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元社畜の俺が魔王退治?!

第14話 - 黒猫の正体編

276

2024年11月14日

#冬類

#RPG

#司類

あかまる🍓🐾໊

？？

…ははっ

？？

大当たりだよ、冬弥

ばふっ

黒猫

ニャー

冬弥

！！

煙の中から出てきたのは、あの黒猫だった。

冬弥

やっぱり…！！

司

ま、待て待て…誰か状況説明してくれ。

類

そうだねぇ。やっぱり、当人に聞くのが一番かな。

類

ねぇ、黒猫くん？

黒猫

…

冬弥

教えてくれ。今までの俺への行動の意味と目的を、全部。

黒猫

…ニャー

類

おっと、その姿で喋られても困るな。

ばふっ

？？

悪い、忘れてたわ。

？？

えっと、なんだっけ？意味と目的？

冬弥

ああ。類さんと出会ったのも、白石と出会ったのも、貴方を追いかけてる時だった。

冬弥

まるで、誘導してるみたいに…

？？

んー…

？？

まぁ、類ってのを仲間にするのも、白石ってのに会って技を習得するのも、全部魔王退治に必要だからな。

？？

たしかに誘導はした。ま、そこから上手くやってくれたのは冬弥だけど。

？？

目的はお前に魔王を倒してもらうためだよ。

冬弥

なら、俺に魔王退治をさせる理由は？

？？

それは……

？？

…言えねぇな。

冬弥

じゃあ…えっと、

冬弥

えっと…

冬弥

…

類

おや、どもっちゃった。

冬弥

う…たくさん聞きたいことはあったのに、いざとなると…

？？

…じゃ、もういいか？どうせまた会えるし。

冬弥

ま、待ってくれ！！

？？

今度は何だ？

冬弥

その…以前も誘ったが、一緒に行かないか？

？？

は？

？？

いやいや、何で？？俺は戦闘向きじゃねーぞ。

冬弥

構わない！戦わなくていい。ただ、一緒にいて欲しくて…

？？

おま…よくもまぁ、恥ずかしげも無くそんな事言えんな…

？？

悪いが断る。お前とは一緒にいれない。

？？

さっさと離してくれ。

冬弥

う…

類

…僕も、君に興味あるなぁ

？？

げ

司

えっ…

冬弥

(司さんが分かりやすくショックを受けている…)

類

ねぇ、黒猫くん。君もしかして…僕のこと知ってるのかい？

？？

あぁ？知らねぇよ。

？？

痛"ｯ！？

類

嘘を吐いたらその輪がキツくなるんだよ。

？？

ふざけんな、先に言え。

類

言う前に君が嘘を吐くからじゃないか。

類

ということは、やっぱり僕のこと知ってるんだね。

？？

…

類

どこまで知ってるんだい？

？？

…

？？

お前が、この魔王退治に絶対必要な存在だって事まで。

類

…なるほど、面白い。

類

これはただの勘なのだけれど…君も、異世界から来たのかい？

？？

…さぁな。

？？

痛"っ！？

類

異世界から来たんだね。

？？

クソが…

冬弥

…もしかして、

司

む、心当たりあるのか？

冬弥

ああ。会社の帰り道に毎日見かけた野良猫も…よく似た黒猫だった。

冬弥

やっぱり、貴方はあの時の黒猫なのか？

？？

…そうだよ。

冬弥

！！

？？

これ以上は言わねぇ…というか、言えねぇ。離してくれ。

類

…だってさ。どうする？

冬弥

あぁ、離してくれ。

類

"魔法解除(レズードル)"

