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愛が重いよ、金満君。

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愛が重いよ、金満君。

22 - 現実もTCGも金持ってる奴が強い

♥

12

2025年08月31日

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昼休み

善光 優斗

昼ご飯を食べ終え、今は昼休み。机に突っ伏して寝ている銭場君に絵馬君。たぶん仕事の話をしに電話で席を外した金満君。

善光 優斗

そしてスマホをいじっている木生君。ちょうど良かった。木生君に聞きたいことがあったんだ。

善光 優斗

「木生君、ちょっといい?」

木生 葉

んあ?

善光 優斗

「木生君ってさ、カードゲームやってたよね?」

木生 葉

やってるけど?それがなに?やってちゃ悪いんか?

善光 優斗

ったく、なーんでコイツはこんな攻撃的なんだよ、いつも思うけどさぁ。

善光 優斗

「いや馬鹿にしにきたとかじゃなくてさ。」

善光 優斗

「最近ね、僕の妹がカードゲームのアニメにハマってさ、【児戯マスター】って名前のアニメの…」

木生 葉

あぁ。アレね。おれアレのアニメは見てないけどさ、それのカードゲームはやってるよ。結構ガチっててさ、この前も…

善光 優斗

「へぇ〜そうなんだ。だから妹も最近カードゲームやり始めたんだけど…周りにやってる子がいないみたいだからさ、僕も覚えて一緒にやりたいなって思ってさ。」

木生 葉

え?え?やり始めたの?え?何のデッキ使ってる?単色?多色?

善光 優斗

「いや、やり始めたのは僕じゃなくて妹で…あぁ、もういいや。」

善光 優斗

「木生君今度時間あったら教えてよ。僕も児戯マスターできるようになりたいんだ〜。」

木生 葉

んまぁ?いいよ?しゃーなし教えてやっても。

善光 優斗

「本当?ありがと〜!いつならいける?木生君に合わせるよ!」

木生 葉

今日の放課後。学校の最寄りの駅集合。

善光 優斗

「今日?今日でいいの?急じゃない?大丈夫?」

木生 葉

まぁまぁまぁ。いいよ。時間空けられるし。ただおれ一旦家帰りたいから一時間くらい時間潰しててくんね?

善光 優斗

「いいよいいよ!どっかカフェとかで時間潰してるし。」

木生 葉

りょ。ならまた後でな。

善光 優斗

そう言って木生君は再びスマホをいじり始めた。しかし、心なしかさっきよりも嬉しそうだ。

善光 優斗

僕は自分の机に戻ると同じくスマホをいじり始めた…。

駅前

善光 優斗

「おっそいなぁ…。」

善光 優斗

学校を終え、木生君と待ち合わせの駅で待つ。彼との約束の時間はもう一時間ほど過ぎているが、まだ奴は来ない。クソッ、これならもう少し長くカフェにいるんだった。

金満 潤

優斗。あんな奴ほっとこう。それよりも俺と一緒にデート行こ!映画見に行こ‼︎優斗と一緒に見たい‼︎

善光 優斗

「いーかーなーい!金満君今日は本当につまんないと思うよ。カードゲーム教わるだけだし。」

金満 潤

カードゲーム?トランプか?ダイスか?両方とも得意だ‼︎俺に任せろ‼︎早速俺の家で練習しよう!そうだ!なんだったら一緒にラスベガスへ行こう!空いてる日が…あっ、この週なら空けられる‼︎優斗、行こう!準備しに行くぞ‼︎

善光 優斗

「いーかーなーい‼︎盛り上がってるとこ悪いけど、トランプとかじゃないの。TCGだよ、TCG。わかる?トレーディングカードゲームのこと。金満君知らないでしょ?だから今日は金満君大丈夫だって。また今度遊ぼ。」

金満 潤

ダメッ‼︎俺だって…俺だって知ってるもん‼︎

善光 優斗

「ウソ〜?本当に〜?わかる?児戯マスターってカードゲーム。」

金満 潤

わかるよ?クレカの限度額当て合いっこするゲームだろ?

善光 優斗

「あってたまるか、そんなゲーム。」

善光 優斗

そんなこんやで話していると、僕らに近づく人影。

木生 葉

おいっすおいっす。って、なんでクソ金いんの?

金満 潤

あ゛?

善光 優斗

「まぁまぁまぁ…。金満君暇だったから着いて来たんだって。」

金満 潤

優斗、何度も言うが俺は暇じゃない。忙しいんだ。けど優斗がどうしても俺に着いて来て欲しそうな空気出すから…

木生 葉

え〜…金満も来んのか…ハァ…。

金満 潤

あ゛?

善光 優斗

「まぁまぁまぁまぁ…。」

木生 葉

まぁいいや。早く行こうぜ。

善光 優斗

「行くって?」

木生 葉

カードショップ。とりあえずカード買わなきゃ話になんねぇし。

善光 優斗

「あぁ〜!確かに!」

金満 潤

優斗!そんなとこ行ってもつまんない‼︎俺とホテル行くの‼︎

善光 優斗

「ほら!金満君も行こ行こ‼︎パック買ってあげるよ!」

金満 潤

行くっ!行く行ぐっ‼︎買って!買って!

木生 葉

おれのぶんは?

善光 優斗

「一人一個ずつね。さ、行こ行こ。」

金満 潤

ふにゅにゅー!ふにゅにゅー‼︎

木生 葉

ハァ…金満と一緒とか、だっるぅ…。

善光 優斗

「ところでさ、なんか一言ねぇの?」

善光 優斗

お前一時間以上遅刻してんだぞ。あるだろ?一言。ほらアレだよ根暗。小学校の頃習ったでしょ?相手に申し訳ないと思ったら〜?

