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好きになりました。

16 - 好きだったんだよ。

♥

197

2021年12月19日

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キヨ。

レトさん、ごめん!!

レトルト

!!!!

抱きついているレトさんを 俺は思いっきり抱きしめ返した。

キヨ。

俺、意地悪した!

キヨ。

ごめん!

レトルト

えっ…?

キヨ。

おちょくってたわけじゃないんだよ

キヨ。

都合いいかなって思って…

キヨ。

練習だって言って付き合わせたんだよ

レトルト

それは…期待してもいいの?

キヨ。

していいよ

キヨ。

練習とはいえ、レトさんと付き合えるって思ったら嬉しくなっちゃって

少し体を離して ヘラっと笑ってみせた。

キヨ。

チャンスだ!って思っちゃってさ

キヨ。

俺も好きなんだもん

キヨ。

そんなチャンス逃せないよ笑

レトルト

キヨくんも好き?俺のこと

キヨ。

好きじゃなきゃあんなことできないよ

キヨ。

騙してごめんね

レトルト

そっか…

キヨ。

納得した?

レトルト

うん…へへ…

キヨ。

今度は笑ってんの?

キヨ。

感情どうなってんのよ

レトルト

だってさ…嬉しくて…

レトルト

でもまた泣きそうや…

そう言ってまた俺の体に顔を埋める。

キヨ。

じゃあさ

キヨ。

練習なんかじゃなくて

キヨ。

ちゃんと付き合おうよ

レトルト

うん

キヨ。

それで許してくれる?

レトルト

許す!

レトルト

ちゃんと埋め合わせしてよね!

キヨ。

するする!

キヨ。

しますよ笑

レトルト

よかったぁ〜…

レトルト

俺ほんと不安だったんよ

キヨ。

悪かったって

上げた顔を見ると、幸せそうにふにゃふにゃした表情をしていた。

その顔にそっと手を触れてみる。

キヨ。

不安にさせてごめん

キヨ。

改めて、俺の恋人になってくれますか?

レトルト

しょうがないなあ!

キヨ。

なんでここで偉そうなの笑

まだ少し涙目なのが可愛くて

そのまま頬に軽くキスをした。

レトルト

今すごく幸せや…

キヨ。

俺もだよ

レトルト

キヨくんはさ

レトルト

いつから好きだったの?

言われて、思い返す。

いつだっただろう…好きになったのは。

キヨ。

バイトしてしばらく経った頃かな…

キヨ。

レトさんが来始めた頃ね

レトルト

そんな前…でもないのかな

キヨ。

最近かもね

キヨ。

いつも同じの買ってて気になってさ

レトルト

それだけで?笑

キヨ。

悪かったな単純で!

キヨ。

そうだよ

キヨ。

それだけで気になっちゃう単純な男ですよ

レトルト

そっかぁ…

いつも同じ時間で同じものを買う客。

忘れろって方が無理があるだろう。

弁当とかおにぎりとかも買うけれど

それとセットでポテチとみかんゼリー。

中でもみかんゼリーは好きらしく 手に取ったときの幸せそうな顔がとにかく印象的だった。

キヨ。

なんであの時間なのかなーとか

キヨ。

自炊苦手そうだなーとか

キヨ。

色々気になってくるじゃん

レトルト

キヨくん…

キヨ。

好きになったきっかけなんてそんなものだよ

キヨ。

逆にレトさんはいつから?

それこそそこでしか接点がなく

同じ大学だってことも 最近知ったばかりだけれど。

レトルト

俺は…

レトルト

キヨくんが同じ大学だって気づいてたよ

キヨ。

え!?

レトルト

最初はさ、うるさいやつだと思ったよ

キヨ。

ひでぇ笑

レトルト

でも、笑った顔とか冗談言ったりしてるのが
なんとなく好きだなーって思って

レトルト

俺がいつも行ってるコンビニでバイトしてたのは驚いたけどね

レトルト

見たことある顔だなーと思ったらキヨくんだったんよ

キヨ。

俺は全然気づいてなかったのにな…

レトルト

影薄くて悪かったな!

レトルト

とにかく、認知してもらおうと思って

レトルト

同じ時間に同じもの買ってみたわけよ

レトルト

もちろん、好きで買ったんだけどね

レトルト

それに気づいてくれたのかそうじゃないのかはわからなかったけどさ

キヨ。

俺、店長とめっちゃ噂してたよ

キヨ。

来た!って

レトルト

何気に有名人になってたんやね笑

そっか…

わざとだったんだ…

俺に印象付けさせるために わざとやってたんだな。

レトルト

友達になりたいって思ってたんだけど

レトルト

なんか違ったみたいや

レトルト

独占欲って言うんかな、俺のことだけ見てほしい!って思うようになって

レトルト

連絡先聞かれたときは内心飛び上がってたんやで

キヨ。

レトさん随分と饒舌じゃん…

レトルト

自信がついたんよ

レトルト

これで両思いやもん!

キヨ。

レトさんも策士だな…

キヨ。

俺が翻弄されてたみたいじゃん

レトルト

結果的にはそうなっちゃうかもしれんけど

レトルト

頑張ってたんだから褒めてほしい!

キヨ。

そっか…

俺はレトさんのふわふわな頭を撫でる。

いつか気の迷いでして しまったことと同じこと。

今なら堂々とできるかな…

キヨ。

そんな可愛いことしてくれてたのね

キヨ。

ありがと

レトルト

照れるやん…

キヨ。

たっぷり甘やかしていい?

キヨ。

すごくいい気分なんだよね

レトルト

なにそれ…

レトルト

めっちゃドキドキするんやけど…

俺の溢れ出る好きが伝わったのか

俺の腕の中で恥ずかしそうにしている レトさんがとてもたまらない。

今すぐ押し倒したい。

キヨ。

俺も緊張してるよ

レトルト

嘘や!

レトルト

キヨくんはそういうのなさそうじゃん

キヨ。

本当だって

キヨ。

ほら

そう言ってレトさんの手を取り 自分の胸に当てる。

レトルト

ほんまや…

キヨ。

ね?

キヨ。

俺だって普通の人間よ

レトルト

へへへ…

へらっと笑って レトさんは俺を抱きしめた。

TO BE CONTINUED…

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コメント

1

ユーザー

良かった…ハッピーエンド最高ッ!!!ウォッカさんも最高ッ!!!

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