？？

痛てて…ったく、酷い目に遭ったぜ。

冬弥

無礼を働いてしまってすまない。

？？

ホントにな。

冬弥

…一緒に来てくれないか。

？？

まだ言うか？無理だって言ってんだろ。

冬弥

そうか……

冬弥

…なら、俺は魔王を退治しない。

？？

！？

？？

ちょ、マジで言ってんのか！？

冬弥

ああ。

？？

なんでそこまで俺に拘るんだよ

冬弥

それは同じことが言えるだろう。何故俺に魔王退治をさせるんだ？

？？

……ああ言えばこう言う、

？？

お前にやってもらわなきゃ困るんだって。

冬弥

だったら一緒に居てくれ。

？？

うーーーん………

類

冬弥くんが駄々こねてる…

司

ああ…珍しいな。

冬弥

…頼む。

？？

…………はぁぁぁ、

？？

ったく、また計画が狂っちまうじゃねぇか…

？？

仕方なくだぞ。その代わり、絶対魔王を退治してもらうからな。

冬弥

！

冬弥

ああ！ありがとう！

冬弥

そうだ！名前は…

？？

それは魔王退治したら教えるって言ったろ？

冬弥

そ、そうだったな。じゃあ…何て呼べばいい？

？？

それはお前の好きなようにしてくれ。

冬弥

じゃあ…えっと…

冬弥

アキトでいいか？俺が勝手に、黒猫の君を呼ぶ時に使っていた名前だが…

？？

どーぞ。

▼アキトが仲間になった！

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▼経験値5000up！

▼アキトのプロフィールはメニューから確認できます。

▶プロフィールを開く

▽アキト (??) レベル ? HP 1000300/1112000 所有スキル『夜咄ディセイブ』…その他固有スキル『シネマ』『月光』スキルの詳細はここをタップ>>>> 好物パンケーキ身長 176cm 冬弥に勇者の剣を渡し、魔王退治を託した張本人。実は冬弥が会社で働いていた時に可愛がっていた黒猫らしい。 (アキトという名前はその時に付けた) 自在に人姿と猫姿になれる能力を持っている。何か色々と知っていそうだが、本人に話す気は無いようで詳細は謎に包まれている。

アキト

俺、戦闘は出来ないからよろしく。

冬弥

あぁ、そこに関しては気にしないでくれ。

冬弥

…というか、2人ともすまない。勝手に決めてしまったが、

類

うん？いいや、全然いいよ。

司

ああ。勇者は冬弥だからな。好きにしてくれて構わん。

司

アキトだったか？オレは天馬司だ。よろしくな。

類

神代類だよ。よろしくね。

アキト

よろしく。

アキト

んで、お前らはどこに向かう途中だったんだっけ？

冬弥

…ああ！そうだ、ダンジョンだ。

司

おお、そうだったそうだった。

類

じゃあ先へ進もうか。

▼ベラのダンジョン▼

冬弥

わ……綺麗な所だな。

類

ベラは「美しい」って意味なんだ。ここにいるモンスターは…

類

…あっ

冬弥

？

類

忘れてた。ここにいるのって…

司

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

アキト

…なんか、俺の後ろに背後霊いるんだけど。

冬弥

司さん…何故アキトに？

司

丁度近くにいたから…

アキト

えぇ、なんだよ。ここにいるのって『流星蜂』とか『灯火蝶』とかだろ？

アキト

司サンのレベル的には全然相手にならねぇと思うけど…

冬弥

ああ、えっと、そういう問題じゃないんだ。

類

司くんは虫が大の苦手でねぇ

アキト

え？

司

無理だ…あの羽音聞いただけで、腰が抜ける。

アキト

は？！

冬弥

まぁでも、今回は俺が技を使ってみたいだけだから、司さんが戦う必要は無い。

類

うん。サポートも僕だけで十分だから、司くんはそこでじっとしててよ。

司

うぅ、すまん…

アキト

マジかよ…ま、俺も見物しとくわ。

冬弥

ああ。

▼流星蜂が襲ってきた

流星蜂

ﾌﾞｰﾝ

▶戦う逃げる

冬弥

(最初は…そうだな、順番に使ってみるか)