木生 葉

え?なにが?

善光 優斗

「……いや、なんでもない。さ、早く行こうか…。」

カードショップ

善光 優斗

駅から歩いて数分後。僕らはカードショップに着いた。

善光 優斗

「へぇ〜!僕カードショップなんて初めて来た‼︎」

金満 潤

ふーん。

木生 葉

中入るぞ。

善光 優斗

自動ドアが開いて一歩お店へ踏み入れた。その時だ…

善光 優斗

「うっ!」

善光 優斗

ゲボみたいなとんでもなくクッセェ臭いが、僕の鼻を刺激した。

善光 優斗

「…っオエ‼︎」

善光 優斗

慌ててバックし外の空気を吸う。な、なんだあの空気は…⁉︎

金満 潤

…チッ‼︎なんだアレは⁉︎

善光 優斗

隣を見ると金満君も眉間にシワを寄せて心底不愉快だと言わんばかりに顔を歪めている。

木生 葉

え?お前らなにやってんの?早く中入れよ。

善光 優斗

あのゲボというかドブというか多頭飼育崩壊した家の前歩く時の臭いというか…なんであんなクッセェ臭いの中、あの根暗平然とできんだよ。

金満 潤

優斗帰るぞっ‼︎こんなとこ入れるかぁっ‼︎鼻がおかしくなるわ、こんな場所‼︎

木生 葉

あー…。臭いだろ?おれは慣れちゃったから平気だけどさ…やっぱカードショップって野郎が多いから野郎臭くなっちゃうんだよね…。

善光 優斗

コレが野郎の臭い⁈⁈人間がしていい臭いじゃないだろ…。まだ野球部の更衣室の方がマシな臭いしそうだよ。なんなんだこの店…。

金満 潤

クッソ…。お前の臭いが数十倍濃くなったような臭いだ。不愉快極まりない。優斗、俺の家行こう。頼むから風呂に入らせてくれ。なんだか俺自身まで汚れた気分だ。シャワーを浴びてスッキリしたい。なぁ頼む優斗。これに関しては本当に、絶対、約束する。エロいことはしない。絶っ対にだ。だから、頼むから一緒に風呂入ってくれ。

善光 優斗

ガチだ…!金満君の目が懇願するように本当だと言っている…!金満君がエロ無しでエロっぽいこと言ってる…‼︎

木生 葉

面倒くせぇな。早くしろよ。そこ出入り口だしずっとそこにいたら邪魔だろ。

善光 優斗

マ、マジか…。

善光 優斗

意を決して、僕は店内に入った。横には僕の腕を強く抱きしめて心底辛そうな顔をしながら金満君も続けて入る。

善光 優斗

店内は少し眩しいくらい明るい。中はたくさんのガラスのショーケースがあり、いろんなカードが売られている。不思議だ。なんでこんなにも清潔感があって綺麗なのに店内はこんな臭いんだ?

木生 葉

おっ、あったあった。これこれ。

善光 優斗

店内を歩き回って立ち止まった木生君。手に取ったのは、棚に置かれたタバコほどの大きさの箱と透明のフィルムみたいなやつ。

木生 葉

はいこれ。

善光 優斗

「なにこれ?」

木生 葉

スタートデッキとスリーブ。とりあえず初心者はこれ使ったらいいから。

善光 優斗

「ショーケースに飾られてるヤツは?アレは買わなくていいの?」

木生 葉

今はまだいいかな。あそこにあるヤツは、売られてるデッキを改造したり、ゼロからデッキ作るなら買うかな。

善光 優斗

「へぇ〜。」

木生 葉

それ合わせて八百円くらいで買えるからさ。ちょっと買ってこいよ。

善光 優斗

「わかった。」

金満 潤

優斗、俺のは?

善光 優斗

「金満君も一緒の買うの?んまぁいいよ。八百円だし。」

木生 葉

だったらそれの対のヤツ買えよ。ほらこれ。

善光 優斗

「あぁ。ありがと。」

木生 葉

あとこれおれが欲しいヤツ。このパック三個でいいよ。

善光 優斗

「……?パック?」

木生 葉

あぁ。パックって言うのはランダムにカードが入ってて…

善光 優斗

「いやそれはわかるんだよ。え?なんで僕がパック買ってやらんとダメなの?」

木生 葉

あ?んじゃなんで金満にだけ買ってやって、おれには何も無ぇんだよ。おれお前に教えてやんだぞ?

