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注意書きは第1話を見て下さい。

 

 

 

 

 

 

ほとけ♀

助けてっいふさんっ!

いふ

「え、どうしたん?」

いふ

「てか、どこにおるのか教えてくれん?」

ほとけ♀

わかんないっ…どっかの公園…

いふ

「今から行くから繋げたままにしといてなっ!」

あぁ、こんな時間に呼び出すなんて最低だ。

なんでいふさんに電話をかけたのだろう。

優柔不断で覚悟を決めれないぼくの後押しをして欲しかったんだろうか。

そんなこと、優しいいふさんができるわけないってわかっていながら…

とりあえず、大丈夫って言わないと…

ほとけ♀

あの、やっぱりだいjy

いふ

「んなわけあるかっ!!!!!」

いふ

「今まで弱音を吐かずに耐えてきた君の『助けて』が大丈夫なわけないやろ!!!!!」

あぁ、本当に優しい人

息が切れているのが聞こえる。

こんな時間にぼくなんかのために走らせているのが申し訳ないのと同時にそこまでしてくれていると言うのがとても嬉しい。

いふ

君がやっと言えた「助けて」を君自身が否定せんといてっ

滲んだ視界に月明かりに照らされた青色が映えた。

 

 

 

 

 

 

あれから淡々と進み、今日から大阪の家で4人で暮らすことになった。

そして約束事もたくさん決めた。

1、バイトは辞めること。 2、我慢しないこと。 3、いふさんと同じ高校に通うこと。 4、何かあれば話すこと。

いふ母

これからたくさん甘えてね、

ほとけ♀

はい!ありがとうございます!!

 

 

 

 

 

 

いふ

ほとけ、部屋片付けるの手伝うよ。

ほとけ♀

いふさん!

ほとけ♀

ありがとう

いふ

いふ

あのさ

ほとけ♀

はい?

いふ

あの、

いふ

いふさんってやめん?

ほとけ♀

え、

ほとけ♀

もしかして、なんか不快な思いさせちゃいました!?

いふ

いやっそうじゃなくて

いふ

せっかく兄妹になってんから、

いふ

そんな他人行儀じゃなくてもっとこう

ほとけ♀

いふ

ん〜〜

いふ

呼び方変えてみいひん?

ほとけ♀

ほとけ♀

えっと、

ほとけ♀

ほとけ♀

いふにぃ…/////

いふ

ん(ナデナデ

 

 

 

 

 

 

いふ

まぁ、こんな感じかな

ほとけ♀

うん、ありがとう

いふにぃの手伝いのおかげで部屋が早々に片付いた。

ほとけ♀

ね!片付け手伝ってもらったお礼に何かできることないかな!?

いふ

え、

いふ

んー?

いふ

……

いふ

あ!

いふ

髪の毛いじらしてくれへん?

ほとけ♀

え?髪?

ほとけ♀

全然良いけど…

いふ

じゃあ俺の前座ってなぁ〜

いふ

なんか髪ゴムない?

ほとけ♀

あ、これ使って

いふ

ありがとう♪

いふ

♪〜

ほとけ♀

 

 

 

 

 

 

いふ

できた!

いふ

ポニーテール!!✨

ほとけ♀

すごい…✨

ほとけ♀

いふにぃ一人っ子じゃなかったっけ!?

いふ

ポニーテールめっっっちゃ好きやからできるようになった✨

ほとけ♀

え、そこまでいくと気持ち悪い…

いふ

あれ?

でも人に何かをしてもらうっていうのが久しいからかとっても嬉しい

ほとけ♀

ねぇ、明日からもぼくの髪結ってよ

いふ

気に入ったん?まぁええけど

ほとけ♀

んー、そんなとこ

 

 

 

 

 

ほとけ♀

はっ…

ほとけ♀

はぁ…はぁ、はぁ……

今まで母や兄にされてきたことを夢に見る

今までだって見てこなかったわけではないけど、今がとても幸せだから。

幸せ過ぎて、今まで耐えれてたものが耐えられなくなっている

ほとけ♀

こんな夜遅くなんて迷惑だろうけど…

 

 

 

 

 

 

いふ

ふぅ…

いふ

明日の課題も終わったし寝るか…

トントン

いふ

ん?

いふ

どうぞー

ドアが控えめに開けられる。

そこにはほとけが立っていた

いふ

あれ?寝てたんじゃないん?

いふ

どうしたん?

ほとけ♀

あの、夢見が悪くて…

いふ

そっか、こっちおいで

いふ

狭いかもやけど一緒に寝よ

ほとけ♀

ほとけ♀

うん!

 

 

 

 

 

 

ほとけが落ちないように壁側に寝かせる。

ほとけ♀

えへへ

いふ

どうしたん?

ほとけ♀

やっぱ誰かと一緒に寝るのはあったかいなぁって

いふ

そっか

いふ

寝れそう?

ほとけ♀

んー、いまいち

いふ

じゃあ俺が昔話はなしたる

ほとけ♀

おぉ〜✨

いふ

鉢かづきって知っとる?

ほとけ♀

ううん

いふ

じゃあそれ話すな

いふ

昔、あるところに夫婦がおって─────

 

 

 

 

 

 

いふ

─────そして鉢かづきは4男と末永く幸せに暮らしましたとさ。

ほとけ♀

すーっ、すーっ

いふ

寝た、か

安心しきった様子で眠るほとけの柔らかな髪を自分の指に絡ませながら思う。

この子は一生かけて俺が守りたい、そばにいたい。

それと同時にほとけをこんな状態にまで追い詰めた実の母と兄(ついでに再婚相手)に対する怒りが身体の奥底から沸々と湧いてくる。

いふ

もう大丈夫

いふ

今までの分も俺が幸せにするから、

 

 

 

遅れてすみませんでした!!! ♡1200個で第5話出します!

 

 

 

幸薄少女の闇の先

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コメント

2

ユーザー

んもう最高過ぎる😭

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