にあったのは、

小さな平屋だった。

しかし、

その壁や戸には

無数の札が貼ってあった。

ベニ

コウちゃん

ベニ

これ…どういうこと?

聞かれたコウは目を細めて

平屋を見つめる。

コウ

妖除けの護符(ごふ)だな

ベニ

…あ?

ベニ

封印の呪符(じゅふ)じゃなくて?

幽霊

はい…

幽霊

あの中にお金とお酒があります…

ベニ

無事ならいいんだけどなぁ…

幽霊

あれは…

幽霊

簡単には開けられないものなので…

幽霊

無事だと思いますが…

コウ

……

ベニ

確かに

ベニ

開かねぇ

戸に手をかけたが

うんともすんとも言わない様子だった。

ベニ

コウちゃん

ベニは背を向けたまま声をかける。

コウ

なんだ

ベニ

蹴破っても問題ねぇんだろ?

コウ

ああ

コウが短く返すと、

バキッ!

ベニは思い切り戸を蹴破った。

幽霊

!!

辺りに木片と札が飛び散る。

幽霊

(そんな…)

幽霊

(護符をあんな形で破るなんて…)

驚く幽霊を尻目に、

双子は土足で平屋に入って行く。

中には上半身の無い遺体が一つ、

部屋の真ん中で

正座をしていた。

その足元に、

漆を塗った箱があった。

幽霊

お金はこちらに

幽霊が近づいて箱を指差し、

幽霊

お酒はあちらに

そう言って部屋の隅を指差した。

ベニは箱に近づき、

そっと蓋を開ける。

中にはわずかな紙幣と

硬貨が入っていた。

ベニ

そっちは?

顔を上げて

部屋の隅へと移動したコウに尋ねる。

コウ

あった

そう言って見せたのは

埃を被った一升瓶。

コウ

物としては十分だろ

コウ

そっちは?

ベニ

大した金額じゃねぇな

ベニ

ま、はなっから期待してなかったけど

言いながら紙幣と硬貨を

雑に掴んで懐にねじ込んだ。

ベニ

さて

ベニ

貰ったからには働かねぇとな

そして、

視線を閉じられた雨戸へと移す。

ベニ

妖は…

ベニ

この先か…

幽霊

はい…

バキッ!

こちらもまた容赦なくベニは蹴破った。

その先にあったのは、

広い庭だった。

庭の奥には立派な木があり、

その根本には干乾びた死体が一つ。

高僧のような服を纏い、

その胸には錫杖(しゃくじょう)が突き刺さっていた。

木は枯れていたが、

細い枝には色褪せた朱色の紐が張り巡らされ

ところどころに札が貼りつけられていた。

その朱色の紐は

周囲の木々の枝にも括り付けられ、

平屋を囲っているようだった。

コウ

強固な結界だな

ベニ

…妖を閉じ込めてんのか

コウ

ああ

ベニ

で?

ベニ

あの死体が例の?

幽霊

はい

幽霊

私の夫である

幽霊

符術士、伏原丈仁(ふしはら たかひと)です

ベニ

へぇ

ベニは心底興味のない返事をする。

しかし、

よく見れば死体はそれだけではなかった。

用心棒らしき死体が

庭には点々と転がっており、

そのほとんどがハラワタを食われていた。

ベニ

んで?

ベニ

アレが問題の息子か

幽霊

…はい

岩陰からゆったりとした動きで現れたのは

真っ黒な妖。

頭は烏のようで、

胴体は人、

腕は熊、

脚は狼のようだった。

ベニ

いい感じに混じってんな

言いながらベニは楽しそうだった。

大きな瞳が三人を見つけると、

妖(あやかし)

グァァァァアアア!!

妖は大きなクチバシを開けて吼え、

器用に二本の脚で駆けてきた。

コウ

ベニ

ベニ

わかってるってコウちゃん!

応戦するように、

ベニはその頭に回転蹴りを食らわせる。

吹き飛んだ妖は

朱色の紐に触れるギリギリのところで踏み止まり、

ギョロリと真っ青な瞳を前に向ける。

妖(あやかし)

!!

