夏目貴志?
さっきと相手が逆になっただけで代り映えしないですね
的場静司
まあまあそんな悲しいことおっしゃらずに...
未熟だから変化もわからないんですか?
未熟だから変化もわからないんですか?
的場静司
未熟でなければ先ほどの結界にも引っ掛かりませんもんね
夏目貴志?
私が未熟だと...
私は貴様らなどより長く生きとるわ!
私は貴様らなどより長く生きとるわ!
的場静司
私は年齢を尋ねたつもりはないのですが...
妖風情は会話もできませんか、残念です
妖風情は会話もできませんか、残念です
夏目貴志?
私をそこらの妖と一緒にするな!
夏目はそのまま怒りに任せて的場に向かって札を投げつけた
的場静司
その術は人である私に効きませんよ
的場に向かっていった札を彼は二本の指で挟めとると、そのまま投げ返した
夏目貴志?
ちっ、この子は力はある割に術を知らぬのか...
的場静司
夏目君は祓い屋ではありませんから
的場静司
それでは今度はこちらから行きましょう
的場は紙のついた弓を夏目の右の脇腹に向けて放った
夏目貴志?
こんな弓は簡単に避けられるわ!
的場静司
ですがあなたは重心よりも右側を狙われれば左に避けるでしょう?
的場静司
すると重心は左側に偏る
これ、すごい隙ができると思いませんか?
これ、すごい隙ができると思いませんか?
的場静司
それにあなたは見落としが多すぎる
夏目貴志?
なんだと!
そこでようやく夏目はすぐそばに名取がいたことに気が付き、慌てて名取へ防御の姿勢をとった
名取周一
放たるる風は大波の如く総じて働かせよ!
名取が札を掲げると同時に夏目を中心に下からものすごい突風が押し寄せ、着物は上にめくれ上がった
夏目貴志?
小賢しい...
的場静司
攻撃を終えた覚えはないのですがね...
ちゃんと緊張感持ってます?
ちゃんと緊張感持ってます?
名取周一
瓜姫!!
瓜姫
はっ
瓜姫はちょうど夏目の真後ろにあった木陰から出てくると器用に着物を避けて自身の髪で夏目を木に縛り付けようとする
的場静司
こちらのほうもお忘れなく
すでに次の矢を継ぎ終えた的場は紙のついた弓を着物に向けて放った
夏目貴志?
しまっ
的場静司
これでチェックメイトです
矢が当たった着物は自然と夏目から離れ、矢と一緒に射程の延長線上にいた妖に向かっていった
そして夏目はぐったりと木に縛り付けられた
名取周一
変なフラグ立てないでもらえます?
的場静司
そんなもの壊してしまえばよいでしょう
ふじさき
みなさんお久しぶりです。
ふじさきです
ふじさきです
ふじさき
新年明けましておめでとうございます
ふじさき
毎度ご愛読ありがとうございます
ふじさき
みなさんの応援のおかげで♡2500突破いたしました
ふじさき
自分に自信が持てるきっかけとなり、
大変ありがたいです
大変ありがたいです
ふじさき
物語終了までに♡4000いけたら嬉しいです
ふじさき
みなさんこれからもよろしくお願いします