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2章

「2度目に感じた好き」

〜第5話〜

次の日

桜木はる

今日は、話せるかな、

話せたらいいな、なんて期待して、

話しかけられても上手く返せないことに後悔して、

でも好きだから話しかけて欲しいな、話しかけたいな、

なんてまた言って、

なんにも変わんないことを 繰り返している日々、

桜木はる

私はいつ変われるのよ、

自分に聞いても答えなんて返ってこない、

長尾謙杜

おはよ〜!

桜木はる

わ、あ、おはよう

長尾謙杜

またぼーっとしてたんか?

長尾謙杜

せっかく天気いいんやから明るくいくでっ!

桜木はる

理由になってないよ?

長尾謙杜

え?

長尾謙杜

ま、まぁ元気に楽しく行こや!!

桜木はる

そうだね

ニコッと笑った君につられて

私も目を細めて笑う

この時が終わって欲しくないと 言わんばかりの笑顔で

朝、

教室に入ると1番に見つける ぼーっとしている君

何も書いてない黒板を見つめるようにしている君が、

どこか懐かしくて、

それが切なくも感じた、

ー数ヶ月前ー

今と変わらず朝、教室でぼーっと黒板を見つめていたのは君だった

元々内気な人ではなく、 明るく女の子らしい子で、

授業中や休み時間、放課後には

ほんわかした笑顔を友達やクラスメイトに見せていた君が、

朝はぼーっと何かを考えているような、

そんなミステリアスな所に

気が付けば

堕ちていったんだ、

そこから毎日のように朝のぼーっとしている君に

長尾謙杜

おはよう!!

桜木はる

わ、お、おはよう

桜木はる

何か、私に用でも、?

長尾謙杜

用はないけどぼーっとしてたから

長尾謙杜

声かけてみただけっ!

テンション高く声をかけていた

最初は迷惑かなって思ったけど、

段々日が経つにつれて、

長尾謙杜

おはよぉー!

桜木はる

ふふっ

桜木はる

おはよ

長尾謙杜

今日はぼーっとしてたのにびっくりせえへんのやな

桜木はる

さすがに慣れたよ?

長尾謙杜

そろそろネタ切れやわぁ

桜木はる

そんなにネタあったの?

長尾謙杜

3パターンだけ

桜木はる

3つだけかい!

長尾謙杜

ふはっ

長尾謙杜

はるが突っ込んできた〜!

きっと好きだって気づいたのはこの頃で

こうやって楽しくしてる時間が好きで、長く続いてて欲しいって

自然と思ってた

今のこの時間は

きっとあの頃の最初みたいに

ぼーっとしている君の後ろ姿を眺めているんだ、

きっと君も、

あの頃と同じように、

黒板をぼーっと見つめているのかもしれない、そう思うと、

その小さな背中も愛おしく感じて、

また君を

“好きだって感じるんだ”

第6話まで

♡400以上

ここだけ今日書き足してます!

久しぶりの物語の投稿です!

♡いっぱい押してくれてるとめっちゃ頑張って書きますっ!! そしてできるだけ早く出します!

なので♡いっぱい待ってます💞

“ 過 去 作 品 ”

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