▶白雨前線月夜深沈斜陽茜斬

▼冬弥の攻撃

道場で鍛えた通り、素早く前に出て細かい斬撃を繰り出した

▼冬弥は白雨前線を使った

流星蜂

ﾌﾞｰﾝｯ

▼流星蜂に51000ダメージ！

▼流星蜂の攻撃

▼類の所有スキル「フィクサー」発動

▼流星蜂は恐怖で動けなくなった

冬弥

…相変わらずチートじゃないか？

類

えぇ？そんな事無いよ。

白雨前線 ▶月夜深沈斜陽茜斬

▼冬弥の攻撃

相手の視界から姿を隠し、大きく振りかぶって一撃を繰り出した

▼冬弥は月夜深沈を使った

流星蜂

ﾌﾞｰﾝ……

▼流星蜂に53000ダメージ！

▼流星蜂を倒した！

▼経験値30000up！冬弥はレベル27 になった！

冬弥

…ふぅ

冬弥

(技の感覚もちゃんと掴めてる。一瞬斬撃がブレたが、それでも形にはなってるな。)

類

ふふ、冬弥くんの技カッコイイねぇ。ちゃんと使えてるじゃないか。

冬弥

ああ、ありがとう。まだ粗いが、なんとな形にはなってると思う。

司

流石冬弥だな！すぐに技を自分のモノに出来るとは。

冬弥

い、いやいや、そんな…

アキト

…

冬弥

アキト？どうかしたか？

アキト

あぁ、いや…

アキト

お前、ちゃんと戦えるんだなって…ちょっとビックリしただけだ。

類

おや、魔王退治を託した相手のこと、信用してなかったのかい？

アキト

信用してなかったというか…まぁ、想像出来なかったって感じだ。

アキト

えーと…かいしゃ？で働いてた時の冬弥とは別人みたいだったし。

冬弥

それは…自分でもそう思う。

司

おお。その…かいしゃ？とやらで働いていた時の冬弥はどんな感じだったんだ？

アキト

もうとにかく、めちゃくちゃ暗い。死人みてぇな顔して、つまんなそーにしてた。

アキト

飯も睡眠も、ろくにとって無かったんだろうな。流石に心配だった。

冬弥

そ、そんなこと思ってたのか…？

類

へぇ…その"かいしゃ"ってのが、嫌いだったのかい？

冬弥

嫌い……あぁ、好きでは無かったな…

冬弥

ああ、思い出しただけで痙攣が、

司

トラウマレベルじゃないか！？

類

お、思い出させてごめんね。

冬弥

いや、気にしないでくれ。

流星蜂

ﾌﾞｰﾝ…

▼流星蜂を倒した！

▼経験値30000up！冬弥はレベル30 になった！

冬弥

や、やっと3分の1まできた…

類

ふふ、レベル90なんて、そんなすぐなれるものじゃないからね。

司

だが、すごくいいペースだと思うぞ。このまま頑張ろうな！

冬弥

ああ！

冬弥

あとは…ボスを倒したら攻略完了だな。

類

ふふ、頑張ってね。

▼ベラのダンジョン奥地▼

灯火蝶の精霊

灯火、灯火…さぁ、命を灯しましょう。

▼灯火蝶の精霊が現れた！

冬弥

！？

冬弥

せ、精霊…？それに、喋るのか…

類

おや、喋る敵とはやりづらいかい？

冬弥

いや、まぁ…思えば、人語を話す敵は初めてだから、

類

強い敵は大抵、人語を理解して話すよ。これからはそういう相手が増えるかもね。

冬弥

そうか…

▶戦う逃げる

白雨前線月夜深沈 ▶斜陽茜斬

▼冬弥の攻撃

原理は分からないが剣を強く握りしめて熱を宿し、大きく斜めに斬撃をいれた

▼冬弥は斜陽茜斬を使った

灯火蝶の精霊

うっ…

▼灯火蝶の精霊に55000ダメージ！

▼灯火蝶の精霊の攻撃

▼類の所有スキル「フィクサー」発動

▼灯火蝶の精霊の所有スキル「光の加護」発動

▼灯火蝶の精霊は「光の加護」によって恐怖から逃れた

灯火蝶の精霊

灯火、灯火…消えてしまったのなら、もう一度灯しましょう

精霊の両サイドに、倒したはずの流星蜂が二体現れた。

流星蜂

ﾌﾞｰﾝ

▼灯火蝶の精霊は魂の灯火を使った

冬弥

て、敵が増えた…

類

厄介だけど、大丈夫。流星蜂は僕らに攻撃出来ないよ。

▼流星蜂の攻撃

▼類の所有スキル「フィクサー」発動

▼流星蜂は恐怖で動けなくなった

▶白雨前線月夜深沈斜陽茜斬

冬弥

(隣の二体はどうせ攻撃してこないし、やはりボスを狙うべきだろう)

