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꒰ঌめるち໒꒱
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主
・今回の共通の設定は ・大学2年生〜最終的には大学3年生になる予定 ・ゆあんとヒロは一緒の大学 ・えととのあは一緒の大学
二月
吐く息が白く染まり、街路樹にはまだ冬の冷たい空気が残っている
大学二年生の冬
朝七時三十分
住宅街にあるアパートの前へ、一台の自転車が静かに止まった
ヒロ
慣れた手つきでポケットから合鍵を取り出し、玄関の鍵を開ける
この合鍵は一年前 ゆあんが講義開始十五分後に大学へ駆け込み、大遅刻したことがきっかけだった
その日
寝坊したゆあんから「起きたら九時半だった……」という絶望的な電話が入り ヒロは大笑いした
それ以来
ヒロ
そう決めた
もちろん本人にも確認し、親にも事情を話したうえで合鍵を預かっている
最初ゆあんは「そこまでしなくていい」と遠慮していたゆあんも 一週間後には完全に頼るようになっていた
玄関へ入ると、部屋の中は静かだった
ヒロ
返事はない
ヒロ
リビングを通り、寝室を覗く
布団の中では大の字になって眠るゆあん
布団から片足だけ飛び出している
ヒロ
飛び出していた足に布団を掛け直し、カーテンを少し開ける
朝日が部屋へ差し込んだ
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
肩を軽く揺すると、ゆあんは布団を頭まで被ってしまう
ヒロ
ヒロは少し考え
ヒロ
ゆあん
勢いよく布団が跳ね上がった
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
二人は顔を見合わせ、朝から笑い合った
洗面所から水の流れる音が聞こえる
その間にヒロは冷蔵庫を開いた
ヒロ
ベーコン レタス 食パン トマト 牛乳
全部昨日のうちに補充してある
もちろん買ったのはゆあん自身だが 「朝ごはんだけは」とヒロが献立まで考えている
フライパンにバターを落とす
ジュッという音が静かな部屋に響いた
ベーコンを焼き、目玉焼きを作る
パンをトースターへ入れ、レタスを洗う
慣れた手つきだった
ゆあんはまだ半分眠そうな顔で洗面所から戻ってくる
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ゆあんは椅子へ座る
テーブルへ並ぶ朝食
ベーコンエッグ サラダ 温かいスープ 牛乳
ゆあん
ゆあん
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロとのあは大学近くのマンションで同棲している
二人とも朝は早く起きるため、一緒に朝食を済ませてから ヒロだけがここへ来るのが毎日の流れだった
ヒロ
ゆあん
ゆあん
ヒロ
安心したように笑うと、ヒロはバッグからノートパソコンを取り出す
今日提出の課題
ゆあんが朝食を食べ終えるまでの時間はいつもここで進めることにしていた
キーボードを打つ音と、食器が触れ合う音
静かな朝
どちらも何も話さない時間が流れても、不思議と気まずさはなかった
それが一年以上続いた、二人の日常だった
一方その頃
同じ街の別の大学
のあとえとも、講義へ向かう準備をしていた
えと
カーテンを開けると、曇り空が広がっている
昨日の夜に降った雨のせいで、道路はまだ少し濡れていた
えとは一人暮らしをしているアパートを出て、マフラーに顔をうずめる
えと
最寄り駅へ向かう途中
とある人から電話がきた
のあ
えと
駅前では、のあが笑顔で手を振っていた
のあ
えと
二人は並んで改札を抜ける
大学一年の春に出会って以来、いつも一緒にいる親友
お互いに何でも話せる存在だった
のあ
えと
のあ
えと
のあ
えと
二人は笑いながら大学へ向かう
冬の空はまだどんよりとしていた
大学へ向かう道
ゆあんとヒロはいつものように並んで歩いていた
冷たい風が吹き抜け、歩道脇に残る雪が少しだけ溶け始めている
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロは思わず笑う
大学までは徒歩で十五分ほど
この道も、もう二年近く歩いている
朝ごはんを食べて、大学へ向かい、講義を受ける
何気ない毎日
けれど、その何気ない毎日が二人にとっては心地よかった
教授の声が教室に響く
ゆあんは必死にノートを書いていた
ヒロ
ちらりと隣を見る
真剣な表情で板書を書き写している
朝はあれだけ眠そうだったのに、講義が始まれば集中する
そこは出会った時から変わらない
しかし
教授
ゆあん
数秒後
ゆあん
ゆっくりヒロの方を見る
ヒロ
ゆあんは小さくノートを見せる
『助けて』
その一言だけ書かれていた
ヒロ
ヒロは小さく首を横に振る
すると今度は
『お願い』と書き足される
ヒロ
教授に気付かれないよう、小さく答えを書いた紙を机の端へ滑らせる。
ゆあん
その様子を後ろの席の友人が見ていた
友人1
友人2
友人1
ヒロ
友人1
教室には小さな笑いが広がった
別の大学では
えととのあも講義を受けていた
教授
二人とも真剣にノートを書き進める
講義が終わると同時に大きく伸びをした
えと
のあ
えと
のあ
二人は学生で賑わう食堂へ向かった
窓際の席へ座り、温かいうどんを食べながら他愛もない話をする
のあ
えと
のあ
えと
のあ
えと
のあ
えと
二人は笑った
もちろん
その『朝が弱い友達』が、えとの幼なじみだとは夢にも思っていない
午後の講義が終わり、チャイムが静かに鳴り響く
教室から学生たちが次々と出ていく中、ゆあんは大きく伸びをした
ゆあん
ヒロ
ノートをバッグへしまいながら、ヒロはスマホを確認する
ヒロは自然と口元を緩める
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ゆあんは笑いながら立ち上がる
二人は教室を出て、大学の正門へ向かって歩き始めた
まだ二月の冷たい風が吹いている
吐く息は白く、空はどこか冬らしい薄曇りだった。
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
二人は顔を見合わせて笑う
大学の門を出たところで、ヒロは立ち止まった
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
ヒロ
ゆあん
一方、ゆあんはスーパーへ向かうため、反対方向へ歩いていく
何気ない毎日の別れ道
それは二人にとって、当たり前になった日常の一コマだった
ヒロは軽く手を振ると、駅へ向かって歩き出した
駅前
待ち合わせ場所にはすでにのあが立っていた
ヒロの姿を見つけるとぱっと表情を明るくする
のあ
ヒロ
のあ
ヒロ
二人は自然に並んで歩き始める
のあ
ヒロ
のあ
ヒロ
のあ
ヒロ
のあ
ヒロ