テラーノベル
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落下する体感速度
五月蝿い程の風音
全てが心地いい
謎の人物
命は人間では決して助からない高さから落ちた。
然し命だった者はそれをものともせず、
くるりと身を翻し軽やかな足取りで地面に降り立った。
謎の人物
謎の人物
これで邪魔者は消えた
これからは俺がこの体で好きに生きる
喉の奥で嘲笑とも取れるものを鳴らし、命だった者は命の自宅に戻って行った。
謎の人物
母
母
謎の人物
謎の人物
謎の人物
母
母
謎の人物
疑われて無い
コイツが消える前と何ら変わらない遣り取り
コイツの母親は家族思いの世間で言う、イイ母親って奴だ。
コイツの家族構成は至って一般的な家庭って所だ。
まァ、俺はコイツらが嫌いだが
アイツの心の支えはこれだった。
謎の人物
ベットに腰掛け、顎をさすりながら思考する。
第一目標はこの体を傷付けた奴らへの報復。
言い方は気に食わねェが、アイツの復讐代行だ。
第二目標はそうだなァ
歴史に名を残す程のデカい人物になるッてのはどうだろう。
いいな、面白そうだ。
第三目的は……
……。
ァ!
俺が世間に知れ渡って、
誰も俺の事を知らねェヤツはいねェ位になったら
この家族を殺すか
謎の人物
さて、やりたい事も決まった。
謎の人物
男はこれからの事を考えながら薄ら笑いを浮かべる。
謎の人物
悲鳴
血液
黒一色の顔
これから見るであろう惨劇に
男は心を踊らせた。
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