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#胸キュン
ゆき
715
屋上は、夕焼けで真っ赤に染まっていた。
静かだった。
美月の告白のあと、陽菜の言葉も空気の中に残っている。
陽菜
その場にいる誰も、すぐに言葉を出せなかった。
蒼はゆっくりと目を開ける。
そして、まっすぐ前を見た。
蒼
蒼の声は落ち着いていた。
でも、どこか迷いが見えた。
陽菜の胸がぎゅっと詰まる。
陽菜
美月も静かに蒼を見つめている。
蒼は1度だけ空を見あげた。
そして、ゆっくり口を開いた。
蒼
その言葉に、時間が止まったように感じた。
蒼
蒼の本音だった。
蒼
風が屋上を吹き抜ける。
蒼
蒼は1歩、前に出た。
そして、はっきりと言った。
蒼
一瞬、世界が止まったようだった。
陽菜は目を見開く。
陽菜
美月は小さく息をのむ。
でも、すぐに静かに笑った。
美月
その笑顔は少しだけ寂しくて、でもちゃんと前を向いていた。
蒼は続ける。
蒼
蒼
美月は少しだけ俯いてから、顔を上げた。
美月
夕焼けが少しずつ夜に変わっていく。
陽菜は蒼の方を見る。
陽菜
蒼は笑った。
蒼
その言葉に、陽菜の胸が温かくなる。
帰り道。
2人は並んで歩いていた。
いつもより少しだけ近い距離。
蒼
蒼が聞く。
陽菜は少しだけ照れて、でもはっきり答えた。
陽菜
夜空に、最初の星が光り始めていた。
こうして、3人の恋は終わって
それぞれの新しい1歩が始まった。
コメント
1件
よかった…すごく丁寧な決着だったね。蒼が「逃げるのも違う」ってちゃんと向き合ったところ、陽菜を選んだ後の美月の「ちゃんと進むね」っていう一言がすごく響いた。誰も悪者にならない終わり方、すごく好き。切ないけど温かい気持ちになったよ。えさんの言葉選び、丁寧で本当に素敵🥀