善光 優斗

「…わかった。確かにね。これパックいくら?」

木生 葉

一個三百円。

善光 優斗

「…そか。」

金満 潤

あっ!優斗ダメ‼︎根暗だけズルい‼︎俺もパック買うの‼︎

善光 優斗

「買わないよ‼︎デッキ買ってあげるんだからこれ以上買わない‼︎わがまま言わない‼︎ったく…無駄に高くついたよ。」

金満 潤

けどコイツ俺よりも百円高い〜‼︎

善光 優斗

「文句言わない‼︎そんなこというなら、もうデッキも買ってあげないよ‼︎帰るよ‼︎」

金満 潤

ふぅ…ふっふっふ…ふうぇええええええええんっ‼︎

木生 葉

ガキ泣いたぞ。お母さん何とかしろよ。

善光 優斗

「誰がお母さんだ。…金満君泣かないの。ほら、デッキは買ってあげるから。」

金満 潤

ふぅう、ふっふっふ…ふぅん…ぐすっ…うん…。

善光 優斗

金満君を何とかなだめて、デッキとパックを買った。

木生 葉

っし。んじゃ早速やろうぜ。

善光 優斗

カードショップ内に用意されてたテーブル。デュエルスペースって言ってカードゲームの大会などで使われるらしい。

木生 葉

今日は大会無いから、自由に使ってもいいし、そこのテーブル使おうぜ。

善光 優斗

木生君が先に腰掛け、向かいに僕が座る。そしてその隣を金満君が座って、僕にピタッと引っ付いた。

木生 葉

まずは、さっき買ったデッキのカードを全部スリーブに入れる。

善光 優斗

木生君に言われた通り、僕は箱を開けると、一枚一枚丁寧にカードをスリーブに入れていった。

木生 葉

カードゲームするならスリーブは絶対付けた方がいい。付けずにやるとクッソ痛むからな。角とか白くなるし、傷付くからな。

金満 潤

できた。

善光 優斗

「金満君もうできたの?すごいね〜!僕まだ半分もできてないよ。」

金満 潤

ハァ…ったく、優斗は仕方ないなぁっ‼︎こんなのもすぐできないのか⁈カーッ、ったく…しょうがないな。ほら貸せ。入れてやるから。

善光 優斗

「ありがとー!」

木生 葉

んで、入れ終わったら、シャッフルして、こういうふうに並べて…と。

善光 優斗

木生君の前に伏せられたカードが5枚、横に並べられた。そしてその隣に残った山札。

木生 葉

このゲームはカード40枚でやるゲームなんだ。最初に、5枚手札、5枚"盾"、残りが山札。

善光 優斗

「"盾"って?」

木生 葉

この並べた5枚のカード。お互いターン制でこの盾を壊しあって、最後に盾が無い状態で直接攻撃されたら負け。

善光 優斗

「なるほど…。」

木生 葉

まっ、とりあえずやろう。やりながら教えるわ。

木生 葉

まずは…先攻おれやるわ。普段はじゃんけんとかするけど。

善光 優斗

「はーい。」

木生 葉

まず先攻は"ドロー"(※山札からカードを引く)無しな。先攻な上にドローあったら、先攻クソ有利になるだろ?

善光 優斗

「ふむふむ。」

木生 葉

そして手札から一枚"エネ"をチャージ。

善光 優斗

「エネって?」

木生 葉

5枚並んだ盾の下。手札から一枚逆さで絵を上にして置くんだよ。それをこのゲームの用語で"エネ"って言う。

木生 葉

カードの左上、数字書いてあるだろ?それを"コスト"って言うんだけど、自分のターンが来るごとに"エネ"を貯めていって、その使いたいカードのコストの枚数までエネが溜まったらカードが使える。

善光 優斗

「なるほど…」

木生 葉

エネをチャージして、おれはもうできることが無いからターン終了。次お前の番。

善光 優斗

「おーけーおーけー。」

木生 葉

次は…

木生 葉

…で、直接攻撃。

善光 優斗

「これで僕負けってこと?」

木生 葉

そ!一通りのルールこんな感じ。

善光 優斗

「なるほど。だいたいわかったよ。結構簡単だね。」

木生 葉

んじゃ、おれ他のデッキ使ってみるわ。

善光 優斗

木生君が他のデッキを用意してる間、僕はチラリと金満君を見た。

金満 潤

……。

善光 優斗

隣に座る金満君はつまらなそうに頬杖を付いてスマホをいじっている。…やっぱ金満君はカードゲーム興味無いかぁ。

木生 葉

善光。ほれ、おれのシャッフルして。

善光 優斗

「あぁ、はいはい。」

木生 葉

勝った方が先攻な?最初はグー…

数分後

木生 葉

…"絶望ゾンビランド"の効果で墓地から絶望ゾンビランドを蘇生。んで、能力を使った方は破壊して墓地へ。さらに今蘇生した絶望ゾンビランドの効果でまた絶望ゾンビランドを蘇生させて、ワン捨てワンドローで…

善光 優斗

「……。」

木生 葉

さらに絶望ゾンビランドの登場時効果でワン捨てワンドローをし、また墓地から絶望ゾンビランドを蘇生して…

善光 優斗

……僕は何を見せられてるんだ?

木生 葉

絶望ゾンビランドが〜…

善光 優斗

なんかさっきから木生君、ずっと絶望ゾンビランドしか言ってねぇな。ずっと一人カードを引いては捨て引いては捨てしてるよ。これターン制のゲームじゃないの?僕のターンは?

木生 葉

…の効果で場に"シャコオルデ"を出して…特殊勝利。

善光 優斗

「あっ、終わった?んじゃ次僕の番?」

木生 葉

いや終わった。別の意味で終わった。おれの勝ち。

善光 優斗

ん?なんで?まだ木生君盾あるじゃん?あれ?木生君の山札無い。え?このゲーム、先に山札無くなっても勝ちになるの?

