この世には奇妙な出来事が沢山ある 例えば、時空の歪みだったり? そんなの信じられない。最初はね
明日香
優斗!待った?
優斗
今来たとこ
明日香
着物の着付けがなかなか出来なくて
明日香
似合ってる、かな?
優斗
めっちゃ可愛い!
サイコーだよ
サイコーだよ
明日香
良かったぁ
優斗
じゃあ行くか
明日香
うん!
2人は地元の夏祭りへ来ていた
明日香
金魚すくいしたいな
優斗
沢山とってやるよ!
明日香
私もやりたい〜
優斗
明日香には無理だよぉ〜だ
明日香
優斗〜
2人は思いがよったり離れたりを繰り返して今は付き合っていない
祭りも終わりが近づいた頃
~〜ばーん
花火が高々とあがり、
明日香
ねぇ、優斗
優斗
…
明日香
ねぇ
散った。
明日香の隣から温もりが消えてた
明日香
優斗が、いない…
その時近くの屋台の提灯がひとつ 消えかけていた。
明日香はすぐに走り出す
失いたくないもの、
それは思い出なんて軽いものではなく
ファーストキスの柔らかい唇の感触
今でも鮮明に覚えている
明日香
はぁ、はぁ
初めは上手くいかなかった〇〇〇も
今となってはかけがえのない思い出
今自分が求めているのは
明日香
好き_
その人がいなくなってどうする…
私は色んな思いをかけめぐらせながら
夜道を一人で突き進んだ。
欲しいものが必ずしも手に入るとは 限らない…
そうわかっていながら、走る
が、力尽きた
明日香
はぁ、はぁ、優斗、好きだよ…
意識が薄れていく
優斗
優斗
明日香、明日香〜起きろ〜
優斗
祭り、行くんだろ?
そこは自分の家、そして今日は… 夏祭り
太陽の陽射しが眩しかった
明日香
行く!