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眠った恋

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眠った恋

1 - 眠った恋

♥

2,278

2021年12月25日

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🎅🏻 Happy Merry Christmas 🎄

今回は連載ではなく、 このお話だけで完結するように しましたぁ!!

少し長いかもしれませんが 良ければ読んでくださると 嬉しいです😭

ハートとかコメントとかブクマして下さる方とかフォロワーさんがいてくださって幸せいっぱいです♡♡

無言フォロー、ブクマとかも 全然大丈夫なので お気にせずでお願いします☺️

このお話はBLを含みますので 苦手な方はご了承ください。

では、どーぞ🎁

こくん

ふぁ〜、今日はアラームがなる前に起きれた!!

朝が苦手な僕は珍しく アラームがなる前に目を覚ました

大きく伸びをして カーテンを明けお日様の光を浴びる

こくん

こんな優雅な朝いつぶりだろ笑

そう思っていたのは束の間だった

机の上に置いてあるスマホが 大きな音を立てる

こくん

あ、わんわんからだ

スマホを手に取って 耳に当てる

こくん

もしもし、わんわん??

りくん

もしもし〜??
じゃないよ!!

りくん

今どこ??

悠然とした僕とは対称的に 焦った声が聞こえる

こくん

どこって家だけど??

りくん

えええ!?
もう、集合時間とっくに過ぎてるしさっきから何回も電話かけたのに繋がらないからみんな心配してるよ!?

こくん

え、

一気に血の気が引いた

壁にかかっている時計を見ると もうお昼過ぎだった

こくん

全然朝じゃないじゃん!?

僕は早口でごめんとりいぬくんに伝えて 電話を切り、支度を始めた

急いで電車に飛び乗る

タクシーで行こうとしていたが 電車の方が断然速かった

こくん

はぁ...はぁ

息を整え、メンバーや スタッフさんからの連絡を 返していた

こくん

ん??

メンバーのグループLINEを開いて 驚く事実がもうひとつあった

りくん

メンバー2人と連絡つかないは
結構ひどいね笑

なくん

2人来たらお説教だね😠

ジくん

2人とも今頃夢の中なんやろな笑笑

さくん

絶対起きてこのLINE見たら
血の気引くわ笑笑

なくん

最近はころちゃん遅刻しなくなったと思ったんだけどなぁ...

ジくん

まぁ、るぅちゃんは逆にするようになったから耐性ついたわ笑笑

りくん

るぅちゃん...🥺

さくん

てか、あいつら全然起きなくね??笑笑

りくん

稀に見る大遅刻だね

なくん

2人揃ってね笑

1時間前のLINEだった

るぅとくんも遅刻しているらしい

謝罪の文を送ろうと 文を打っていると

るくん

すみませんでした
あと30分程で着きます

るぅとくんからのメッセージが 映し出された

こくん

すみません
僕もそれくらいに着きます

続けて僕も送信した

電車を降りて速攻で スタジオに向かって走っていると

僕より少し背の高い 見覚えのあるシルエットの人が 前を走っていた

こくん

るぅとくん!?

るくん

え、ころちゃん!?

どうやら僕達は 同じ電車に乗っていたらしい

こくん

おはよ

るくん

もうお昼ですよ

僕らは互いの顔を見た

こくん

めっちゃ顔焦ってたよ笑

るくん

うるさいなぁ!!
ころちゃんもですよ!!笑

こくん

絶対怒られる

るくん

そりゃそうですよ
1時間も遅刻してるんですから

なんだか自分たちが馬鹿らしく 思えてきて笑いが込上げる

こくん

1時間も遅刻はやばいね笑笑

るくん

しかも2人して笑笑

こんなところをメンバーに見られたら相当軽蔑されるだろう

るくん

なんで遅刻したんですか??

こくん

別に昨日そんなに遅く寝たわけじゃないし、なんなら寝るの早かったんだけど...

るくん

あ、僕もです!!