木生 葉

"特殊勝利"って言って、盾割って直接攻撃しなくても勝ちになる仕様があんの。

善光 優斗

「?なんで?」

木生 葉

知るかよ。制作会社に聞けよ。

木生 葉

けどまぁ、ゲームの幅広めるためじゃね?知らんけど。

善光 優斗

「はえー…。」

木生 葉

んじゃ次は…

善光 優斗

それから、僕は木生君にずっとボコボコにされた。

木生 葉

…から、このモンスターの下に12枚以上のカードがあるから効果で特殊勝利。

善光 優斗

「……。」

木生 葉

…の効果でさらに盾追加。盾が10枚以上あるから、このモンスターの効果で特殊勝利。

善光 優斗

「……。」

木生 葉

バッタがジャンプして特殊勝利。

善光 優斗

なにが楽しんだよコレ。特殊勝利特殊勝利うっせぇな。普通にやれよ。ターンよこせよ。

木生 葉

んじゃ次は…

善光 優斗

「木生君ごめん!普通のヤツない?普通のヤツ!普通に、盾攻撃し合うヤツ‼︎」

木生 葉

あぁ。じゃあコレは…

善光 優斗

あぁ、良かった。普通の持ってた。やっと僕の番が回って…

木生 葉

…で、"蝶蝶蝶"を破壊して、他のモンスターを再度攻撃可能にし…

木生 葉

…で、直接攻撃。

善光 優斗

「木生君ごめん!ほんっっっと、ごめん‼︎あの、カードゲームをしませんか…?あの…その…"3ターン"で終わるのはやめましょうよ。僕なんか負けた実感がしない。なんか気がついたら死んでた。みたいな感情になっちゃう。」

木生 葉

んなもん知らねぇよ。お前がクソ雑魚なのが悪いんだろうがよぉ!あー、初心者狩るの気持ちぃーーー‼︎

善光 優斗

あ、コイツやっぱ…!あぁ、クソ。コイツに教わろうとした僕が馬鹿だった。コイツのストレス発散になっただけじゃねぇか。

金満 潤

…ハァ。ったく、しょうがないなぁ優斗は。こんなのも勝てないのか。どれ、俺がやってやる。もうこぉーーーんな子供のゲーム、俺にかかれば圧勝だ圧勝。

木生 葉

おっ?いいのかなぁ?そんなこと言ってよぉ。お前負けたら全裸で土下座しておれのケツの穴舐めろよ。

金満 潤

気持ち悪い。お前の気持ち悪い性癖に付き合う気は無い。お前ただでさえ顔が気持ち悪いんだから、そんな気持ち悪い発言をするな。余計気持ち悪いぞ。

木生 葉

んだとテメェこの野郎‼︎んなつもりで言ってねぇよ‼︎テメェと一緒にすんなボケがあぁっ‼︎

店員

店内ではお静かにお願いしまーす!!

木生 葉

…ッチ。おら、早くしろよ。

金満 潤

ん。

善光 優斗

金満君も木生君もお互いデッキを交換してシャッフルすると、また決められた位置にカードを置く。

善光 優斗

というか金満君。ルールわかるんだろうか。このゲーム子供向けだけど専門用語が多すぎるぞ。"チャージマン"とか"速攻殴るマン"とか"メクレンダ"とか。ってか一番意味不明なのはモンスターの"召喚"と"場に出す"のカードテキストの違いだよ。何アレ?一緒じゃんあんなの。どっちかでいいじゃん。言葉遊びしないでよ。頭混乱するよ。何あの"場に出したカードは除去するけと召喚したカードはセーフ"のアレ。なんでそんなややこしいことしたの。慣れてたらともかく、初心者混乱するわ。そしてもう一つ気にくわねぇのは、メクレンダが召喚扱いになることね。あれ強すぎない?どうするの?…まぁでも強すぎるしなぁ。やっぱこういう能力使えるカードは、そりゃやっぱコストがかかってなかなか使いにくいカードなんだろうなぁ。まさか、"3コス単色で出せてメタもできるしメクレンダも攻撃しながらできる"なんてモンスター、いないだろうなぁ〜〜〜。

金満 潤

先行はお前からでいい。丁度良いハンデだろ?

木生 葉

…チッ。お前マジで二度とそんな舐めた口利けねぇくらいボコボコにしてやっからな。覚悟しろよ。

金満 潤

早くしろ。長考できるほど脳みそのキャパシティ無いだろ。

木生 葉

チッ‼︎

木生 葉

(見てろあのクソ金ブタゴリラが‼︎テメェが使ってる初心者デッキなんざ、こっちは全部構築知ってんだよ‼︎そのデッキ…攻めはクソ強ぇけど、ひき殺せなかったらクソ脆い‼︎メタもねぇし、カウンターも難しい‼︎見てろボケが…!おれの"天扉"デッキで、お前の精神へし折ってやるよ…。)

数分後

金満 潤

…で、直接攻撃。

木生 葉

は…へ…?

金満 潤

俺の勝ちでいいな?

木生 葉

…?はい…?

善光 優斗

「すっご!金満君‼︎本当に勝っちゃった‼︎しかも、4ターン‼︎‼︎すごいすごい‼︎」

金満 潤

フンッ…。なーんだ。デカい口叩く割に大したことなかったな。弱い弱い。

木生 葉

(は…?は?は?はぁ⁈)

木生 葉

(おれ…負けた…?おれ負けたの…?相手のデッキ構築知って…こっちが有利なデッキ使って…あれより金も時間も掛けてんのに…おれ、負けたの…?)

善光 優斗

「金満君すごいねぇ‼︎なんでルール知ってるの⁈意外と僕と木生君のプレイ見てたりした?」

金満 潤

別に?スマホでちゃちゃっとルール流し見しただけだけど?