眼前には

刀が迫っていた。

咄嗟に手を出し、

その刀身を掴んだ。

が、

その瞬間、

腹を思い切り蹴られた。

妖(あやかし)

ンガッ

体勢が崩れ、

脚が朱色の紐に触れと

バチバチッ

という音と共に白い稲光が。

ベニ

う、おっ

ベニ

すげぇな

ベニは数歩下がる。

コウ

気を付けろよ、ベニ

ベニ

へいへい

ベニ

言われるまでもねぇって

そういうベニの視界の端で、

紐に貼り付けられた札が

一枚

剥がれて落ちた。

幽霊

あれが全て剥がれると…

幽霊

結界が…

妖が地面を蹴って飛び掛かってくる。

姿勢低く構え、

ベニが刀を横に滑らせたが、

それを妖は飛んで避ける。

宙で一回転し、

ベニの背後に着地すると

その鋭い爪を振り下ろした。

ベニは身を捩ってそれを避けると、

刀を逆手に持ち、

太もも目がけて突き出す。

妖は器用に脚を引いて避けると、

刀身を踏みつけた。

ガクンッ

とベニが体勢を崩した隙を見て、

妖が彼の横っ面を蹴り飛ばした。

ベニ

っ!!

ベニは空中で体勢を整え、

足から着地すると

妖の追撃を刀で防ぐ。

札が一枚、

また一枚と

剥がれ落ちていく。

幽霊

ああ…

幽霊

結界が…

幽霊

夫が張った結界が壊れてしまう…

幽霊は悲しげな表情を浮かべる。

コウ

結界など永続的ではない

コウはきっぱりと言い放つ。

コウ

維持する者がいなければ

コウ

朽ちて壊れるだけだ

幽霊

……

コウ

だが

コウ

維持する者がいれば…

幽霊

コウ

ベニ

ベニ

あいよ!

妖を押し退け、

距離を取る。

コウ

もういいぞ

コウ

遠慮はいらん

その言葉を聞いて

ニヤリと笑みを浮かべ、

刀を鞘に収める。

一瞬、

妖は躊躇したが

襲い掛かって来た。

ベニの刀は掴める、

あれでは妖は切れない

と思ったがゆえだろう。

しかし、

その一撃は違った。

ベニが渾身の力を込めて振るった居合い抜きは、

それを掴んで防ごうとした手ごと

胴体を横に両断した。

その斬撃は一陣の風になり、

朱色の紐を揺らし、

一気に札が剥がれ落ちた。

幽霊

ああっ!

だが、

その札と入れ替わるように

真新しい札が

紐に貼りついた。

幽霊

え…

そして、

再び妖を囲う強固な結界となる。

コウ

上書きさせてもらった

幽霊

どういう…

コウ

術士がいれば

コウ

結界を維持することなど容易いということだ

コウは真っ直ぐ前を見据えたまま説明した。

ベニ

おら、死んでねぇだろ

ベニはうつ伏せで倒れている妖の頭を蹴る。

すると、

妖は両手で地面を叩いて

飛び掛かって来た。

待ってましたと

ベニが刀を斬り上げると、

妖は両手でその刀身を掴もうとして

肘下まで切り裂かれる。

が、

ベニの動きを止めるのは

それだけで十分だった。

妖の膝蹴りが

ベニの脇腹にもろに入った。

ベニ

ちっ

下半身はすかさず

後ろ回し蹴りを入れようとしたが、

ベニは素早く左手でそれを防いだ。

コウ

”爆(ばく)”

コウが静かに言うと、

刀にぶら下がっていた上半身が爆発する。

幽霊

!!

ベニは衝撃で体勢を大きく崩しながらも、

下半身の追撃を避ける。

ベニ

うぉい!コウちゃん!?

コウ

お前がちんたらやってるからだろ

ベニ

ひでぇ!

ケタケタと笑いながら、

刀を両手で持つと

瞬き一つで

眼前まで迫ってきた妖の蹴りを避け、

着地した下半身に刀を振り下ろし

縦に両断、

さらに

横に滑らせて

膝から下も切り落とした。

背後から低く飛び掛かって来た上半身。

素早く振り返り、

大きく開かれたクチバシを切り裂こうとして

反対に

ガチンッ

とクチバシで刀身を捕らえられた。

ベニ

なっ!?

