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〜彩莉 side〜
渉
彩莉
浦田先輩にそう聞かれて、 咄嗟にそう答える
さっき真冬は、どうやってこの場所が 分かったのかは分からないけど、 急いでここに向かうって言ってた
いとこだってことを言っていいなら、 まだ浦田先輩との会話は続けられる
でも理由を言えないから、 それをどこまで「言えない」で 隠せるか……
真冬が来てくれるまで、 どうにか時間を稼がないと……!
渉
彩莉
ずっと隠してたのに、電話をした後 すぐにいとこのこと言うのは、 流石に怪しすぎる
だから、少し迷ってから……
彩莉
彩莉
観念したように、俯き気味で言う
この張り詰めたような空気が、 肌に刺さるようで痛い
今の私達はまるで、事件の容疑者と、 事情聴取をしている刑事だ
渉
やっぱり、聞かれるよね……
彩莉
渉
彩莉
今は、この方法で切り抜けるしかない
彩莉
渉
彩莉
必死に言い訳を考えながら、 浦田先輩と一問一答を繰り返す
渉
彩莉
渉
彩莉
渉
彩莉
ガチャッ
突然、入り口のドアが開いて……
真冬
真冬が中に入ってきた
優
坂田君が、驚いた声を上げる
真冬
真冬も驚いたように返した
優
真冬
えっ?
真冬
何かを言いかけて、 すぐに話題を変えた真冬
い、今、GPSって言わなかった……?
渉
真冬
渉
そういえば浦田先輩、 最初会った時とは打って変わって、 かなり性格が違うような……
真冬
彩莉
自分の隣に置いておいた鞄を 持った途端、真冬に腕を引っ張られる
そのまま、建物の外まで来てしまった
彩莉
どうしても気になって、 私の少し前を進む真冬に聞く
真冬
真冬
すると、私の鞄のストラップを いじり出した真冬
そして、何かの小さな機械を 取り出した
彩莉
真冬
真冬
申し訳なさそうに真冬が謝ってきた
彩莉
これのおかげで、さっきも真冬が 来てくれたから助かったわけだし
彩莉
真冬
じゃあもしかして、ニュースで 言ってたとある探偵って、 あの二人のことだったのかな?
真冬
彩莉
真冬
真冬
彩莉
今まで、全くそんな風には 見えなかった
真冬
真冬
あんなに仲良さそうに見えるのに、 それは表面上だけだったの……?
真冬
真冬
少し俯いて、真冬がそう言う
真冬
真冬
そう言って笑った横顔が、 少し寂しそうに見えた
じゃあ、真冬と一ノ瀬会長は、 どうして怪盗をしてるの?
そう聞きたかったけど、 思わず口をつぐんでしまった
きっと、何か特別な理由が あるんだと思う
怪盗なんて危ないことをしなきゃ いけないような、すごく大きな理由が
けど、私がそれを聞く権利はない
真冬
彩莉
突然そう聞かれて、 さっきのことを思い出してみる
GPSで私のことを見つけ出して、 そこから私を連れ出して……
彩莉
普通、自分の恋人には GPSなんてつけないよね……?
彩莉
真冬
そう言った真冬の笑顔に、 得体の知れない恐怖を感じた……
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
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そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