▼冬弥の攻撃

素早く前に出て細かい斬撃を繰り出した

▼冬弥は白雨前線を使った

灯火蝶の精霊

うっ…

▼灯火蝶の精霊に51000ダメージ！

冬弥

(よし、これで…)

▼灯火蝶の精霊の固有スキル「命の灯火」発動

流星蜂

ﾌﾞｰﾝ……ｯ

▼灯火蝶の精霊は流星蜂と流星蜂のHPを全て吸収した

▼流星蜂と流星蜂は倒れた

▼灯火蝶の精霊はHPが全回復した

冬弥

！？

冬弥

(俺が倒した敵を蘇らせ、更にはその命を吸収するなんて…)

冬弥

(綺麗な見た目して、結構惨いことするんだな…)

冬弥

(どうする？体力が全回復してしまった。このままでは決着がつかない…1ターンで、何とかしないと…)

冬弥

(そうだ、固有スキル…使ってみよう)

月夜深沈斜陽茜斬 ▶固有スキルを使う

▼固有スキル「虚ろを扇ぐ」発動

精霊の上に籠が現れ、更に白い大きな鳥が籠を砕くような演出が出てきた。

砕かれた籠はキラキラと輝きながら落ちて消えていく。

灯火蝶の精霊

うっ……ｯ

灯火蝶の精霊

命の…灯火は、繰り返される…

▼冬弥は固有スキル「虚ろを扇ぐ」を使った

▼灯火蝶の精霊に80000ダメージ！

▼灯火蝶の精霊を倒した！

▼経験値45000up！冬弥はレベル31になった！

▼灯火蝶の精霊は何かを落としていった！

▼30000ゴールド、精霊の鱗粉を手に入れた！

▼ベラのダンジョン制覇！

▼経験値30000up！

冬弥

お、終わった…

類

ふふ、お疲れ様。だいぶ慣れてきたかい？

冬弥

ああ、初めよりは大分。

司

おお、終わったか？

冬弥

ああ。けど、もう少し探索してもいいか？

司

もちろんだ。ここにもう敵はいないし、いくらでも居れるぞ。

アキト

何すんの？

冬弥

宝箱を探しておこうと思って。

類

ふふ、そうだね。ここの宝箱も中々いいモノ入ってると思うよ。

▼宝箱を見つけた！

▼23000ゴールド、精霊のブレスレットを手に入れた！

▽精霊のブレスレットレベル28 装備すると精霊の加護で素早さが200upする。

冬弥

おお…！装備品か。

類

精霊のブレスレットか。このダンジョンの当たり枠だね。

冬弥

技も使えたし今日のノルマは達成出来たな。

冬弥

一旦ダンジョンから出よう。

司

了解。

次回>>>>ハッピーエンドの方法編

この作品はいかがでしたか？

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3件

アキト〜〜！！！！ついに揃ったな🤩まだまだアキトについて知りたい事が山ほどあるのだが、本人は頑なに話してくれなさそうだから一旦置いておいて………灯火蝶さん、めちゃくちゃ…美しい………好き………😭😭💞

Q.会社員時代の冬弥が黒猫と会ったみたいな回想が今まで無かったのは何故ですか？ A.冬弥にとって会社員時代はトラウマで思い出したくないことだからです。 (今後回想はちゃんと出てきます。番外編ですが。そうでもしないと冬弥は思い出してくれないので…)

あかまる🍓🐾໊

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