コメント
1件
ころんside
パチッ(目を開ける音)
目を開けると、目の前には白い天井?だろうか。
それしか見えなくて、逆に気分が悪い。
そして、横を見ると、目を開けたまま、放心状態の二人がいた。大好きな 二人が。
蒼瀬 ころん
僕がにやっと笑うと、二人の目からは滝のように一つ……二つと流れると 僕の視界には真っ赤になった。
狗井 莉犬
ここまで心配させたこと、ここまで悲しませたこと、ほんとうに謝っても 謝りきれない。
どれだけ、彼を悲しませただろう。
それは、きっと、言葉にできないもようなのだとすぐに理解できた。
百瀬 さとみ
と、さとみくんが莉犬くんの襟を掴みながらそう言う。
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
狗井 莉犬
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
まっかっかになる先輩の顔を見ながら、僕は心配した目で見つめた。
蒼瀬 ころん
僕がそう言うと、先輩は黙り込む
百瀬 さとみ
狗井 莉犬
百瀬 さとみ
耳まで真っ赤にして、莉犬くんの口を塞ぐさとみ先輩。こんな光景が 微笑ましく、僕も気づいたら頬が緩んでいて、目元が熱く感じた。
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
そういってそっぽを向く先輩。
前までならきっと機嫌が悪いように見えるけど照れているだけなのだと わかった。
そんな先輩の変化を見れる僕は嬉しく、それと同時に虚しくなった。
『もう、この人たちとは二度と会えない』ということが。
さとみside
ころんは、目を覚ましたが、入院を続けた。
これから、また、病気が再発するかもしれないという理由で。 俺は毎日ころんの様子を見に、通院していた。
でも、ころんはだんだんとやせ細ってきて、病気に蝕まれているなんて 一目瞭然だった。
ガラッ(ドアを開ける音)
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
蒼瀬 ころん
百瀬 さとみ
蒼瀬 ころん