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松井奏
松井奏
松井奏
気づいてしまった
本当に俺がしてほしかったことは
肯定も否定でもなくて
ただ、見守ってほしかったのかもしれないと
小学校の時
転校先で俺の転校した理由が広まった時
こいつだけは
松井奏 幼少期
松井奏 幼少期
一切触れてこないで
肯定も否定も何もしてこなかった
奏と一緒に居たら
俺は普通の人、極普通の人になれていた
俺の荒れた性格を穏やかにしてくれた
松井奏
松井奏
俺が必要としていた人はこういう人なのかもしれない
横原悠毅
松井奏
横原悠毅
松井奏
横原悠毅
松井奏
こんな無愛想な俺にも優しいし
ずっと笑顔だし
一緒にいることで普通になれた
放課後
椿泰我
部活帰り椿くんと帰っていた
影山拓也
椿泰我
影山拓也
椿泰我
椿泰我
影山拓也
椿泰我
影山拓也
いや、
俺補えてるつもりだったけど
補えていたのだろうか、
松井奏
横を見ると
松井くんと横原がいた
松井奏
松井奏
松井奏
相変わらず松井くんって横原と近いな、
影山拓也
横原悠毅
椿泰我
松井奏
松井奏
松井奏
影山拓也
椿泰我
松井奏
松井奏
影山拓也
なんか松井くんがニヤニヤして見てきた
横原と2人きりなんか今は、、
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
横原は俺を横切ろうとした
影山拓也
そう言っても横原は止まらず歩き続けた
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
俺はそんなこと望んでない
横原は足を止めてくれなかった
影山拓也
もう返事はなくて
俺は横原の腕を掴んで
影山拓也
つい大きい声を出すと
横原悠毅
横原の声が極度に震えていた
影山拓也
俺は腕を急いで離し
影山拓也
横原の手が震えていて
顔色も悪かった
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
急に大声を出して言ってきた横原は
小学校時代、横原がよく怒っていた時と重なった
初めて、横原の怒りが俺に向いた
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
横原は涙目になって訴えてきた
やっぱり小学校の時と同じだった
俺は何も言うことが出来なかった
それから横原は我に返ったように
横原悠毅
横原悠毅
謝って去っていった
影山拓也
“誰のせいで”って、
俺のこと、?
俺、横原になにをした?
どこで傷つけた?
俺は横原を守ってやりたかった
でも、守ってやれていない
傷つけてしまっている
なんで、俺らこうなってんだよ、
影山拓也
数日後
松井奏
松井奏
横原悠毅
廊下を歩いていると
前から影山くんが来て
俺は反射的に目を背けた
すれ違い様に
影山拓也
いつも声をかけられるが
無視してしまっている
これがここ数日続いていて
影山くんとは口を聞かなくなった
影山くんと居ても良くないと気づいてしまったから
松井奏
奏は
俺と影山くんの関係が明らかに悪くなっているのを気づいているだろうに
一切その話題に触れてこなかった
奏と一緒に居ると楽で
唯一の友達だった
気づけば俺にとって大切な存在になってしまった
松井奏
帰りも毎日一緒に帰るようになった
影山くんのことなんか忘れて
楽しい、普通な高校生活を送れていると思っていた
横原悠毅
松井奏
嫌な予感がした
その予感は
松井奏
松井奏
的中してしまった
横原悠毅
松井奏
松井奏
奏は転校が多かった
こんなこと高校で再会した時から
分かっていたことだった
だけど
横原悠毅
横原悠毅
俺、ちょっと悲しんでる?
松井奏
松井奏
俺、また元の生活に戻るのかな
嫌だ、
せっかく普通の生活手に入れたのに
いや、
普通を気にしてる時点で、
こんなの普通じゃないのかな、
普通ってなんだっけ、
松井奏
松井奏
奏が今日でこの学校最終日だった
影山くんはあれから2週間ぐらい経っているが
話していない
松井奏
松井奏
横原悠毅
松井奏
横原悠毅
今日で奏とは最後だった
松井奏
ファミレスに着くなり
奏の目が泳いでいた
それなりに悲しいのかなって思った
松井奏
横原悠毅
松井奏
それから奏と思い出話をしたりして
松井奏
松井奏
と急に言ってきたから
ジュースを吹き出しそうになった
横原悠毅
奏がニヤニヤしながら言ってきた
横原悠毅
松井奏
松井奏
奏が少し真剣な顔になって
松井奏
横原悠毅
その奏の顔を見ると
嘘をついているようには見えなかった
松井奏
松井奏
松井奏
松井奏
松井奏
少し奏は涙目になっていた
松井奏
松井奏
横原悠毅
横原悠毅
誰からも嫌われていた俺を好きになるなんて
理解が出来なかった
松井奏
そうなのかな、
俺、奏と一緒に居たいって思ってた
でも俺、
奏はそういう感情湧かなくて
影山くんには、
離れたくない、
見捨てないでほしいって思ってた
そういえば
俺、影山くんのこと好きだった