善光 優斗

あぁ〜!そういえばずっとスマホいじってたな‼︎あの時ずっと調べてたんだ‼︎

善光 優斗

「けどあの短時間ですごいなぁ‼︎さっすが金満君‼︎」

金満 潤

別にぃ〜?このくらい余裕だけど〜⁇あっでも、優斗なんかじゃ無理かもね。俺くらいすごくなきゃ。

善光 優斗

「へぇ〜。」

金満 潤

優斗がぁ〜、どうしてもっ!って言うなら〜、俺、教えてやってもいいけど〜⁇

善光 優斗

「えっ⁈教えてくれるの?やった!嬉しい‼︎ね!教えて教えて〜‼︎」

金満 潤

…ったく‼︎優斗ってば仕方ないなぁっ‼︎すぅーーーぐ俺を頼りやがって‼︎…ったく‼︎はあああぁぁぁーーー‼︎なんでもできるってのも辛いもんだなぁ⁈⁈いーーーっつも困ったら俺に泣きつくんだから‼︎優斗俺がいないとなぁーーーんにも、できない‼︎一人じゃ生きてけないんだから‼︎仕方ない‼︎面倒だが優斗に教えてやるとするか‼︎‼︎はあああぁぁぁーーー…‼︎

善光 優斗

「金満君カッコいい‼︎優しい‼︎頼りになるぅ‼︎」

金満 潤

……っ⁉︎⁉︎

金満 潤

よしわかった。なら場所を変えよう。もう少し静かで二人っきりになれる場所でやろう。そうだな…近くにホテルがあっただろ?そこで一対一でやろうじゃないか。

善光 優斗

「いや別にここでいいけど。」

金満 潤

ダメッ…!!優斗ホテル行くの‼︎俺とエッチッチするの‼︎…一緒に"合体"(リンク)しよう。

善光 優斗

「しーなーい!ね、今度は僕としよ。」

金満 潤

わかった。シてやる。シてやるから…。先に俺とエッチしよ…。俺もチ◯コにスリーブ着けるから…

木生 葉

…待てよ。

金満 潤

あ゛?

木生 葉

…もう一戦やろう。

金満 潤

断る。それよりも優斗とベッドの上でデュエルする。

善光 優斗

「しないよ。」

木生 葉

さっきの手札事故ってたからぁ‼︎あれほぼ運負け‼︎もう一戦!もう一戦‼︎マジ次は勝つからぁ‼︎‼︎

金満 潤

ハァ…。何度やっても結果は変わらんが…まぁいい。相手してやる。

善光 優斗

再び二人で決闘(デュエル)するみたいだ。どうしよう…僕実況か解説キャラやった方がいいかなぁ。

木生 葉

ほらよ。シャッフルしろ。

金満 潤

ん。

善光 優斗

互いにシャッフルが終わり、盾、山札、手札の準備もできたようだ。

木生 葉

(…っ!おいおいおいおい‼︎また手札事故りまくってんだろうがっ‼︎いらねぇんだよ序盤にこのカードはぁ‼︎…だがっ、だがまだあるか?ワンチャンあるか⁈盾からカウンターで展開していけば…クッソ、相手依存になんのキチィ…)

数分後

金満 潤

ブレイク・ネイルで直接攻撃。

木生 葉

……通る。

金満 潤

俺の勝ちだな。

善光 優斗

「すっご!すっご!3ターンキル‼︎金満君すっごいねぇ‼︎さっすが金満君!さす満君‼︎」

金満 潤

別にぃ〜?このくらい普通だけど〜〜〜⁇んまぁ俺が?強すぎるのかなぁっ⁈

善光 優斗

「金満君すご〜〜〜い‼︎」

金満 潤

え〜〜〜⁈⁈

木生 葉

(るぅせぇんだよカマホモどもが‼︎キャーキャーキャーキャー馬鹿ま◯◯みたいに騒ぎやがって‼︎なぁにが、すご〜い、カッコいい。だ、じゃ!くだらねぇ‼︎クソ売女みたいなキッショコ悪いキメェ声出してんじゃねぇよクソ善光がっ‼︎んでそこのクソキモウ◯コ満も調子に乗ってんじゃねぇよ温室育ちのボンボンがっ‼︎何勝った気になって気持ち良くなってんだよアホカスがぁ‼︎一重スリーブが調子乗んな!デッキ単価ではこっちの圧勝なんだよボケ‼︎)

木生 葉

(つかどう考えてもおかしいだろ!なんで向こう最速ムーブ2回もできんだよ‼︎こっちは手札事故りまくるわ、盾からカウンター引けねぇわの負の二重奏だよっ‼︎おかしい!これはどう考えてもおかしい‼︎)

金満 潤

俺のチ◯コがアップして、優斗にアタック。アタック中に中出し宣言。

善光 優斗

「んー、秩序ってもんはないのぉ〜?」

木生 葉

もう一戦!マジのガチで本当に最後‼︎あともう一戦だけ‼︎

金満 潤

断る。今度は優斗とするんだ。優斗〜、俺が勝ったら優斗は今日から俺の性奴隷な。おっと拒否権は無いぞ。首輪着けて飼い慣らしてやる…フッフッフッ…グウェッヘッへェア‼︎‼︎

善光 優斗

「んじゃ金満君が負けたら、僕の性奴隷ね。…これから一人でイクの禁止にしようかなぁ。たくさんいじめて僕に触られただけで気持ち良くなっちゃうエッチな体に調教するね。」

金満 潤

ドゥウェへドゥへドゥへッ⁈⁈ハヘハァッ‼︎⁇

木生 葉

後でやれ‼︎そのキショいノリィ‼︎まず先におれとしろよ‼︎

金満 潤

ぶち殺すぞ。誰がお前なんかと。

木生 葉

そっちじゃねぇよ‼︎カードゲーム‼︎あともう一戦だけ‼︎マジで!

