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『狐火神社』
ここはボクの家だった。
母上は幸せを司る、'白狐'。
父上は正義を司る、'黒狐'。
ボクはその養子の、'妖狐'。
dn_(狐姿
白狐(母)
黒狐(父)
まだ言葉も発せなくて、
鳴くことしかできなかった。
母上や父上みたいに、
火が吐けるわけでも、
神のごとく幸せを分けるわけでもなく、
ただの雪狐だった。
母上は優しく、不安も無くしてくれる。
父上は真面目で、勇気を与えてくれる。
だから、古くなったこの神社でも、
参拝しにくる者はたくさんいた。
dn_(狐姿
白狐(母)
黒狐(父)
ボクは人間になりたかった。
母上も父上も、
耳や尻尾はあるものの、人だ。
ボクは狐。
違うのは嫌だった。
その日から人になる練習を始めた。
毎日練習して、
でもなれなくて。
何日か経ったある日、、、
黒狐(父)
dn_(狐姿
白狐(母)
ガバッ_!
急に母上がボクに覆い被さった。
視界は真っ暗で、
なぜか髪がべとべとしていた。
耳を澄ますと、
父上の怒鳴り声と、唸り声。
知らない人の冷静な声。
母上は動かない。
少しして誰の声もしなくなった。
頭を動かし、母から抜け出す。
視線が高い。
手がある。
ボクは人になっていた。
辺りを見回すと、
神社を囲う黒服と白衣の人々。
心の臓を貫かれ、倒れる父上。
ボクを庇った頭の無い、母上。
足から力が抜ける。
dn_(人姿
言葉は出せなかった。
その場で立ち尽くす。
、、、と、一人の黒服が寄ってきた。
頬に古傷。
漆黒の短髪。
_黄金に輝く瞳_、、、
俺の頬に手を添え、
ニタッ、、、と微笑む。
『みつけた。』
その一言を聞いた瞬間。
dn_(人姿
強力な眠気に襲われ_、、、
ボクの意識は途絶えた。
みけねこ(主)
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