渡辺side
渡辺翔太
.........目を開けると、
よくわからない部屋にいる。
生活感の溢れた部屋だ。
.........いや、どういうことだ?
俺はあのとき、
路地裏で倒れて餓死したはずじゃ......
がちゃっ
渡辺翔太
ドアが開く音がする。
阿部亮平
............誰????
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
つまり、助けてくれたってこと?
...............いや、そんなことよりも。
いつの間にか、
俺の空腹はなくなっている。
渡辺翔太
阿部亮平
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
.........白米..................?????
渡辺翔太
渡辺翔太
阿部亮平
阿部亮平
俺は急いでトイレに駆け込んだ。
渡辺翔太
蝶以外の 食べ物を受け付けない俺にとって、
さっきの、 阿部ちゃんの言葉は大打撃だった。
すぐさまトイレで吐くと、
確かに自分の食べていない物が、 吐瀉物の中に入っている。
渡辺翔太
......普通の蜘蛛なら、 どんなに良かったことか。
何故俺は生まれつき 普通の食事ができないんだろう。
こんこんっ
阿部亮平
渡辺翔太
がちゃっ
渡辺翔太
阿部亮平
.........また空腹状態になってから、 初めて気付く。
.........こいつ、絶対蝶だ。
あからさまに 美味しそうな匂いがする。
今まで食べた蝶とは感じたことのない
美味しそうな匂い。
あぁ............食べたい。
絶対に美味しい。
食べなくても分かる。
渡辺翔太
.........大丈夫、 まだ耐えられる............はず。
阿部亮平
阿部亮平
渡辺翔太
今すぐにでも 食べてしまいたい衝動を我慢して、
この人に着いて行った。
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