金満 潤

くどい‼︎何度やっても結果は同じだ!お前は負ける‼︎お前の負けは約束された未来だ‼︎くだらない!お前に勝つことなんてなぁ、俺からしてみればただの作業だ‼︎面倒だ、誰がやるかっ‼︎

善光 優斗

「金満君そんなに言わなくても。やってあげなよあともう一回くらい。」

金満 潤

ふんっ!やらない理由がもう一つできた!優斗がアイツの肩を持つんなら尚更やんない‼︎

善光 優斗

「金満君…」

善光 優斗

「何その態度?気に食わない。金満君、僕の性奴隷でしょ?…早く木生君と(カードゲーム)しないと…このスイッチ、押しちゃおうかな…。」

金満 潤

…っ⁈そっ、そのスイッチは…‼︎

善光 優斗

「そう。金満君わかるよね。だって、全身にブルブルするの身に付けてるもんね…。いいのかなぁ僕の言うこと聞かなくて。このスイッチ、押しちゃおうかな…。」

木生 葉

マジでそんなエロ同人みたいなことしてんの?

善光 優斗

「いや?これただのスイッチのおもちゃだよ。ガチャガチャのやつ。特になんも無い。ただこれ金満君に見せながら押すと金満君ビグンビグンなる。おそらくだけど強すぎる思い込みのせいで、催眠術かかったみたいに体が反応しちゃうんじゃない?知らんけど。」

金満 潤

優斗ダメッ…!それ押したら…じゅんくん気持ち良くなっちゃう‼︎エッチな声出るからぁ…ら、らめぇ…!

善光 優斗

「んじゃどうするの?押して欲しくないなら。木生君とするしかないんじゃない?」

金満 潤

うっ、うぅ…わかったぁ…。んもう、優斗のいじわりゅ…。

木生 葉

あーあ。野郎同士のこんなん見せられても気持ち悪いだけだな。女いねぇの?女はよぉ。

金満 潤

早くしろよボンクラ。お前と俺は時間の価値が違うんだよ。なんの生産性も無い馬鹿が、俺の貴重な時間を奪うな。

木生 葉

チィッ‼︎‼︎

金満 潤

ほら、シャッフル。

木生 葉

…待て。今回交換してシャッフルは無しにしよう。

金満 潤

あ?

木生 葉

…善光。お前がおれらのカード、シャッフルして。

善光 優斗

「え?僕?うん。いいけど。」

金満 潤

……。

善光 優斗

さっきの余裕の無い表情とはうってかわって、ニヤニヤと不適な笑みを浮かべる木生君。なんだ?僕にシャッフルさせることに何か意味があるのか?

木生 葉

盤面も手札もお前が配って。

善光 優斗

「わかった。」

善光 優斗

言われた通りにカードを配り終えると、手札を見た木生君がニヤリと笑った。

木生 葉

ほぉーーーらな。思った通り。

金満 潤

……。

善光 優斗

「え?何が?」

木生 葉

いーや、こっちの話。さ!早速やろうぜ‼︎…次も勝てるといいなぁっ‼︎金満‼︎

数分後

金満 潤

グッド・プラントで直接攻撃。

木生 葉

…通る。

金満 潤

なら俺の勝ちだな。

善光 優斗

「今度は良い勝負だったんじゃない?5ターンかかったじゃん。」

木生 葉

るっせぇっ‼︎黙れボケ‼︎‼︎天扉デッキが5ターンで負けるわけねぇだろ⁉︎⁉︎

善光 優斗

「けど5ターンで負けてるじゃん。」

木生 葉

(は?は?は?はぁっ⁈なんで負けた?なんで負けた?なんで負けたぁっ⁈)

木生 葉

(おかしいおかしいおかしいおかしい‼︎‼︎)

金満 潤

お前…俺がイカサマして勝ったと思ってただろ…。

木生 葉

そうに決まってんだろっ‼︎じゃなきゃおかしい‼︎この勝負も、なんかやったんだろう⁉︎なぁ‼︎

金満 潤

ハァ…。確かに、最初の二回はイカサマしたな。お前の予想通り、シャッフルした時に細工した。だが今回の勝負はなにもしてないぞ。お前は純粋に負けた。

金満 潤

まぁ最初の二回も、イカサマする必要はあまり無かったんだ。勝てるからな。ただ、早く終わらせたかったからイカサマしただけ。

金満 潤

お前が俺に勝てないのは、プレイングも運も、俺に劣るから。お前は勝てない。何度やっても。一生な。

木生 葉

チッ…チッ…チッ…チッ…チィッ‼︎

善光 優斗

ありゃま。木生君ブチギレだ。眉間のシワが"州"て見えるぐらい寄せられている。脚も貧乏ゆすりしまくりで、もうとんでもないくらい木生君は怒ってる。

善光 優斗

「まぁまぁ木生君。元気出しなよ。確かに金満君には負けたけどさ、僕には勝ったじゃん。すごいよ。金と時間かけた甲斐があったじゃん!それに…ほら、木生君のカード。キラキラしてるのいっぱいでカッコいいよ!これレアなやつなんでしょ?いいなぁ、カッコいいなぁ!だから、まぁ…ほら、元気出しなよ!」

木生 葉

るぅっっっせぇなぁっ‼︎ぶち殺されてぇのかテメェはあぁぁぁっ‼︎‼︎

金満 潤

それだけ時間も金もかけたのに1000円以下のデッキに負けたのか。哀れだな。

木生 葉

テメ表出ろ。次は拳でリアルデュエルしてやるよ。

善光 優斗

「木生君それは本当にやめた方がいい。死ぬか致命傷の二択しかないから。」

金満 潤

お前風呂入らないだろ。直接触りたくない。やるなら手袋とマスクと手頃な棒を用意してくれ。

木生 葉

るっせぇなぁ、二日前に入ってるわ!

