赤side
ほとけ
初兎
ほとけっちと初兎ちゃんは俺の手を握りながら年上三人の前を歩き、振り向きながらそう言う。
二人とも年上三人は絶対に自分たちについて来てくれる、 そう思っていたらしいが、 アニキとないくんは苦笑しながら、 いふくんは呆れながら言った。
悠佑
初兎
いふ
いふ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ギャンギャンと互いに威嚇し合いながら喧嘩し合う二人を、ないくんが間に入ってまぁまぁと宥める。
ないこ
ないこ
ないくんからの提案に二人は一度喧嘩を止めたが、 互いを睨み合った後「フン!」とそっぽを向いてしまった。
悠佑
初兎
初兎ちゃんが自分のスマホで現在の時刻を確認する。
ロック画面に映された時計は12:35を示していたので、 約二時間半は遊べるという認識で良いのだろうか。
ないこ
りうら
悠佑
いふ
ほとけ
ほとけ
いふ
いふ
いふ
ほとけ
悠佑
再び喧嘩を始めようとした二人をアニキが鶴の一声で止め、 俺たち三人と年上三人は別々の方向へと分かれていった。
ほとけ
二階に上がり、ほとけっちが指を指した方向を見てみると・・・・・・そこには数えきれないほどの種類の機械が並んだ場所があった。
「うわぁ」と思わず感嘆の声が漏れる
さっきほとけっちが言った通り、 ガチャガチャと何やら手を動かす人の中には、 ないくんたちよりも年上に見える人もいた。
だが圧倒的に俺たちのような中学生や 少し年下の小学生の数が多い。
時期的に夏休みと重なっているのもあるのかもしれないが、 ゲームセンターの中は随分と混んでいた。
りうら
俺がそう問いかけると、 初兎ちゃんが俺の背中を両手で押しながら、とある小さな機械の前まで連れて行った。
初兎
りうら
初兎
そう言いながら初兎ちゃんは慣れた手つきでお金を挿入し、 近くにあったカゴを持ってきて機械から流れてくるコインを中に入れる。
ほとけっちも同じような動作をし、 二人ともカゴから溢れてしまいそうなくらいのコインを持って満更でもなさそうな顔をした。
ほとけ
りうら
ほとけ
ほとけっちはコイン挿入口にコインを入れると、 立てかけてあるおもちゃの釣竿を手に持ち竿を垂らすフリをする。
そしてゲーム画面をジッと見つめ、 カッと目を見開き思い切り釣竿を引き上げた。
ほとけ
初兎
「ほら、りうちゃんも!」と今度は俺に釣竿が渡される。
俺はとりあえずほとけっちがやった動作を真似するように、 コイン挿入口にコインを入れ、 釣竿を垂らす動きをした。
ゲーム画面にはさまざまな大きさの魚影が映っていて、 とても小柄なものから、 その何十倍も大きそうなものまで、 本当に多種多様である。
と、俺の目の前のゲーム画面が突如 『HIT!』と反応し、 画面上の釣竿に魚がかかったような演出が起きる。
ほとけ
初兎
二人のアドバイスも元に、 俺は勢いよく手に持った釣竿を引き上げる。
すると俺の画面に釣れた魚の名前と画像が映し出された。
初めての釣りは無事成功したらしい。
ほとけ
初兎
りうら
急にたくさん褒められるものだから、俺は顔が紅くなっていくのを感じる。
初兎ちゃんは俺から釣竿を受け取ると 「今度は俺の番やな・・・・・・」とまだ釣ってもいないのにドヤ顔で位置についた。
初兎
ほとけ
りうら
初兎
__あまりにも大物を狙おうとしすぎて、最終的にはHITしてすぐに魚に逃げられた初兎ちゃんのであった。
コメント
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(しよニダ(しょーの漢字出てこないあっているのかも不明)DONMAI☆←どんまい(多分あってるたぶん(*´°∀°`)))