るくん

絶対寝坊するはずない時間に寝たのに起きたらお昼でびっくりしました

間抜けなことを真面目に話している

るぅとくんはわりとなんでもこなすオールマイティな人だ

なのに時々遅刻をしたり、子どものように無垢な姿を見せる

そういうところが好きだ

るくん

ころちゃんと一緒にいたから
遅刻癖移っちゃったなぁ笑

こくん

僕のせいにするなよ!!笑

無邪気に笑って 僕のことを惑わせる

るくん

そういえば最近ころちゃん家
行ってないなぁ

こくん

るぅとくんは文句ばっか
言うから入れない!!

僕は少し意地悪なことを言うと

るくん

えー!!なんでですか!!

ムキになって 困った顔をする

るくん

文句なんか言ってません...

少ししょんぼりして 口を尖らしている

こくん

...可愛いなぁ((ボソッ

そういうところが好きだった

だから僕は るぅとくんと距離を置いた

昔はほぼ同居していたくらい 仲が良くていつも一緒だったけど

そばにいればいるほど メンバーとして見れなくなって

好きになっていった

時間が経てば 消えると思っていたけど

どうやらそう簡単には 変わらないみたいだ

こくん

早く行くよ!!

るくん

え、待ってぇ

僕は気持ちを悟られないように るぅとくんを置いて走った

無事、スタジオに着き リハーサルが始まった

正直、るぅとくんのことで 頭がいっぱいで 集中なんて出来なかった

ジくん

ころちゃん、遅刻したこと気にしてんの??

元気がないことを察したのか 休憩中にジェルくんが声を掛けてきた

こくん

まぁ反省はしてるよ

ジくん

大丈夫やって!!
遅刻ぐらい誰でもするから!!

肩をポンポンと叩いて 励ましてくれた

遅刻のことを気にしてる訳ではないが元気づけてくれるジェルくんの優しさに涙が出そうになった

気づけば外は暗くなっていて リハーサルが終わり解散する頃には 気温も下がって肌寒かった

りくん

うーわっさむっ

なくん

りいぬくん相変わらず薄手だよね

ジくん

見てるこっちが寒いわ笑

りくん

だってコート嫌なんだもん

ジくん

変わっとるなぁ笑

なくん

てか、お腹空かない??

さくん

ラーメン食べたい

なくん

え、いいね!!いこーよ!!

さくん

お!!じゃあ今日遅刻したころんとるぅとの奢りだな!!

るくん

え〜!!なんですかそれ!!

りくん

じゃあ俺も行く〜!!笑

こくん

まぁいいけど〜笑

なくん

じゃあ、決まり!!

僕らはラーメンを食べて 帰ることになった

こくん

じゃあまた明日ね

なくん

明日は遅刻するなよ!!笑

るくん

気をつけます...

さくん

じゃーな!!

りくん

ばいばーい!!

ジくん

またね!!

僕とるぅとくんは家が近いことから 2人だけで帰ることになった

るくん

うぅ...寒いですね

マフラーに顔を埋めて 手を擦っている

昔は普通に手繋いでたな

ふと昔の記憶が蘇る

こくん

さむっっっ

るくん

ころちゃん声おっきい笑

その日も今日くらい寒くて 家に帰る途中だった

るくん

じゃあ、手貸してください!!

こくん

なに??

僕は右手をるぅとくんに差し出した

すると、るぅとくんは僕の手を握って るぅとくんの上着のポッケに 繋いだ手を入れた

るくん

あったかいですか??

るぅとくんの顔は 寒いせいか少し赤くなってて

僕は1人でドキドキしていた

こくん

うん...あったかい

るくん

良かった☺️

優しく微笑む横顔が 本当に綺麗で

時間が止まればいいと思った

ずっとこうしていたい

その日はわざとコンビニに寄って 満腹だったが2人で カップラーメンを買って

近くの公園でたわいもない話で 盛り上がっていた

そんな時間が愛おしかった

るくん

ころちゃん??

るぅとくんの声で 僕は我に返った

こくん

あ、なんだっけ

るくん

また、話聞いてない!!笑

そういえば昔よく 話聞いてないって怒られてたっけ

るくん

...変わってないですね

少し悲しい表情をして呟いた

こくん

何も変わってないよ

るぅとくんは僕に変わって ほしかったのかもしれない

僕がるぅとくんを避け出したことで距離ができたのもあるが

るぅとくんも僕を避けているように見えた

嫌われたのかもしれない

最初はすごく悲しかったし どんなに辛くてもいいから そばにいることを選べば 良かったと思うこともあった

でも今はそれで良かったと 少しだけだけど思える

いっその事僕を嫌ってほしい

るくん

僕、今日はころちゃん家
泊まろ〜っと

明らかに空元気で 笑うるぅとくんの目には 涙が溜まっていた

僕は気づかない振りをして

こくん

絶対やだ!!笑

空元気で笑って返した

るくん

また、2人で遅刻しちゃったら
どうするんですか!!