善光 優斗

「毎日入ってくれよ。」

木生 葉

つか何⁈手袋とマスクと棒って⁈おれ叩かれるの?おれは叩けば出る埃かなんかか⁈

善光 優斗

「カードゲーマーとしての誇りはボッコボコにされたけどね。」

木生 葉

黙れ。くたばれ。

金満 潤

だが、店を出るのは賛成だ。もうこの屎泥処と一秒でも早くおさらばしたい。

木生 葉

フンッ!

善光 優斗

「あー…。拗ねちゃった…。」

カードショップ 出入り口前

善光 優斗

お店の外を出てみると、空は少し暗くなっていた。今朝見た天気予報では、まだまだ真夏日が続くみたいだが、でもやっぱり徐々に夏は終わり始めている。

善光 優斗

「なんか空気が美味しいね。息がしやすいよ。」

金満 潤

あぁ。まったくだ。やっと息が吸える。ンンッ…ハァ…。

金満 潤

ずっと息を吸わなかったからか…体が少し重いな…。ンンッ…ンン…。

善光 優斗

「金満君ずっと息してなかったの⁈」

金満 潤

吐いてはいたな。吸ってはないが。

善光 優斗

「マジか⁈すごいなぁ、二時間くらい息吸ってなかったんだ!金満君すごいよ‼︎水泳選手とかなれるんじゃない?」

金満 潤

別にぃ〜⁇そこまですごくないと思うけどなぁ〜〜⁈んでもでもっ、やっぱり俺ってぇ〜そこいらの有象無象とは、レベルが違うっていうか〜〜〜⁇んまぁ?んまぁまぁ?別にこん〜のくらい俺からしてみれば?普通っていうかぁ〜⁇まぁ?俺が?すごすぎるのかなぁぁ〜〜〜⁈⁉︎

木生 葉

くねくねしてんじゃねぇよ気持ち悪りぃな。じゃあ一生息止めてろカス。

金満 潤

おっ、雨に濡れた汚い負け犬がぁ、キャンキャンキャンキャンやかましいなぁ!床でも舐めてろ負け犬ぅ〜。

木生 葉

テッ…メェ…‼︎

善光 優斗

「はいはいはい。ケンカしないよ〜。今日はもう帰ろ。もう暗くなって来ちゃったから。また明日…じゃない、また月曜日。好きなだけケンカすればいいから。」

金満 潤

優斗、今日の晩御飯なにするの?

善光 優斗

「晩御飯?ん〜、わかんない。お母さん作ってくれると思うし。」

金満 潤

ちーがーう!俺の!俺の今日の晩御飯‼︎

善光 優斗

「えっ?いや…知らない…。」

金満 潤

ったく、優斗ってばまーだ決めてないのかぁ。カァーーッ!ったく、俺がいないとほーーーんとなぁーーーんにも決められないんだから。ん〜、そうだな〜。俺は今肉の気分だ…。ガッツリ肉が食いたい。…アサードがいいな。優斗、アサード作ってくれ。

善光 優斗

「えっ、やだ。」

金満 潤

あぁ、アサードっていうのはアルゼンチン料理で、肉をな、数時間かけてじっくりと…

善光 優斗

「そうじゃない金満君。確かにアサードが何かわかんなかったけど、そうじゃないよ。作らないよ僕。普通に家帰るから。」

金満 潤

え?だから俺達のうちに…

善光 優斗

「俺達やめて?金満君は、金満君のおうち。僕は、僕のおうち。善光優斗の家に帰るからね。」

金満 潤

ひっ…ひっぐ…うっう…やっ…ダメェ…うぅ…ひっぐ…

木生 葉

なぁ、お前明日か明後日どっちか暇?

善光 優斗

「僕?あぁ。空いて…」

金満 潤

優斗俺と出かけるから空いてない…。ひっぐ…うっ…うっ…キモいなお前。…うぅ…ひっぐ…

木生 葉

すっこんでろキチガイ。お前に話してねぇわ。

善光 優斗

「空いてるよ〜。」

木生 葉

なら明日さ、お前んち行っていい?

善光 優斗

木生君が僕んち?珍しいな。じゃあ僕、木生君と二人きり…?えっ⁉︎木生君と僕、男二人、何も起きないはずがなく…⁉︎

金満 潤

ダメッ‼︎優斗ダメッ‼︎絶対にダメだ‼︎会うな‼︎俺許可してない‼︎ダメッ‼︎いいの?会ったら俺、優斗のこと嫌いになっちゃうよ⁈いいの⁈俺に嫌われたくないでしょ⁈だからダメッ‼︎そいつと会うのダメッ‼︎メッ!メッ‼︎

善光 優斗

「あっ…あっ、ふーん。…いいよ。たぶんその日…家に僕一人だと思うし…。んっ、んん…あぁ…。その日さぁ…親も妹も買い物行くと思うしぃ…うん。いいよぉ…。」

木生 葉

お前そのキモい吐息やめろ。出すな色気を。良い男感出すな。気色悪いわ。

金満 潤

優斗なら俺が行く‼︎俺明日も忙しいけどぉ‼︎優斗のために空けるから‼︎俺が行くからそいつ追い払って‼︎俺が優斗とセッ◯スするの‼︎‼︎

善光 優斗

「んっ…んん…何時から…する?」

木生 葉

あっ、妹いねぇならいいわ。行かない。おれお前の妹とカドゲ(カードゲーム)したかっただけだから。

善光 優斗

「あ゛?」

金満 潤

優斗‼︎ほら!コイツ行かないって‼︎だから俺が…

善光 優斗

「ちょと金満君黙って。静かにして。」

金満 潤

でもでもっ…!

