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教室に戻ると
男子生徒
男子生徒
女子生徒
言ってる通りだ
俺はすぐ怒るし、感情の収集がつかなくなる
俺は、
昔、強迫性障害だった
俺がそうなってしまった原因は
横原悠毅 幼少期
父親からの虐待だった
あの頃の俺は
弱くて、脆くて
謝ることしか出来なかった
それから小さい頃に両親は離婚して
母親と暮らす生活が始まったが
まだまだ小さかった5歳の時に離婚して虐待から解放されたものの
俺の性格は普通にはならなかった
横原悠毅の母
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
最初は小さいことからだった
俺は被害者だから、虐待されていたから、
人に強く当たって良いと過信していた
幼稚園の頃はまだ口調が荒いというだけで
暴力などという人に危害を与えることはしていなかった
でも、小学校からは違った
小学校に入ってから
横原悠毅 幼少期
男子生徒
横原悠毅 幼少期
ダメなことをするやつは父親と重ねてしまって
強く、より乱暴に接するようになっていた
普通の人では言わないことをここまでかときつく言ってしまっていた
その頃は普通のことではないと気がついていなかった
先生
先生
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
自分の意見を否定されることが気に食わなかった
そしていつも注意される度
“俺は昔虐待されていたんだから”という
なんの根拠にもならない言い訳を自分のなかで言っていた
ここまではまだ良かった方だった
良いことでは無いが
少し悪いことをキツく言及するだけだったから
でもこの体育の授業の日
俺のなかで何かが動きだした
横原悠毅 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
俺を否定せず、
肯定する人が現れてしまったから
あの出来事があってから
俺はずっとクラスで酷く孤立していたのに
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
影山くんが頻繁に話しかけてくれるようになった
影山くんは人気者だったのに俺に話しかけてくれた
そして、初めて肯定されたことで
自分は正しいと強く過信してしまっていた
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
俺はそれを聞いて
言葉より先に手が出ていた
女子生徒
女子生徒
やってしまってから
身体が震えて怖くなった
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
我に返りそうになって
必死に俺は悪くないと言い聞かせていた
でも、自分のなかでモヤモヤがあった
でも、
そんな暴力を振るった後、
影山拓也 幼少期
影山くんが必ず肯定してくれるから
必ず笑顔で優しい言葉をかけてくれるから
そのモヤモヤなんかなくなって
自分が正しいと信じ込んでいた
影山くんと関わってから
いい方向に
行っていたと思っていたのに
楽な方向に逃げていたら
気づかない間に
いけない方向に行っていた
あれから影山くんと仲良くなって
俺はもっと荒れてしまっていた
影山くんが肯定してくれて俺を安心させてくれたから
横原悠毅 幼少期
男子生徒
女子生徒
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
男女関係なく暴力を振るっていた
でも、影山くんがその場にいる時は
影山拓也 幼少期
影山拓也 幼少期
暴力をしそうになった一歩手前まで見ていて
度が過ぎそうになったら俺を肯定して
俺を落ち着かせてくれた
その時は俺の救いだった
でも、救い出してくれていたのに
影山くんは俺を助けてくれようとしていたかもしれないのに
どん底から救い出してくれた先の道の選択を
俺は誤ってよくない方向に進んでいた
でも当時は気づいていなかった
でも、影山くんが転校してから
俺は問題を起こした
度がすぎたことをした
小学4年生の時
影山くんが転校してから
俺は独りぼっちになった
でも、影山くんはまた会えるって言ってくれたし
俺はそれだけを光に
学校を過ごしていた
男子生徒
男子生徒
影山くんが転校してから
俺はすれ違いざまによく笑われていた
そんなことは別にどうでもよくて
無視していた
女子生徒
女子生徒
男子生徒
足を止めずに歩いた
男子生徒
俺はその子に腕を掴まれた
男子生徒
俺はいつもとは違うどうでもよさを感じた
怒りが身体中を辿って
拳に力が入り
脳に酸素がまわらなくなって
気がつくと
その子の頬を殴ってしまっていた
そしてその子が階段から落ちた
その子は手すりに頭をぶつけて落ちて
気を失った
女子生徒
女子生徒
女子の声があがり
横原悠毅 幼少期
俺は目の前の起きたことに混乱し
横原悠毅 幼少期
横原悠毅 幼少期
極限まで怒り、いや怖さか、
何かが達し
俺は“俺は悪くない”と言うことしか出来なかった
でも実際
この出来事は
悪口を言ってきた奴も悪いが
俺が全面的に悪かった
自分の悪口やからかって来たぐらいで暴力は振るっていなかった
いや大体暴力を振るうことは悪いことで
ここまでしたら正しくなんか全然なくて
自分が悪いと知ってしまった時
一瞬にて気がついてしまった
俺がしていたことは、
父親と同じことだったと、
でも、その真実から
必死に目を背けて
横原悠毅 幼少期
被害者面をすることしか出来なかった
そして影山くんと顔を合わせることが怖くて出来なくて
学校を転校してからは
人と関係を持たない方が良いと気づき
俺は話しかけられても
必要以上に喋らなかった
女子生徒
女子生徒
そうしていたら
友達が出来ず、嫌われた
でも気がついたら強迫性障害は治っていた
そして
俺は冷静に考えられる様になった
その時に
気づいてしまった
気づきたくないことに
松井奏
横原悠毅
松井奏
松井奏
横原悠毅
あの時気づいてしまった
本当に俺を壊したのは、
狂わしたのは、
影山くんだったと