妖はベニの足首を掴み、

ギリギリと力を込める。

刀をクチバシから抜こうにも、

びくともしない。

妖の身体に

どこからともなく飛んで来た札が

貼りつく。

ベニ

ちょっ!

しかし、

ベニが何か言う前に

妖の頭上から雷が降り注いだ。

ベニ

コウちゃん!?

衝撃で妖から解放されるベニ。

コウ

当たらなかっただろ?

コウは涼しい顔で言う。

ベニ

そういう問題じゃねぇんだけどなっ

最後の悪足掻きのように

飛び掛かって来た妖の横っ面を、

ベニは右手の掌底でぶん殴った。

吹き飛んだ妖は

平屋の壁にぶち当たり、

縁側に倒れた。

起き上がろうにも

うまく腕に力が入らないようで、

動揺するその青い目に、

女の幽霊の姿が映る。

ベニ

んじゃ、トドメだな

ベニが妖の背中を踏み、

刀を振り上げると、

震えるクチバシから

妖(あやかし)

…オカアサン

という幼い子供の声が出た。

幽霊

圭太!!

呼ばれ、

反射的に止めようとした幽霊の首を掴んだコウ。

刀を振り下ろし、

妖の首を切断したベニ。

二人の顔はあくまでも

冷静そのものだった。

幽霊

うぅ…

幽霊

ああ…

幽霊が切り落とされた妖の頭に

手を伸ばそうとしたので、

コウは掴んでいた手を離す。

幽霊

ごめん…ごめんね

幽霊

圭太…

抱き寄せようとした頭は、

身体は、

グズグズと崩れていく。

幽霊

お前が寂しかったことに気付けなくて

幽霊

ごめんね…

ベニ

ん?

ベニが刀を鞘に収めて振り返ると、

大きな木の根元にある死体が

白く輝いていた。

ベニ

コウちゃん、なんかした?

コウ

いや

幽霊

…あ、あれは…

何かに気が付いたように、

吸い寄せられるように

女性は白く光る死体に近づく。

その光はだんだんと大きくなり、

一人の男性となった。

幽霊

あなた…

その側には、

申し訳なさそうな顔をした

子供の姿もあった。

幽霊

圭太!

幽霊

ああ!よかった!

幽霊

全て食べられていたわけじゃないのね!

幽霊

……

幽霊

…ええ、怒ってないわよ

そう言って愛おしそうに子供の頭を撫で、

男性と抱き合う。

そして、

ベニとコウの方に振り返ると

三人は深々とお辞儀をして、

消えた。

ベニ

どういうこと?

ベニが首を傾げる。

コウ

符術士が早い段階で妖から子の魂を取り返していたのだろう

ベニ

へぇ…

コウ

それで全てを食われずに済んだ

コウ

だが、それで妖を倒せるわけではない

ベニ

留めるのが精一杯だったもんな

コウ

ああ

ベニ

んで、妖が無事退治されたから

ベニ

みんな晴れて成仏出来ましたってか?

コウ

まぁ、そういうところだろ

ベニ

ふぅん…

ベニは相変わらず興味のない顔をしていた。

ベニ

んじゃ

ベニ

俺様たちもさっさと森を抜けるか

コウ

そうだな

ベニ

なぁコウちゃん

コウ

なんだ

ベニ

この先にある町の名物は

ベニ

”みたらし団子”だったよな?

コウ

さぁな

ベニ

あれ?違ったっけなぁ

コウ

どうでもいい

ベニ

それとも”きんつば”だったけ?

コウ

……

ベニ

コウちゃんはどっちがいい?

コウ

どっちでもいい

ベニ

え~~!

ベニ

じゃあさ―――

コウ

―――

ベニ

―――

二人はウダウダと話しをしながら

その場を後にした。

その後、

符術士・伏原丈仁と

その家族の遺体は

討伐隊により発見され、

手厚く葬られたという。

この作品はいかがでしたか?

270

コメント

5

ユーザー
ユーザー

2人のバトルがとてもかっこよかったです…! 虚木さん、Twitterでタップ数を気にしてましたけど、リズムが良くて全く気になりませんでした…すごい バトルの描写が、文字なのにちゃんと情景を想像出来て、表現力すごいなって思いました(語彙力) あと家族揃って向こうにいけてよかった…素敵です

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