こくん

だからって僕の家に泊まるのは意味わかんないでしょ!!笑

るくん

絶対泊まります!!

1度決めたら考えを曲げない

こくん

るぅとくんこそ変わってないね

るぅとくんが頑固になった時 僕がいつも言っていたセリフ

こくん

しょうがないなぁ

るくん

わーい!!

るぅとくんが無邪気に喜ぶまでが 僕たちのお決まりだった

るくん

おじゃましまーす!!

こくん

ただいまぁ〜

結局るぅとくんに押し負けて お泊まりすることになったけど

お泊まりなんて何年ぶりだろう

るくん

はいぼーく、ひーろー🎶

キッチンで鼻歌を歌いながら 食器を洗うるぅとくん

まるで数年前に戻ったみたい

こくん

食器なんて洗わなくていいから笑

こくん

僕が後でやるから

るくん

ころちゃんはそんなこと言って
いっつも溜めてるじゃないですか

正論を言われて僕は黙り込む

るくん

編集は終わったんですか??

こくん

まだだ!!

朝やろうとしていた編集が まだ残っていた

食器洗いは任せて 僕は作業部屋に向かった

気がついたら2時間ほど経っていた

こくん

やっと終わったぁ〜

疲れて伸びをすると、 ドアをノックする音がする

るくん

おつかれさまです

ホットミルクをるぅとくんが 持ってきてくれた

こくん

相変わらずタイミングバッチリだね笑

るくん

あんなに一緒にいたら
分かりますよ笑

ホットミルクの甘さや温かさも 僕好みで全て完璧だった

こくん

さすがるぅとくん!!

僕が褒めると嬉しそうに 照れて笑った

相変わらず素直な人だ

るくん

お風呂あと少しで沸くので
入って下さいね

こくん

泊まりにきたお客さんなのに
そこまでさせちゃってごめんね笑

そう言うとるぅとくんは 驚いた顔をして ぎこちなく笑みを浮かべた

るくん

いつもならありがとうって返すのに

るくん

気を使えるようになったんですね!!笑

るくん

変わらなくていいのに...((ボソッ

僕を小馬鹿にしていたが 目だけは悲しそうだった

2人ともお風呂から上がり、 2人でバラエティー番組を観ていた

こくん

あはは笑笑

るくん

ふふっ笑笑

2人の笑い声が部屋に響く

本当に懐かしくて 色々思い出す

お風呂上がりにアイスを食べて るぅとくんがソファにアイスを こぼして軽く喧嘩になった事

僕がお酒に酔って 体調崩してるぅとくんが 介抱してくれた事

夜中コンビニに行って 鍵を忘れてオートロックだから 締め出された事

るぅとくんといるとハプニングだらけで騒がしかったけど

すごく楽しくて 幸せだった

るくん

そろそろ寝ないと
また寝坊しちゃいますね

時計を見ると 12時をまわりそうだった

こくん

そうだね、そろそろ寝よっか

テレビを消そうと リモコンを手に取ると

るくん

あっ

るぅとくんと手が重なった

るくん

そう言えば、電気を消してどっちが早く布団に入れるかよく勝負してましたよね笑笑

こくん

懐かしい笑

るくん

今思えばくだらないけど
あの時は本当に楽しくて

るくん

毎日夢中で笑ってたなぁ笑

こくん

そうだね...

涙声で話するぅとくんにつられて 僕は泣きそうになり堪えた

2人でシングルベッドに入る

るくん

僕が寝るまで寝ないで下さい

言葉が出なかった

その言葉は最後にお泊まりした時に 寝る前にるぅとくんが言った セリフだった

あの日と全く同じだ

細くて冷えきった手が 僕の手を握った

るくん

覚えてますか??

るくん

僕が最後に言ったこと

こくん

うん...