善光 優斗

「あ゛?何?黙らせて欲しいの?…口の中ぐちゃぐちゃになるようなキスされたくなかったら黙ってろ…!」

金満 潤

っっっ…⁈⁉︎はいっ…!

善光 優斗

「オイゴラ根暗。優衣に何するきだ。」

木生 葉

お前の妹、優衣って言うの?へぇ〜。いや別にカドゲしたかっただけだけど。

善光 優斗

「…ふーん。」

木生 葉

あ?何その目。ちょ、おい、やめろよ。

善光 優斗

「…手出そうとしてる?」

木生 葉

するわけねぇだろっ‼︎おい、馬鹿!やめろ‼︎ほんとに、本っっっ当にそんなのねぇから‼︎ちょ、マジやめろよ!ちょ…マジないって‼︎

善光 優斗

「怪しいな、その焦りよう。無いなら無いの一言でよくない?」

木生 葉

いやっ…お前冗談抜きでガチでおれの事疑ってんだろっ‼︎おれマジでそういうの無いから‼︎…いや、確かに、おれ過激な事言うよ。女叩きもするよ。けど流石に、越えちゃいけないラインは越えない‼︎友達の妹に手出すとか終わってんだろ人間性‼︎

善光 優斗

「本当に?その越えちゃいけないラインの内側に"友達の目の前じゃなければ友達の妹◯していい"は入ってる?」

木生 葉

入ってるわけねぇだろボケが‼︎するわけねぇだろ‼︎

善光 優斗

「ふーん。じゃなんで妹と会いたいの。」

木生 葉

いやだからっ…!さっきも言ったけど純粋に一緒にカードゲームやりたかっただけで…マッッッジで、エロとか一切無い‼︎おれ基本カードゲームは大会とかオフ会とかでしかやんないから、身近にできる奴がいるならやってみたかっただけだから!

善光 優斗

「ふーん…。」

木生 葉

もうそんなに警戒されるならいいわ…。別にそこまでやりたいわけじゃねぇし…。

善光 優斗

「ダメとは言ってなくない?」

木生 葉

めんどくせぇなぁ、お前。

善光 優斗

「んー、まっ、いいよ。優衣とカードゲームしても。優衣にも聞いとくけど、明日家にいれると思うから。」

木生 葉

マジ?サンキュ〜。

善光 優斗

「また詳しい日程は夜RINEするよ。」

金満 潤

あの…優斗…その…

善光 優斗

「ん?どちたの金満君。」

金満 潤

うぅ…くぅん…その…ワッ…ワッワッァ…!

善光 優斗

「?」

金満 潤

そのっ…俺…うるさくしたから、その…ふ…ふさいでぇ…。

善光 優斗

「?何を?」

金満 潤

お…俺の…うるさい上のお口。優斗のキスでふさいでぇ…!

善光 優斗

「え、やだ。」

金満 潤

グルルガァッーーー‼︎‼︎

善光 優斗

「唸らない唸らない。帰るよ金満君。途中まで送って行くから。ほーら、ゴーゴー。」

善光 優斗

「んじゃ木生君。また明日〜。」

金満 潤

グルルヴァン‼︎グルルヴァン‼︎

木生 葉

んじゃね〜。

木生 葉

……。

木生 葉

(フッ…バーカ。おれがマジでカードゲームの為だけに善光の妹に会うわけねぇだろ。…ボコボコにするに決まってんだろ。金満に踏みつけられたおれのカードゲーマーとしてのプライドは、善光みたいなルールも理解してねぇクソ雑魚プレイヤーをボコボコにしたくらいじゃ満たされない。もっと強い奴じゃねぇと…強い奴かつ、このおれが、圧倒できるレベルの奴をボコボコのボコにするまで気がすまねぇ…!悪いな善光の妹。まだ会ったこともねぇけど、お前のことを二度とカードゲームできなくなるぐらい、ボコボコにしてやるよ…。おれのこの環境デッキ"獄炎鳥"デッキでな…‼︎)

善光家 リビング

優衣

ターン貰います。"ペヤンドゥ"チャージして、軽減して"注文の多い料理人"を召喚。登場時効果でワンドローして、"元気ハツラツASM"場に出します。元気ハツラツASMの効果で、さらにもう一体、元気ハツラツASM出して、効果で"アンチハチ公"を場に出します。さらにアンチハチ公の効果で"寝起きのバニーガール"を場に出して、SA付与します。寝起きバニーガールで攻撃。通りますか?

木生 葉

…はい。

優衣

寝起きバニーガールの効果で、攻撃が通ったんで特殊勝利っと…

優衣

やったー!お兄ちゃん勝ったよー‼︎

善光 優斗

「すごい!すんごいよ優衣‼︎やったー‼︎さっすが優衣‼︎お兄ちゃんびっくりしたよ!優衣こんなに強いんだね!3ターンで倒しちゃったじゃん‼︎優衣すごいね‼︎めちゃくちゃすごいよ‼︎」

優衣

えへへー!

金満 潤

優斗!俺とやろ‼︎ちなみに負けたら…フッフッフッ…グウェッヘッへェ‼︎

木生 葉

……。

木生 葉

…特殊勝利多すぎな。このゲーム。

愛が重いよ、金満君。

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