愛菜
こんにちは、語り手の愛菜です
愛菜
本日は語り部恐怖の会にご出席いただきまして、誠にありがとうございます
愛菜
それでは、今から世界で最強の怖い話を始めます
拓海
怖い話、といっても、あまり、聞かないような怖い体験したから、怖い話として話すような感じなんですが
拓海
あ、もうし遅れました、金崎拓海です、A建設という会社に努めて三年位になり、仕事にも慣れてきた頃の話です
拓海
建設したマンションで建築中だったとき、エレベーターが出来ていたんでテスト運転ということで、先輩と乗ったんですよ
拓海
先輩は、子供ができて親バカ炸裂させてました
拓海
六階から五階に行く瞬間でした
拓海
ガコンッて、音がした、と、思ったんですが、なんだ?って二人で見合ったんですよ
拓海
途端、エレベーターが急降下したんです
拓海
うわ、やばい
拓海
そう思いましたけど、何とか助からないとって思ったんですよ
拓海
まあ、助かったんすけど、俺は
拓海
先輩が隣で、ぐにゃぐにゃに変形してました骨が見えててグロかったのを未だに覚えていますよ
拓海
これだけだと、怖いってかグロい話ですけど、怖いのはこれからです
拓海
エレベーターに妙な痕跡があったんですよ、紐みたいなところに、握り潰したみたいな跡があったんですよ
拓海
どうも曰く付きなところにマンション建てたっぽいです
拓海
あと、そのマンションまだあるんだよね
ひまり
知り合いから、聴いたはなしです
ひまり
私は当事者ではないし、嘘か本当なのか、分かりません
ひまり
あたしの、あ、いや、私の高校はちょっと荒れてて、今時居ないですけどスケバンみたいな人が居ました
ひまり
先輩のマナって人が、後ろから男にに刺されたってニュースが飛び込んだんですよ
ひまり
男はメガネかけてたって目撃した人がいたから私の先輩が仲間全員でそいつ探したんです
ひまり
そうしたら、嘘みたいなことが分かったんです
ひまり
ナイフが見つかったんですけど、死亡してからもう一年以上経ってる人だったんですよ
ひまり
しかも
ひまり
そいつストーカーだったんです
ひまり
マナさんのストーカー
ひまり
怨霊がナイフを刺したんだってニュースになった
あかり
怖いっていうかキモい話だよー
あかり
平坂っていう隣の部屋で住んでた子、自殺した理由が怖かった
あかり
ってかキモいんだよね
あかり
平坂さん宅は、両親と娘さんの三人家族でさ
あかり
娘さんが七歳くらいの時に引っ越してきたんです
あかり
小学校でも美少女だったし、中学校でも美少女だったわ
あかり
まあ高校で少し事件があったんだけど、
あかり
それで、ちょっと自宅で療養されたんだよね
あかり
まあお母さんが看護師だったから療養されたんでしょうね
あかり
そんで、私がなんかでやすみだった日です
あかり
二時くらいに悲鳴が聞こえたんです
あかり
娘さんの悲鳴が聞こえたんです
あかり
慌てた感じ、というか、そんな感じです
あかり
救急車もやってきて、運び込まれた瞬間を見てしまったんです
あかり
両目を、鉛筆でえぐり込んでいたんです
あかり
あんなに美少女だったのになんでそんな事を……
あかり
それを教えてくれたのが、お母さんでした
あかり
効かなくなったと目薬を娘さんが渡したんですって
あかり
ちょっと調べたんです、警察が、
あかり
何か嫌な予感がしたんだそうです
あかり
そうしたら、目薬の中、人の唾液だったんですって
あかり
そりゃ発狂しちゃいますよね
愛菜
如何でしたか?
愛菜
そんなに怖くなかったですかね
愛菜
それでは平坂愛菜でした
愛菜
ありがとうございました
愛菜
目薬は元ネタあります