るくん

ころちゃんがどんどん離れて行くのが分かって、どうしても繋ぎ止めたくて...グス

るぅとくんは泣き出してしまった

るくん

最後に泊まった日の夜、
何となく今日が最後って

るくん

ちゃんと気づいてました...グス

僕は何も言えず 涙が溢れてくるのを ただひたすらに受け入れていた

るくん

ころちゃんの邪魔になるくらいなら離れるのが...1番だって...グス

るくん

だけど...本当は...グス

るくん

ずっと寂しかったです...

るぅとくんは小さい子どものように 声を出して泣いていた

こくん

...ごめんね

こくん

僕は...グス

好きな人をこんなに傷つけて

僕は何をしているんだ

自分のことしか 考えられていなかった

僕はずっと逃げていたんだ

ちゃんと向き合わなきゃいけないのは

自分自身の気持ちだった

こくん

るぅとくん...グス

こくん

ずっと...好きだった

こくん

好きだから...グス

こくん

離れた...グス

泣きすぎてちゃんと 話せない

るくん

僕だって...グス

るくん

好きです...グス

るくん

今も...何も変わってないです...

るくん

ずっと好きでした...グス

思いがけない言葉だった

こくん

へ...??

るくん

僕は...好きだから一緒にいたかった

るくん

でもころちゃんは

るくん

好きだから離れたんですね...グス

2人がとった行動は 真反対だったけど

気持ちは一緒だった

ちゃんと伝えていたら こんなにすれ違うことはなかった

こくん

これからはちゃんと
言葉にするね

あの日は握り返せなかった手を 強く握り返した

るくん

...ころちゃんっ

僕らは強く抱き締め合った

昔の答え合わせをするように 僕たちは重なった

カーテンの外から そっと光が指す

るくん

ころちゃん...

こくん

ん...??

るくん

もう朝ですね

こくん

本当だ笑

僕の腕の中で 甘ったるい声を出して 甘えてくる

るくん

今日も遅刻しちゃうかも...笑

こくん

それもいいかもしれない笑

るくん

だめですよ!!笑

ほっぺを膨らまして 微笑む姿は本当に愛おしく感じる

るくん

僕が寝るまで寝ないで下さい

るくん

寂しいので

こくん

当たり前でしょ

こくん

1人にはしないよ

もう手放したりしない

あの日の失敗をもう一度 やり直していこう

るくん

ころちゃん起きて!!

るくん

寝坊してるよ!!

るぅとくんの声で 僕は目を覚ました

思い切りカーテンを開けて るぅとくんは僕の体をゆすった

こくん

えっこんな時間!?

家を出る時間の5分前だった

るくん

はやくはやく!!

るぅとくんの声に急かされ 僕は支度を始める

こくん

よし、支度終わった!!

るくん

ちょ、ちょっとまって下さい!!

こくん

何してるの、遅刻しちゃうよ

いつの間にか立場は逆転して 僕が待つ方になる

るくん

髪のセットがぁ...

昔も今も変わらず 支度に時間がかかるらしい

でも僕には分かる

こんな時なんて声をかけたらいいか

こくん

るぅとくん

こくん

そのままでもかっこいいよ

るくん

え、ほんとに??

思い通り、素直に喜んで 荷物をまとめだす

何とか時間内に支度を終わらせた

こくん

よし、じゃあ行こっか

るくん

うん!!

今日は遅刻せずにすみそうだ

るくん

家出る時間いつもギリギリになるの
変わらないね

こくん

ん〜確かに笑

こくん

でも、変わったこともあるよ

るくん

なぁに??

不思議そうな顔で僕を見つめる

ちゅっ

こくん

行ってきますのちゅー!!

るくん

へ!?ころちゃん!?

ほっぺを真っ赤にして 目をぱちくりさせている

こくん

ほら、遅刻しちゃうよ!!

るくん

あ、ちょっと!!

僕たちは外に駆け出した

もう離れないように 固く手を繋いで

この作品はいかがでしたか?

2,278

コメント

32

ユーザー

ふぉろー失礼します!!🙇🏻

ユーザー

ブクマ失礼致します…(?)

ユーザー

ブクマ失礼します。 ちょっと泣いてきます((

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