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その問いにフランスは 真っ直ぐな視線ですぐに答える
いつになく真剣な顔に イギリスでさえもたじろぐ
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『完成』といっても この場にはキャンバスも絵の具もない
ただ、紙ナプキンとペンがあるのみだった
この状況下に、フランスは…
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躍起になっていた
普段、上質な画材で描いている フランスとしては己の限界を 試しているようで逆に唆ったのだ
見事に描きあげて 『光はどこでも照らせる』 ということを証明したかったのだ
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そう言うとフランスはすぐに ペンを取りだし絵に取り掛かった
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また、さっきのように皆 各々好きな場所を陣取り寝始めた
その様子をヒトリぼーっと見つめる ヒトがいた
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フランスが下描きを描く手を止め イギリスに声をかけた
当のイギリスは黙っている
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その言葉にイギリスは むっとしながら答える
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その言葉を聞くとイギリスは 目を見開く
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イギリスははぁっと息を吐き 天井を見上げる
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その言葉に首を振り イギリスをこちらに向かせる
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イギリスが言葉を発しているにも関わらず フランスはそれを遮って問いに答えた
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恐怖からか、寝不足からか
イギリスにはいつもの覇気はなく ただのヒトリの青年でしかなかった
そんなイギリスをフランスは 抱き寄せ頭を撫でた
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そう悟ったフランスは とある歌を歌い始めた
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『きらきらぼし』は フランスでメロディが作られ イギリスで歌詞がつけられた曲だ
イギリス自身、 イングランドに歌ってもらったり 逆に、アメリカ達に歌っていた
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イギリスは歌声の心地よさと フランスの温かさで ちょうど眠くなってきていた
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腕の中で小さく寝息を立てていることを 確認してからフランスは イギリスをソファに戻してから 絵の作業に戻った
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フランスは最初からそのことには 気づいていたが気づかないふりをして そのまま手を動かしていた
ただ、さすがにもうそれは 通用しない
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イギリスがパチッと目を開け 寝起きであまり働いていない脳を動かす
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フランスがそう言うと イギリスはとある提案をする
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その意見に賛同しかけたフランスだが その口を止めた
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そう思い出し おもむろに立ち上がる
イギリスはそんな フランスを目で追っていた
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フランスは厨房に行き 何本かの飲み物の瓶を持ってくる
まず、レモンジュース瓶の コルクを抜き 少量、全面に垂らし始めた
その中にオレンジジュースを アクセントにいれる
飲み物をナプキンにぶちまけるフランスを イギリスは黙って見守っていた
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影に迷ったフランスは 最終的に赤ワインに決めた
赤ワインのコルクを開けた瞬間 芳醇なぶどうの匂いが 鼻をなでる
普段なら「飲みた〜い」 などと言っているが、絵を描くとなったら それは違かった
フランスは指に赤ワインを自身の グラスに注ぎ、指に少量つけ ナプキンを指で撫でる
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普段なら即断っているイギリスだが 真剣なフランスの顔に大人しく従った
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フランスは白ワインのコルクを抜き 赤ワインとは別のグラスに注ぐ
そしてフランスはスプーンで 白ワインを掬う
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テーブル1個分ほど離れ イギリスはフランスの手元を見やる
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フランスは手を素早く動かし 白ワインで直線をひく
それを何度か繰り返したところで フランスは飲み物のコルクを入れ直した
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フランスはテーブルに目を見やる
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飛び散った飲み物は拭けばいいとして 開いた飲み物は全て短期間で 飲まないといけない
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所謂、ヒト任せだ
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一段落ついたフランスは伸びをする
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イギリスはオレンジジュースを 嗜みながら「分かりました」と返事する
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コメント
4件
ナプキンうまうま(?)
初コメ失礼します!なんかお腹すいたらそのナプキン食べれそう……
ナプキンでかくね?