タッタッタッ
タッタッタッ
遥
(あーもう!)
遥
(どうすればいいの?)
塾の帰り道には、通り魔事件で死んだ女の子の幽霊がいる。
そして今、追いかけられている。
遥
(私が止まったら止まる)
遥
(私が走ったら走る)
遥
(どうすればいいのよ!)
遥
(....そうだ)
遥
(普通に..普通に歩こう)
遥
(ただ追いかけてるだけ)
遥
(普通に歩けばいい)
タッタッタッ
タッタッタッタッ
女の子の幽霊はいなくなっていた。
タッタッタッタッ
遥
(大丈夫)
遥
(普通に歩けばいいから)
グサッ
遥
えっ?
遥
(お腹から血が出てる)
遥
(誰が?)
遥
(どうして?)
女の子の幽霊
あははっ
振り返ると、包丁を持った女の子の幽霊がいた。
私の怖がっている姿を面白がっていたのかな...?
私が普通に歩いたからこんなことをしたのかな.....?
私は、最後にそんなことを思った。







