カレシの浮気日記

布団に潜ってスマホを見る

あいつがいない夜はとても寂しい

学生時代からあいつのsnsをフォローしていた

あいつのストーリーが更新されるのを待っていたのに今じゃ待ちたくない

そういう気持ちが勝っていた

嫌なのに怖いもの見たさで見てしまったストーリー

そこには匂わせのストーリーがあった

匂わせするぐらいなら俺で匂わせしろよ...って思っていた

匂わせするぐらいなら隠し通せよ

俺が苦しくなるの分かってて上げてんのか？

寝れば忘れると思いながら寝た

―朝

朝起きてから自分自身を傷つけることが多くなった

我に返る度に包帯を巻いて長袖で隠す

それが日常になっていた

そんな考えに浸っているとドアを叩く音がした

そう言うと俺の恋人が部屋に入ってきた

そう言って恋人は部屋から出ていった

自分自身を傷つけた所を隠して話すのに一生懸命だった

頭痛薬を飲んでも飲んでも頭は痛くなるばかり

どうしても痛みを抑えようと大量に薬を飲んだ

近くにあるゴミ袋にまた戻してしまう

戻したものを見ると自分自身が追い詰められているか分かってしまう

戻したり体調が悪くなった時にはすぐにでも来てくれたのに

今ではそんなのは無くなってしまった

いいな、あいつに相手される人達は俺より愛されてんだろうな

俺は涙を拭きながら日記を書いた

四日目 今日からあいつが出張とか嘘ついて浮気をしに行った あいつは俺が体調悪いのを知らないと思う ストーリーにも匂わせ上げて、するなら俺としろよって思った。俺の事なんて眼中に無いのかな、なんで恋人になってくれたのかな

日記を書いたあと俺はまた泣き疲れて眠ってしまった