それからも嫌がらせは止むことはなかった……。
靴箱に虫が入ってたり、画鋲が敷きつめられていたり。
机が落書きまみれになってたり、教科書が捨てられてたり……。
ゴミや水を投げつけられたり。
施設の先生には相談したけど、英くんには何も言っていない。
ただでさえ周りに言ってもらってるのにこれ以上迷惑をかける訳には行かない。
〇〇
(あぁ……大丈夫、大丈夫。)
〇〇
(このくらい大丈夫、なんともない。)
〇〇
あっ、部活……
〇〇
行かなきゃ……。
小百合
(どうして、何やっても折れないのよ……!!)
小百合
(もういい、こうなったら……)
〇〇
すいません……、。
〇〇
遅れました……。
国見英
別にいい。
〇〇
うん、ごめんね。
〇〇
今すぐ仕事やるから。
国見英
…………。
及川徹
……ねえ、あれ大丈夫なの?
及川徹
〇〇ちゃん、相当疲れてるように見えるけど。
国見英
……分かってます。
及川徹
ちゃんとケアしてあげなよ?
及川徹
バレー部唯一のマネージャーが居なくなったら困るし!
国見英
……はい。
国見英
……〇〇。
〇〇
ん?どうしたの?笑
国見英
何か隠してない?
〇〇
…………。
〇〇
別に?何も隠してなんかないよ?笑
〇〇
だって英くんに隠し事したら塩キャラメル5個だもん笑
国見英
…………隠し事してたら塩キャラメル10個だけどな笑
〇〇
え、10個も取るの?!
国見英
当たり前だろ笑
〇〇
えぇ……鬼畜!
国見英
なんとでも言え。笑
〇〇
ぷっ笑
国見英
笑
〇〇
(昨日は英くんにバレたかと思った……。)
〇〇
(どうか、バレませんように……!!)
小百合
〇〇さーん!
〇〇
あ、はい!
小百合
昼休み、今までの事を謝りたいので屋上に来てくれませんか……?
〇〇
え、……?
小百合
その、今までの事を後悔して謝った方がいいんだって思ったので。
〇〇
わ、分かりました……?
小百合
わぁ、〇〇さんなら了承してくれるって信じてました!!
小百合
じゃあよろしくお願いしますね!
〇〇
は、はい……?
〇〇
(やっとあの日々が終わるのかな……?)
〇〇
(それにしてもなんで屋上……?)
〇〇
来ましたけど……
小百合
あ、待ってました!
〇〇
それで……?
小百合
あの、準備があるので目閉じてて貰ってもいいですか?
〇〇
いいですけど……。
〇〇
(準備とは……?)
小百合
(チョッロ……)
小百合
(こういうとこウザイわぁ……)
小百合
私、最初は〇〇さんとあきちゃんの仲、引き剥がそうとしてたんですよ。
〇〇
は、はぁ……?
小百合
でも、あきちゃんにどんなことしても無理だなーって思ったんです。
小百合
だから、もう〇〇さんを壊そうと思って!
〇〇
(私を壊す……?)
〇〇
それって、どういう……
ドンッ
〇〇
えっ……?
小百合
でも、〇〇さんも何しても壊れないから、……
小百合
だから、死んでくれません?ニコッ
〇〇
あ、……。
そっか私、死ぬんだ……。